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いろんな感想文

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森羅万象への感想。読書感想文含む。
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#推薦図書

読書前予想:イーガンの短編集「ビット・プレイヤー」

SF 作家グレッグ・イーガンの新刊 7年ぶりの日本オリジナル短篇集、いよいよ 19/03/20 発売です! ビット・プレイヤー (19/03/18 現在 Amazon では紙書籍のみ、Kindle 版は発売日にならないと表示されないのかな?) イーガンの「祈りの海」「しあわせの理由」を読み、次は「ディアスポラ」だ!と意気込んでいましたが、ある書評での『文学というメタゲームへの最終兵器にして史上最も難解なSF』に怖気づき、やっぱりもうちょっと短篇集を読んでから… と思っ

読書感想:エラスティックリーダーシップ:リーダーシップ論を自分自身に役立てる

アニメ Fate/Zero 第十一話 聖杯問答で騎士王が言われた台詞 『貴様は臣下を救うばかりで導くことをしなかった』 私はこのシーンがとても印象深く心に残りました。 この本を読んで久しぶりにこのシーンを思い出しました。 『エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方』 ソフトウェア開発チームのリーダーについて書かれた本ですが、チームを率いる立場の人、部活の部長とかスポーツチームの監督、あるいは家庭で子育て中の人、さらには自分自身をリードしてより良く変えてい

読書感想:しあわせの理由:人の心がテーマの SF短篇集

グレッグ・イーガンの短篇 9篇が収録された、日本版オリジナルの短篇集。 どの話も面白かったです。特にこの本のタイトルにもなっている「しあわせの理由」には惹き込まれることぐいぐい! SF という括りですが、機械機械、電子電子した世界というより、どれも人の心をメインのテーマにした話と感じました。 カッラカラのカッサカサじゃなくて、ちょっとしっとりしてる。 話によって差はあるけど全体的にちょっとウェットで、それが場合によっては気持ち悪く、少し怖い。 以下、収録順に少し感想を記

読書感想:神は数学者か?:そんなこと考えたこともなかった…

この本のタイトル「神は数学者か?―ー数学の不可思議な歴史」、これだけでは買わなかったかもしれない。 惹かれたのは内容紹介のこの部分。 人間の純粋な思考の産物であるはずの数学。 その数学がなぜ、宇宙構造や自然現象、遺伝の法則、株価の挙動など、現実の世界を説明するのにこれほどまでに役に立つのか? え? それ当たり前じゃないの? あれ、でも、そうかな? なぜ私はそれを当たり前と思うんだろう? 『数学がなぜ自然現象を説明するのに役立つのか?』 そんなこと考えたことなかった…

読書感想:内向型の生き方戦略:パーティー(この世の地獄)の見方が変わる

きっかけはこの Tweet でした。 内向的な人と外向的な人の違いが端的にわかりやすく、可愛いイラストと共に説明されています。 一枚目のイラストの ・内向的な人は一人で過ごすことでエネルギー充電 ・外向的な人は他の人と関わることでエネルギー充電 がピーンと来ました。 2枚目の「人の多い所は落ち着かない、静かな所へ行きたい、ひとりになりたい」もすごくよくわかる。 3枚目の「一人反省会」もあるある! 逆に外向的な人について書かれた「外に出たい。寂しい。外に出なくても誰