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【レポート】 【墨田区若者政策対話シリーズVol.2 若者と立候補予定者討論会】 2023.4.1

墨田区の町銭湯、電気湯が、【場所を通して「まちの未来をつなげる」】を目指し、“若者による政治参画のための企画“として主催する、【墨田区若者政策対話シリーズ】。
その第2回として、電気湯の館内を会場として2023年4月1日に行われた討論会の様子を【若者と墨田区議員選挙立候補予定者討論会】の様子をレポートします。

今回参加してくださったのは、

  • 甲斐麻莉子 さん(都民ファーストの会)

  • ちょうなん貴則 さん(国民民主党)

  • 藤崎こうき さん(自民党)

のお三方です。(五十音順)

第二回:若者と立候補予定者討論会の概要

墨田区議会議員選挙と区長選挙が4月23日に予定され、16日から公示日として、選挙が始まります。この墨田区次の大事な4年を決める、さらには今後10年20年墨田区がどうなっていくかに影響する重要な機会になります。
墨田区若者政策対話シリーズの第二回となる今回は、この墨田区議会議員選挙と区長選挙に立候補予定の政治家の方3名をお招きし、地域に住む若者・若手十数名の参加者から、率直な質問や意見をぶつけ、座談会形式で直接対話を行いました。
当日は、
1.主催の電気湯店主大久保からの挨拶
2.各立候補予定の登壇者の方よりご挨拶と自己紹介
3.各登壇者の方よるご自身の政策やお考えの簡単な発表
4.3つのグループに分かれてワールドカフェ形式で、各立候補予定者に直接質問をできる座談会
5.終わりに、各登壇者の方からひとこと
6.閉会
という流れで開催しました!
2と4の部分について、以下でレポートします!!

【座談会レポート】

各立候補予定の登壇者の方ごとに、
・はじめにお話いただいたご挨拶と自己紹介
・座談会での参加者とのやりとり
を録音の書き起こしをもとに編集したレポートを掲載します!(登壇者50音順)
登壇者の方の理念や政策、詳しいお考えについては、HPなどからぜひご確認ください。

甲斐麻莉子さん

ご挨拶・自己紹介
「都民ファーストの会の甲斐麻莉子です。これまで司法書士としてシニアの方やご家族の生活のご支援の仕事をしてきました。プライベートで5歳の娘と、二人だけで暮らしています。私自身がシングルマザーで学生の時に出産したいうことと、司法書士として本当にいろんな県だったりいろんな行政の方とやり取りする中で、この区だったらこれができるけど、他の区だとできないということが根本にあるところに気づいて、地方政治が面白いと。自分が一つの場所に関わって変えていく、その区が変わっていくということをしたいと思うようになりました。墨田区は大学生のときに江東橋の方に住んでいて、下町はあまり来たことがなかったんですが、下町に来れば来るほど町みんなで頑張っていこうという繋がりが感じられてとても素敵だと感じています。墨田区は子育て支援が本当にないなと思っていて、他の区ではある支援制度がまだ墨田区には導入されてないということがたくさんあります。私が都民ファーストの会として新しく入ることで墨田区の子育て環境と、公立学校の改善というところを特に、私自身が子育てしているからこそ区政改革していきたいなと思っております。よろしくお願いします。」

ご所属:都民ファーストの会
ご経歴:
 
・1995年6月12日生まれ
 ・早稲田大学社会科学部 卒業
 ・東京司法書士会所属 司法書士
 ・東京都議会議員(墨田区選出)成清梨沙子 秘書
 ・成年貢献センター・リーガルサポート(墨田区)会員
 ・1995年6月12日生まれ
HPhttps://www.kaimariko.jp


甲斐麻莉子さん 座談会 Q & A

Bさん:不妊治療の助成が墨田区だけないらしくて。子育て支援もですが、不妊治療についても考えてることがあったら教えてください。

甲斐さん:そうですよね。挨拶でも話しましたが、東京都では不妊治療や、ベビーシッターの支援金制度の予算が出ているんですけど、なぜか墨田区だけ未導入なんですよね。それは墨田区でそれを議論する人がいなかったからだと思うので、私も都民ファーストの会としても、導入の議論を提言したいと思います。

Cさん:介護の支援で、在宅医療なども支援したいということでしたが、知識がないまま親切だけすると、むしろ足腰を弱らせてしまったりすることもあるので教育が大事だと思うんですよね。

甲斐さん:なるほど。教育大切ですね。それは国ももちろんですけど、区でもできることがあるんじゃないかなと。確かに、「教育」はとても大切ですね。

Dさん:それに関連して、ベンチが今撤去されていて。高齢者が街を歩いた時に、休めるところがないから歩かずにどんどん弱ってしまう。介護に関連して、そういう環境の点在もぜひ考えて欲しいです

Kさん:甲斐さんご自身のシングルマザーとしてご経験を踏まえ、子育て支援に対する解像度の高さがすごいなと感動したのですが、今回も唯一の女性登壇者ということで、子育てはもちろん、女性の社会進出のためには男女格差の是正が必要だと思うのですが、甲斐さんはその点どう考えていらっしゃいますか?
甲斐さん:そうですね……私自身恵まれた環境で、男女格差の影響を受けることが少なく、あまり強く意識してきませんでした。どういうところに格差を感じますか?

