まくおろ、公開から3週目をむかえています。感謝感激でございます。

映画「まくをおろすな!」1月20日公開から3週間目を迎えます。観に行っていただいた方に感謝。

毎日どこかで映画を見ていますが、先日は南大沢の東宝シネマズにいきました。そこそこ小旅行な気分でした。プレミアムアウトレットがあるのですが、平日だとのんびり落ち着いている雰囲気でした。危険を感じたんですが、観に来てくれる人がいて少しホッとしました。夜の仕事にどうしてもいかなければいかず、最後の方で抜けてきてしまったのが申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも、、最後の回に観れてよかった。

クランクインが昨年の2月14日だった。昨年の今は、打ち合わせの嵐、稽古の嵐で怒涛だった。モノづくりというのは本当に障害が多く出る。トラブルだらけだ。予想だにしないことが起こる。ましてや始めての映画製作だからなおさらだった。舞台を創っていてもどんどん起こってくる。人生と同じだなあと感じる。そして、映画を創って、全国で公開できることも予想だにできないことであることは間違いない。

世の中も予想だにできない、、

今のこの物価高はなんなんだろう?と感じる。電気代や材料費、食材、衣類、ガソリン、、、あと税金、、、色んな税金が高くなる一方だね。インボイス制度ってもう無茶苦茶な制度だから、今から劇団メンバーにはしっかり伝えておかないと大変な崩壊が待っているかもしれない、、、いや、まさに格差社会だと思う。舞台俳優とかこの業界なんて、もともと給料があまりもらえない世界、、チケット代をあげても、お客様も続けてみれない、、、
銀行の金利もインドだと年利10%なんだけど、、日本は0金利のまま、、、
お金を貯めても貯まっていかない、、、うちの会社のスタッフや役者と話しても、みんな生活で必死で貯蓄はなかなかできない。自分好きなことにお金をかけることもできない。何とかならないのか?この現状を、、と常に思いながら行動している。

まくおろの世界でもある江戸の元禄文化はなぜ起こったのか?元禄地震、台風などの自然災害、貧困格差、重い年貢、感染症、、、大不景気、そして野犬が横行し、生類憐みの令を綱吉が出して、民衆は大混乱、そしたら当然民衆の反乱が起こり、テロが起こる。そんな大不況の中、元禄文化が栄える。
そうか、、不景気を何とかしようとした人がエンタメを流行らせた。それが元禄文化な気がする。考えると現代と全く同じ。
このインフレ、戦後最大の不況とも言われる昨今に、テロが起こる。世界は戦争が終わらない。
インフラやモノが進化しただけで、
人々は進化しているようで進化していないのではないか?。
映画業界、テレビ業界、YouTubeなど、数が無限に増える。娯楽まみれである。まさに人々に勇気を与えるのは、エンタメなんだと気が付く。

そう信じる。いやそう信じたい。

これを時代劇というよりも、時代劇でありながらも、現代劇映画にできないか?という視点、
時代劇を無茶苦茶にしたいわけではなく、むしろ時代劇が大好きだからこそ考えた視点、
うちの若い役者やスタッフを見てみると、歴史や時代物に興味を示す人が減っている。時代劇が少なくなった今の時代に、時代物の凄さを、うちは舞台で経験させてきた。
それをできるだけそのまま映画にしてみようと、、、
困難な時代は、いつでもやってくる。むしろ生きていくのは当たり前のように困難な事ばかり、、時代は繰り返される。その中でどう生きるべきか?

だとしたら、そんな中でも楽しく生きられないのか?って感覚、人生は人と出会い何をするか?
人と出会うときにいつも心を震わせているか?
仲間と協力して、新しいものに挑戦していく楽しさ。手を取り合って相談し合って声かけあって、このこしゃくな時代を乗り越えていきましょう!っていうのを、楽しい歌や、踊りや、殺陣や笑いやサスペンスなどを充分に駆使した映画であること。それが少しでも多くの人に届くといいな、少なくとも僕は劇団の主宰なので、若い役者や役者を目指す人、エンタメを志す人に届くといいなあという想いで創り始めました。

もちろん子供からお年寄りまで届くことを祈りながら作っていく。
30-DELUXという劇団でいつもそんなことを考えて舞台を創ってきて、この映画「まくをおろすな!」もそんな想いを秘めながら考えました。

毎日劇場に足を運ぶと誰かに声かけられる。

子供連れで楽しんでいる人もいる。最後歌いながら見ている人もいる。嬉しい。やっている劇場は少なくなっていくが、それは当然だ、色んな映画があるから、数が減ってくれば次に行くのは当然。でも配給会社さんも頑張って交渉してくださっている。この映画の可能性かけて、、、、

渋谷HUMAXで、応援上映を声出しでやれることになった。とても嬉しい情報だ。頑張ってやっていれば、いいこともあるなあと思ったり、、、、

歌をうたうのは当然、殺陣シーンでもギャグのシーンでも、お客様は声だして盛り上がってもらいたい。こしゃくな時代と戦っているキャストらを応援して自分も応援してもらいたい。

でも、まだまだ歩みを止めてはいけない。

僕が今日も劇場に足を運ぶ。

浅野さんが言った。

守りたいものがあれば、人は是が非でも道を切り開く

 そう信じて今日も動く。

         ネバーギブアップ30-DELUX!     清水順二

 


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