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#18 人の脳は疲れている、無判断思考のすすめ。「考えるべき」ことは、世の中そんなに多くない

マインドフルネスという考えを知ってからというもの、考え方の一部に「世の中は複雑なものではなく、実はシンプルなものだ」というのを重宝しています。「想像力に富む」という言い方はクリエイティブな考え方をする人には似合っているとは思いますが、クリエイティブな人もそうでない人も日常で常に「想像すること」を余儀なくされている様な気がします。

特に日本人は、誰かに気を遣う優しい人が多い反面、その場その場での言葉のやりとりにさえ頭を使っていると思います。

これは言語文化学の側面から考えるとよりわかるのですが、日本語という言葉は「曖昧の言語」と呼ばれる様に、明確な意味を言葉を通じて表現するのがあまり得意ではないと言えます。

よって、「あれ、この人、悲しんでる?」とか「この人、怒ってる?」という様に、相手の余計な
ことまで推測してしまう傾向があるのです。

それゆえ日本では「空気を読む」ことの重要性が執拗に謳われ、「空気を読まない」ことを弊習として揶揄する様になってしまいました。

しかし、空気を読む必要のある状況などというのは、日常生活ではそこまで必要の無いことなのです。

たとえば、表面上の振る舞いからはわからないが「あの人って自分のこと嫌いなのかな?」と気になったとしますよね 。でもそれを確かめるにはどうすれば良いのでしょう。「ねえ、君は私のことが嫌いかい」等と尋ねることに果たして意味があるでしょうか。仮に尋ねたとして「いいや、僕は君は嫌いじゃないよ」と答えたとして、それを信じられますか?表面上そう振る舞っていても、心の中でどう思っているかなんてわからないものです。

では、人の言動に執拗に気をかけることに、一体何の意味があるというのでしょうか。

こういう悩みは人の想像力に起因しており、物事を複雑に捉えてしまう悲しい脳の欠点といえるでしょう。

私達は複雑な世の中に生きていますが、少なくとも、シンプルな物事さえ複雑に捉えてしまっている節も無くはない様です。

やはり、おそらく「想像力のある人」というのは間違いなのでしょう。人は誰しも想像力を有していて、シンプルな事実から「こうかもしれない」「こうだったらどうしよう」という架空の可能性を枝葉の様に広げているのです。

言い換えるなら、「想像力の使い道がクリエイティブでない想像力のある人」が大量発生しているというべきでしょうか。

典型的な例は、「罪悪感を感じやすい人」です。
人の気分なんてその日の気候とか体調といった様に様々な要因が関連しあっているというのに、「あの人の顔色のわるいのは自分がああ言ったことが気になってるんじゃないか」という風に落ち度が自分にある様に感じている人はやはり「持ちうる想像力を罪悪感に転換させている」とでも言えましょうか。

こういった出来事のある度に思考の堂々巡りを繰り返していると、脳もさすがに疲弊してしまいます。

循環思考というのはうつ病患者の特徴であり、またうつ病の原因とも言われています。

よく、「疑心暗鬼」という言葉がありますよね?
あれは循環思考の言い換えであって、ネガティブで自己否定的な考えに囚われ、その考えを続けていると、その考えが一層強くなり、疑いようのない事実であるかの如く思うようになり完全にネガティブに支配されてしまう状態になってしまうのです。

この悪循環を断ち切るには、また、普段からこういう負のエネルギーであなたの重要な想像力が奪われない様にするにはどうすれば良いのでしょうか?

私は、その答えの一旦として「マインドフルネス」の考え方を提唱します。

「今の状況が良いか悪いかを判断しない」
「客観的に物事を捉えて主観的な考えを排除する」
こういった考えがマインドフルネスに込められています。

よくマインドフルネス瞑想を行った人が口を揃えて「頭の中がスッキリした」ということを言いますが、これはそれまで無意識に循環思考やネガティブなことに利用していた想像力をマインドフルネスを通じてリセットした結果起こることなのではないかと思います。

もう一つあります。
アファメーションをかけることです。

・他人が自分をどう思っているかなんてクソどうでもいい

相手が自分のことをどう感じているかがあなたの人格や人生に悪い影響を与えることはないという事実をアファメーションにより視覚、聴覚を通じて言語化し、自身の脳に焼き付けましょう。

心理学の世界において、他人のことが気になるのは、自己肯定感が低いサインだと謂われています。

自己肯定感を上げる特訓はここで紹介出来る程端的ものではないですが、自分の尊敬する中島輝さんの本を読んでみてはいかがでしょうか。

・マインドフルネス
・アファメーション
・自己肯定感を上げる

以前、自分のブログで「思考し続けることが重要だ」という話をしましたが、これは循環思考のことではありません。むしろ、意味のないことやネガティブなことを考え続けるのは思考停止しているのと同じことです。

なんとなく、とりとめのないことを半永久的に考えている生活を脱却し、「思考する時間」と「何も考えない時間」をうまく意識的に切り替えられる様にすることが出来るようになるのが自分の今の目標です。

みそれでは、良いマインドフルネスライフをお過ごしください。じゃ!

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