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【エチオピア】 グジ カイヨン マウンテン シャキソ G1 焙煎レポート:IKAWA編

いつもGreen Coffee Storeをご利用いただき、ブログをご覧いただきありがとうございます。今回生豆も焙煎についても発信していきたいと思い、焙煎レポートとしてまとめてみました。生豆購入の際参考にしてみてください。

カイヨンマウンテンファーム


毎年人気のあるカイヨンマウンテンファームは500ヘクタールもの農園で、約300ヘクタールもの土地にコーヒーが植えられており、2012年よりIsmael Hassen Aredoとその家族によって所有、運営されています。農園はエチオピアのシャキソ地方のグジゾーンもあるオロミア地方、アべスアべバから510km離れた場所に位置しており、TaroとSewana2つの村を跨ぐ広大な敷地です。 Ismaelは、25人の常勤従業員と300人の季節従業員のスタッフを監督しており、無料の輸送サービ スと、コミュニティに対し、学校や管理棟を支援する為の財政的支援を提供しています。農園は 常に近隣の炭鉱と従業員確保の競争をしており、Ismaelは従業員にインセンティブをふくめた高 めの給料を支払う事で、毎年戻ってきてもらえる様工夫しています。カヨンマウンテンファームには苗床があり、日陰(アカシアや他の在来樹木)を利用してコーヒーを保護し、自然に肥料を与える堆肥を作ります。Ismaelは、農場自体の構造と管理だけでな く、収穫と加工にも細心の注意を払っており、ウォッシュト製法またナチュラル製法共に敷地内 にて精製されています。ウォッシュトでは収穫そして果肉除去を同じ日に行い、その後天候の影響を確認しながら24時間 ~36時間発酵させて後アフリカンベットにて乾燥させます。ナチュラルでは収穫、洗浄そして選別 を行った後アフリカンベットにて乾燥されます。どちらの製法も天候には左右されますが12日 ~20日ほど乾燥されます。

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ナチュラルプロセス

コーヒーの加工方法の1つ であり、直訳すると「自然な方法」という意味になります。ナチュラルプロセスについての記事も一緒にご覧ください。

果実除去:チェリーが乾燥した後に除去。

発酵工程:種子を取り囲んでいる果実の粘液と果肉の下で発生し、微生物が利用可能な燃料(例えば、糖分、水分、酸など)がある限り発酵が行われます。

乾燥時間:3週間~4週間、天候に恵まれた場合、平均して30日まで。

Natural Guji Kayon Mountain Shakiso G1


生産地:エチオピア
地域:シャキソ、グジ、オロミア
農園:カイヨンマウンテンファーム
品種:74110, 74112
標高:1,900m~2,200m
生産処理:ナチュラル
水分値:9.3%
密度:736g/l

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欠点豆は多少混入していますが気にならない量です。G1なのでとても綺麗な豆面です。大きさもバラつきが見えないので焙煎しやすそうです。ナチュラル特有の甘さとエチオピアのフレーバーを引き出せる焙煎に挑戦します。

使用焙煎機【IKAWA PRO50】

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今回使用する焙煎機は、弊社で取り扱いをしているIKAWA PRO50。IKAWAは少量焙煎が可能であり、プロファイル検証がしやすいサンプルロースターです。2つのレシピはIKAWAのアプリでダウンロードすることが出来ます。是非参考にして下さい。

プロファイル検証

プロファイル①COEレシピ

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プロファイル①はCOE焙煎で序盤から熱を与えてフレーバーを引き出すような焙煎です。しかしこの生豆の場合短時間焙煎をすると焼きムラが多い印象です。ナチュラルはウォッシュドよりも水分値が低く豆の芯まで熱を与えにくい性質があります。イエローから1ハゼまでの時間早かったので内部まで熱が届かずフレーバーを最大限に引き出すことが出来なかったので、単調でクリアですが少し物足りないカップになりました。

プロファイル②SCAJ Natural Ethiopia

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プロファイル②は①と比べるとゆっくりとした温度上昇であり、この生豆にはとてもぴったりなプロファイルでした。若干ではありますがプロファイル①よりも焼きムラが少なくふっくらと仕上がりました。緩やかな温度上昇により豆の芯まで熱が届いた為、十分なフレーバーと個性を引き出し、アロマとボディを高めることが出来たと思います。

カップコメント

2カップとも熱の伝え方、煎り具合が違ったのでこのように味の変化がわかりやすいかったなと思います。クリアなフレーバーに、エチオピア独特のフローラル感が感じられます。しっかりと熱を加えて時間も少し長めにとることでワイニーさと甘さが増してよりおいしく焼くことができました。アロマとボディもしっかりあるので、シングルはもちろんアクセントの効かせたブレンドに仕上げてみても面白いかもしれません。

GCSスタッフより感想


今回ブログでは新しく、焙煎レポートを投稿させていただきました。購入するのに悩んでいるお客様に生豆の情報とポテンシャルの良さをお届け出来るよう努めて行きたいと思います。
次回は何を焙煎しようか楽しみにしているGCSスタッフです😊
そして今回使用した生豆情報はこちらから。エチオピアナチュラルを焙煎してみませんか?ご注文お待ちしております。ではまた次回お会いしましょう。

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