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突然入院はわりと困る。

妊娠しました。現在、23週です。世間では安定期と呼ぶらしいのですが、全く安定しない私の身体!

8月末日、突然の腹痛に襲われる

妊娠してから、胃が膨れる膨れる。胃もたれ・便秘に悩まされていました。会う人会う人に「お腹大きいね〜」と言われる。六ヶ月にしては大きいと自分でも思うけど、病院では特に大きさについては触れられていなかったので特に気にしていなかった。でも、お腹が膨れてるからどうも少し歩くのにも辛い。疲れてしまう。困った。

そんな矢先、筋肉痛のような痛みをお腹に感じる。検索魔になり調べていると「円靭帯痛」というものがあるのを知り、勝手にお腹が大きくなって伸びる痛みなんだ〜。と思い込む。初日はそれでよかった。どんどん痛みは増し、次の日になると寝返りも打てない、歩くのも前かがみでないと無理な状態に。すぐに病院へタクシーで向かう。

子宮筋腫が最大8cmに。緊急入院

病院へ着くとすぐに採血をしてもらう。薄々、この頃には靭帯が伸びている痛みではないと感じていた。痛すぎるし・・・。血液検査の結果、白血球とCRPの数値が爆上がり。子宮筋腫が炎症を起こしているらしい。

人生初めての入院は突然訪れた。パジャマとかスリッパとか洗顔とかパンツとか必要で、それらを準備するために一旦帰宅してください。なんて言われるんだけど、「え、もうめっちゃ痛いんだけど」って感じだった。今考えたら先に痛み止めくれてもよかったよね。入院準備の話でも気が遠のく中、限度額認定証の話をされる。

入院などで支払いが高額になった場合、限度額認定証があれば軽減された自己負担分だけの支払いで済むというもの。出産時にも万が一使うからいずれ申請するものだったっぽいけど、え、そんな話誰から教えてもらうものだったの・・?状態。私の勉強不足でしたでしょうか?パニック。

でも、とりあえず入院準備しなきゃ。だったので、主人にライン。入院する旨を伝え、迎えにきてもらった。痛みの中準備をし、病院へ戻る。

個室でトイレ付き。環境は良い。

ついて早々、痛み止めを処方してもらえた。そして、点滴も少なめのやつ30分を一日二回。部屋は個室でTVもあるしWi-Fiもあるし。なによりトイレがあるのが本当に嬉しかった。妊娠してトイレが近くて本当に困っていた。夜もトイレが近くて眠れない。

夜はほぼ毎日、主人が仕事帰りにお見舞いにきてくれたり足りない物資を持ってきてたりしてくれた。はじめ、入院も短くて三日間と言われていたから三日分の着替えしか持ってきてなかった。が・・

まさかの入院生活10日間に。

三日に一回、血液検査で数値をだすんだけどなかなか下がらず。また三日後検査しましょう〜。と退院が遠のく毎日。正直、痛みももうないから「点滴だけしに来ちゃダメですか?」って聞くと「ダメです」と普通に断られる。もう、病院のご飯にも飽き飽きしていた。ピザ食いてぇ。

限度額認定証の手続き

入院日数が伸びるたびに思うのは、入院費。一体、どのくらいかかるの・・?三日目くらいに、限度額の手配を入っている健康保険に問い合わせる。私自身が、扶養に入っていなかったので自分で手続きする必要があり、昨年度の確定申告の書類などが必要だった。後日準備して払い戻しでもよかったけど検索するとそれはそれで面倒な手続きだったから、先にやってしまおうと重い腰をあげる。私が入っている文芸美術国民健康保険組合さんはかなりスムーズにメールで手続きをしてくれた。普通の国民健康保険だったら窓口に出向かなければならず代理で行ってもらう必要があった。まじ大変じゃん・・・。詰んでるよ。身内足りねぇよ。と思う。しかし、頑張って手続きしたコレもあまり意味をなさないまま終わることになる。

