コーヒーが好きすぎて

珈琲の大霊師295

振り返ってみれば、ここまでこの男に乗せられていると言っても過言では無い。

 であれば、最後は絶対にこの男よりも俺に有利な勝負をしなければならない。俺が最も得意とする頭脳を使った勝負・・・。

 とすれば・・・。あれを、もう一度持ち出すか。

 あれは、俺と神しかやったことがない。俺は最後には神にも勝った。そうだ、これならば絶対にやった事が無いのだから、負ける理由が無いはずだ。

 あの舞台の中で

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珈琲の大霊師294

「加減はしてあげましょう。どんな精霊も、風の前には無力であることを教えてあげます」

 リング上に立つウィンが手を振ると、それだけで突風が起こる。そして、ウィンの側に風の精霊の姿は見えない。

「・・・風の寵児か・・・」

 ジョージは、ウィンの正体に少しだけ心当たりがあった。ウィンは、良く知っている誰かに良く似た特性があると言えた。

「モカナちゃん、無理、しないで」

 そう心配そうに声を上げ

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珈琲の大霊師293

「さて、それじゃ始めといくか。勝負は3本勝負。1試合につき1人まで。1つでも負けたら、そっちの勝ちでいいぜ?」

 と、ジョージがタウロスの顔を見上げてニヤニヤと不敵に笑ってみせると、タウロスは不愉快そうに顔をしかめた。

「・・・自惚れるな。2本先取で構わん」

「へえ。ま、それでいいならそれでもいいぜ?じゃ、まずは心技体の体からいこうか。どうする?俺としちゃ、殴り合わせて勝った方が勝ちでいいと

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スケールの話②

スケールの話をもう一つ。

前回の記事はこちら↓

小一郎もスケールは使いますが、
使うのはコーヒー豆の計量の時だけ。

計量スプーンに頼らず
スケールでしっかり計ります。

本番(ドリップ)に向けて、まずは準備を整える。

ギターのチューニングをするように😊

13gなら13g、
15gなら15g計ります。

小数点単位でやってもいいですが
毎日のことをそこまでやるとキツくなるので

ぼくは気

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夏休みが明けた

胃が痛いなぁと思いながら
コーヒーを飲んだら、胃がモヤつく。

何処からともなく
カップ焼きそばのにおいがする。
朝からカップ焼きそばかよ。
しかもアウトドアカップ焼きそばかよ。

胃がモヤつく。

雨が降るのか、降らんのか
よくわからない空だ。
まるで私みたいな空だ。

胃がモヤつく。

今朝はART-SCHOOLを
聴いています。

珈琲の大霊師292

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第35章

    心・技・体!三番勝負

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「ごめんなさい、ジョージさん。・・・珈琲、まだ飲めるのは無かったです・・・」

 申し訳なさそうに俯くモカナに、ジョージは胸が締め付けられるような想いだった。

 モカナは、何よりも最初にジョージが美味しいと感動したこの里の珈琲を手に入れる為に、夜の森を歩いていたのだ

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珈琲の大霊師291

「ああー、スッキリしました!一生分の勇気を出して、一生分の嫌味を言えた気がします!あの大役を任せて下さって、ありがとうございました」

 ニカが晴れ晴れとした顔で、深々と頭を下げる。ジョージは苦笑いしつつ、隣で憔悴しているコートに目をやった。

「・・・気が気じゃなかっただろ。お疲れさん」

「妹の知らない一面を知ったような気がします・・・。しかし、思った以上に上手く行きましたね。順調すぎるくらい

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コーヒーの淹れ方メモ

コーヒーを入れる時には豆から挽いて淹れるようにしている。

美味しいコーヒーの飲み方は?あるいは淹れ方は?と考えた時に、僕は豆から淹れるのがうまいと思うし、豆を買って、家でグラインダーにかけて飲む分だけを挽き、ペーパーフィルターにかけて淹れていくという一連の流れがかっこいいと思うからである。

かっこいいと思うしオシャレだと思うしunicoのカタログに載っているポエムのような幻想の中に浸れるという

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珈琲の大霊師290

タウロスは夢を見ていた―――大昔の夢を。

 神がいて、タウロスはその命に従って民を導いていた。実験し、結果を報告し、民には慕われ、神には認められ、最も充実していた頃の夢だ。

 目が覚めると、聞き慣れた鳥の鳴く声。静かな森の片隅の、巨木の寝床。木漏れ日が降り注ぐ森の小部屋が、彼の寝床だった。

 神は、他の地を見てくると言って姿を消してそれきりだ。

 取り残された――

 その侘しさに、タウロ

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珈琲の大霊師289

薄暗い洞窟に、ごりごりと珈琲豆を煎じる音が響き渡る。

 それを心地良く聞きながら、ジョージは少し逞しくなったヒューイを揺り起こす。

「おい、ヒューイ。寝てる所悪いんだが、起きてくれ」

「ううん・・・?おい、ふざけんなよ・・・。もう限界だってば・・・」

 と、うるさげにヒューイがその手を弾くと、主に代わって風の精霊ムジカが現れた。

「主は、唯一の精霊使いとして洞窟の掘削、食料の確保と八面六

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