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バリューチェーン(価値連鎖)・・・自社の利益を生み出すプロセスに着目!強みと弱みを把握して戦略の精度を高める

POINT・・・主活動が利益に直結する活動、支援活動が利益に直結はしないが、企業経営に欠かせない活動。主活動5つ、支援活動4つとアウトソーシングの意味を言えるようにする。購買物流、製造、出荷物流、販売・マーケティング、サービス/全般管理、人事・労務管理、技術開発、調達活動。利益につながるバリューチェーン(価値連鎖)。

キーワード・・・物流、販売、マーケティング、サービス、人事、労務、開発、調達、アウトソーシング

ポーターは、企業の内部環境を分析する方法としてバリューチェーン(価値連鎖)という概念を考えました。企業が利益(マージン)を生み出すためには、キャッシュ獲得につながる「主活動」と主活動が円滑に行われるようにサポートする「支援活動」が必要だとされています。メーカーの例でみると、主活動は「購買物流」「製造」「出荷物流」「販売・マーケティング」「サービス」の5つです。これらの活動が売り上げ。利益に直結してきます。一方、支援活動は「全般管理」「人事・労務管理」「技術開発」「調達活動」の4つです。これらの活動は直後、売り上げ・利益を生み出しませんが、企業経営にとっては不可欠の要素です。

★「どこが強み・弱みなのか」を明確にする
企業活動をバリューチェーンの各要素に分類したら、どの要素が利益を生み出しているか、利益を下げる要因になっているかを分析します。利益を下げている要素があれば改善するか、外部企業にアウトソーシングするのも一つの戦略です。(アウトソーシング・・・業務の一部を外部企業に委託すること)例えば、「購買物流」「出荷物流」の段階で、自社のトラックを保有して運転手を雇っていたとします。トラックの燃料費や運転手の人件費は全てコストです。もし、そのコストが実績に対して大きくなっているのであれば、物流は外部企業に任せた方がコスト面では有利になるかもしれません。そこでアウトソーシングを検討することになります。また、製品を低価格で大量販売する戦略なら、バリューチェーンのどこでコストダウンするか検討します。このように、バリューチェーンという概念を使うと、利益を生み出すプロセスに着目して強みや弱みを具体的に判断し、戦略の精度を高められるのです。



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