月額の限度額のみ適応という謎システム

ね。常識だったらすんません。初体験だったから驚いたの。私が入院したのが8/28〜9/6。そのうち、8月が4日間、9月が6日間だったのだけれどこの一式の10日の入院費が軽減されるわけではなく、8月の4日間で軽減、9月の6日間で軽減と月をまたぐと大損になるというシステムだった。意味ねぇ。だったら、9月から入院すりゃよかった・・!ともいかず・・。結局9月ぶんだけすこーし軽減されたくらいで結構な額の入院費が最終日請求された。検診費はクレカ使えないのに入院費は使えた。それも謎・・。

入院中に入ってる保険会社に連絡

ちょうど保険を見直していたときに入院となってしまった。保険の内容を見直していればもう少し返金が大きかったという始末。しかも、入院しちゃったら保険の内容も当分変更できない。え、生きるのって難しい。まぁ、現状の保険の内容で入院費はカバーできたので入っておいてよかった〜。とは思ったけど、こればっかりは入院してみないとわからなかった。保険を見直しているときも自分でなんども口ずさんでいた「入院なんかするかなぁ?」と。速攻、するハメになった。大人になってもなってみたいとわからないものだ。情けない。人の親になる前にいい勉強になった。親にそのことを伝えると「そりゃそうでしょ。しょうがない」ばかり。

「当たり前でしょ」と「しょうがない」

妊娠してから母は「当たり前でしょ」という言葉が増えた。昔からそうだったけど多くなったと思う。《母として》母は嘆く私に「当たり前」を教えているんだろうけど、私にとっては初めてのことだらけだから「当たり前」と「しょうがない」で片付けられると悲しい気分になる。私は産まれる子にも大事な人にもこの言葉は絶対に使いたくない。

痛みのおかげで「妊娠」に深く向き合えた

実際、この六ヶ月にたどり着くまでにもいろいろなマイナートラブルに悩まされ、うまくいかない日常に「妊婦ハッピー」なんて全くなかった。妊娠の序盤は仕事にやる気も起きず脳が回らない。自分でも脳の処理能力が低下していると自覚があるレベルでそれも苦痛だった。それから、偏食気味になり毎日ご飯をつくることの苦痛。食べたくもないものを作れない。無理してつくらなくても。と優しい言葉をかけられるけど、代わりに作ってくれる人がいない限り「食を考える」ことも結構苦痛だったりする。毎日、ユーチューブでおいしそうなご飯の動画を見まくっては食欲をだす努力をしている。

つわりはほぼなかったので、とってもラッキーだと思うけど「妊娠前」の生活ができないだけで私の中では結構なストレスとなってしまっていた。それらの小さなストレスに加え「調子どう?」と聞かれるから話すとおきまりの「仕方ない」と「産まれてからも大変だから」と。

「楽しみだね〜!」という声がけすらも、憂鬱になっていたし、自分も赤ちゃんを産むんだから憂鬱になってる場合じゃないだろ・・・。とまたさらに気を落とすことに。

夫婦の気持ちの共有

案の定、主人も同じ気持ちになっていたようで入院中夫婦でそんな話ができたことが、よい思い出になったなと思う。

正直、ふたりともお腹に赤ちゃんがいる中で「ハッピーじゃない」なんて言えなかったし聞きたくないし。なんとなーく、二人で「赤ちゃん授かってハッピーな夫婦」っぽくいなきゃ。と思ってしまっていたんじゃないかなぁ。別に二人とも楽しみじゃないわけでは決してない。楽しみより不安の方が勝ってるだけで。楽しみだ!と言える気持ちにまだなれていないだけで。

妊活をしているときは、主人の不安が邪魔で仕方なかった。「腹をきめてよね」なんて言ってたけど、私だってお腹に赤ちゃんが宿ってからこんなにも不安定に。いつだって、お互いさまなのだ。

とにかく、無事で産まれてきますように・・。



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