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読書感想:内向型の生き方戦略:パーティー(この世の地獄)の見方が変わる

きっかけはこの Tweet でした。

内向的な人と外向的な人の違いが端的にわかりやすく、可愛いイラストと共に説明されています。

一枚目のイラストの

・内向的な人は一人で過ごすことでエネルギー充電
・外向的な人は他の人と関わることでエネルギー充電

がピーンと来ました。

2枚目の「人の多い所は落ち着かない、静かな所へ行きたい、ひとりになりたい」もすごくよくわかる。
3枚目の「一人反省会」もあるある!

逆に外向的な人について書かれた「外に出たい。寂しい。外に出なくても誰かと話したい」はさっぱりピンと来ない。

あとこちらの Tweet も超あるあるです。


バーベキューって皆マジで楽しいの!?

「内向的」というキーワードに興味が湧いていろいろ調べてみると、私の行動や感じ方に合うものが沢山出てきました。

調べていて一番びっくりしたのは、バーベキューとかパーティーとかを本気で楽しいと感じる人がこの世には居て、しかもそれが多数派らしいと知ったときです。

バーベキューやパーティーというものは、それに参加することでお互い敵ではないという意思表示になり、その後の仕事を円滑に進められるようになったり、社会を安定的なものにすることを目的に、皆いやいやながらに参加して、我慢しながら笑顔で過ごすものだと思っていました。
本気で。

上流階級の人々はそれをこともなげにこなせるから上流階級なんだなと思っていました。わりと本気で。

調べれば調べるほど内向的な人物像は自分にピッタリ、外向的な人の感じ方は自分の周りの人を思い出して「ああ、そういうことか」と納得出来るところが多いと思えてきました。

私は「内向的な人」なのか?

でもこれって、よくある占いや性格判断が「当たってる!」と感じてしまうことや、自分は他の人とは違う(内向型は全体の 2割程度とのこと)と思いたい気持ちから来ているものなのでは…?

内向型が生きづらい世界?

私は人の多い所は苦手な方で、パーティーとか不特定多数の人と関わる場は特に苦手です。
自分では人見知りでも引っ込み思案でもないと思うのですが、なぜ不特定多数の人と関わる場がこんなに苦手なのか? 克服することはできないのか?

「内向的」という見方がその答えのヒントになるのでは? そもそも私は「内向的」なのか? もっと「内向的」というものを知りたい!

そこで、この本を読んでみました。

内向型の生き方戦略―「社会から出て、境地を開拓する」という生き方提案

冒頭でいきなり、『本書では「内向的な人が、どう外向的になれるのか」という内容は紹介していません。』とあります。

そう、この本は「苦手を克服して、頑張って外向的になりましょう!」という本ではありません。
内向的な人が内向的なままにいかに生きていくかを説いた本です。

内向的な人の価値観と外向的な人の価値観には大きな違いがあること、外向的な人が大多数であるこの社会では、生活様式も、一般的とされる性格も、人の幸せとは何かも、全てが外向的な人基準になっている。

その中で外向的な人の価値観を半ば強制される内向的な人は、生きづらさを感じたり苦手意識を持ったりするのは至極当然というわけです。

後ろめたさからの解放!

私は、休日は出かけるよりも部屋で過ごす方が好きだし、一日中誰とも話ししなくても平気です。

でも、そんな風に休日を過ごすことを少し後ろめたく思ってもいました。
休日は外に出てどこかに行ったり、買い物したり、映画を見たり。しかも独りではなく、誰かと一緒に過ごすことが有意義な時間の過ごし方であり、そうするべきものだと思っていました。

そして、その「有意義な過ごし方」がうまく出来ない、頑張ってやってみてもあまり楽しいと感じない。
そんな自分は退屈でつまらない人間なんだな。そんな風に思っていました。

しかし、外向的・内向的という視点を知り、私にとっての「有意義な過ごし方」とは、今まで「こうあるべき!」と思っていたものではないのでは?と思えてきたんです。
世間一般の「正」は大多数の「正」に違いはないけど、それが必ずしも自分にとっての「正」ではないと。

この本を読んで、自分の苦手、ダメな部分を認めるというか、諦めるというんじゃなくて、納得がいったという感じです。
それプラス、今まで「こんなことばかりしてていいのかなぁ」と漠然と思っていたことが、自分にとって必要なことだったんだとわかって嬉しかったです。

今まで意識せず行っていたことが自分のためになることだったとわかったのは大きな収穫!
どうやって充電して、どうやって自分を整えればよいかもしっかり認識できました。

結局、パーティー嫌いは克服できたの?

本の中には、ちょっと内向的な人を持ち上げすぎじゃない? と感じた所や、それは私には無いなぁと思った箇所もありました。

内向的・外向的といってもスッパリ完全にどちらかに分かれるというものでもなく、一人の人間が両方の面をある程度持っているんでしょう。
だから、自分は内向的だから外向的なことは全部ムリ!なんて極端なことは考えないほうがよさそうです。

あと、この本には内向的な人が人類のために背負った使命についても書かれています。
その「使命」が何かは読んでのお楽しみ!

結局のところ、パーティー嫌いは治らなかったわけですが、パーティー嫌いな自分を嫌うことは克服できたって感じです。

今までだったら、誰もがこういう幸せを目指すのが当然という価値観に縛られて、それに外れる考えを言い訳や逃げだと感じてますます苦しくなってたんです。
そういう苦しさから解放されてスッキリした気分です。
読んで良かったです。


次はこれ読んでみよう。

内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える

アメリカの人のイメージって「超・外向的」と感じてましたが、3分の1 がシャイな内向型!? ホントに?





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