Kさん:やっぱり、今日も含め、政治家は女性が少ないのなんかはわかりやすいですし、企業でも正社員は男性がとても多いですよね。この辺りは女性の政治家として、ジェンダー格差についてぜひ甲斐さんには意識して女性の意見を代弁していただけたら、と思います。

甲斐さん:そうですね…本当に貴重なご意見ありがとうございます。やはりその点で行くと、アファーマティブアクションをしっかり取っていくことが重要だと思います。

Sさん:私は経営者なので、気になるのが創業支援をすると仰っていたところについてなんですが、今墨田区は経営支援手厚いかなと思うのですがどういうことをお考えですか?

甲斐さん:今墨田区でやっている経営支援は東京都で補助金を使ってやっている無利子の融資だったり相談窓口の設置だったり。それは継続しつつ、墨田区だったらもっと、代々の経営者の方がとても多いので勉強を企画したりだとか、経営者同士のつながりを作る仲立ちを行政できるのではないかと思っています。

ちょうなん貴則さん 

ご挨拶・自己紹介
こんにちは。国民民主党のちょうなん貴則です。私は新卒でNTTドコモに入社をして中央省庁と連携して国のガイドラインを作るなどの業務をしていました。そして、直近では地方の自治体の営業担当になり、県と市と町と、全部営業に回っていくと、地方自治体の仕事は中央省庁がやっている仕事と結構違うことに気づきました。中央省庁は、制度の土台を作り、その上で予算配分を考えるのですが、その予算の大部分を地方自治体に予算を渡し、地方自治体が実際の使い方や実行は担う形です。中央省庁には、実際に住民サービスを行う手足はありません。例えば、ゴミ収集、学校など生活に密着している住民サービスは地方自治体が担っています。自治体の予算は、前年度の議会によって決められており、その決められた予算に基づいて、実行していきます。この点が、自治体のスピード感の遅さに直結しています。また。今は行政でも住民サービスの質の向上、コスト効率化のためデジタル化など色々新しいことをしなければならないのですが、起案が各部署毎になってしまっている。地方自治体の各部署にデジタルが精通している人がいるわけではないので、多少なりとも、私達のようなベンダー(業者)の言いなりになってしまうような部分がどうしてもあることがわかりました。デジタルに精通した人が、1人区政にいるだけで、効果的、効率的に行政ができるのではないか?そして、それは私自身の経験を活かして寄与できる、すみだに還元できる要素があると思い、今回地方政治にチャレンジすることにしました。今日は皆さんと話せるのを楽しみにきましたのでよろしくお願いします。

ご所属:国民民主党
ご経歴:
 
・2007年 駒澤大学法学部政治学科 卒業
 ・法政大学大学院 政策創造研究科 政策創造専攻(在籍中)
 ・2007年 株式会社NTTドコモ入社
 ・2021年 独立行政法人情報処理推進機構 専門委員 兼務
 ・2022年 株式会社ドコモビジネスソリューションズ Manager
 ・2023年 デジタル庁 デジタル推進委員 兼務
HPhttps://chonan-takanori.jp


ちょうなん貴則さん 座談会 Q & A

ちょうなんさん:墨田区民のニーズに寄り添い、墨田区の魅力度を向上させることで、選ばれる墨田区を実現する。区民が増え、店が潤って、初めて税収が上がります。そして、その財源を使って高齢者や子育てなどの社会保障をより充実させていく。財源に関しては、国から貰う方法もいくつかあるので、それも積極的に活用したい。

Kさん:私は今25歳なんですが、将来この国で子どもを育てることに金銭面で不
安があって子ども産もうと思えないところがあって。先ほどおっしゃっていた国
からもっとお金引っ張ってくるっていうのはどういうことですか?

ちょうなんさん:私の所属政党の国民民主党として提言している、国レベルの財源の話では、子育て支援の予算は未来への投資なので税金や社会保険料ではなく、国債発行で賄うことを考えています。それとは別に、地方自治体としては、実は国の補助金は応募制でもらえることが多々あるのですが、その申請や手続きがとても煩雑なため、応募をしない自治体が多いのが現状です。個々の部署で申請書を作るのではなく、例えば「補助金課」みたいなところで申請するなど、区役所全体での補助金採用率を上げられればと考えています。

Kさん:ありがとうございます。

Aさん:お願いなんですが、墨田区の公園だと、体を動かせる運動器具のような
ものが全然ないので是非作って欲しいです。

ちょうなんさん:おお!ありがとうございます。いくつかの公園には設置されていますが、まだまだ少ないですよね。(その後、お話の詳細を聞いていて時間終了)

Bさん:2つ要望があります。曳舟図書館前にできた広場なんかは、ただのロータ
リーになってしまった。公園とか広場の造作に関して、もっと住民の要望が反映
されるようにしてください。長期的な意見交換の場とか。あと、浅草通りと区役所通りが交差する五叉路の信号が、2段回矢印にしないと、非常に危ないのでぜひ改善してください

ちょうなんさん:その通りですね!私自身も京成曳舟駅前は公園など、区民が活用できる場所になることを期待していただけに残念でした。これも含めて、区政の重要さを実感しました。五差路の件も、ありがとうございます。

Oさん:区の経営的な観点から行くと、子育て世代を増やすより流入を増やす方が早いと思うんですけど、子育て世代を増やすには長期的すぎて、墨田区は耐えられるんでしょうか。
ちょうなんさん:今、墨田区ではマンションラッシュによって20代、30代の流入が増えています。この子育て世代ど真ん中の世代にしっかり子育てしていただける環境を整える。本当は子育て支援施策は、自治体毎に異なるべきではなく、国全体で統一されることが望まれます。しかし、国では時間がかかりすぎてしまうので、自治体で先行して実施する。流入超過は、国単位でみれば自治体間での取り合いです。そうではなく、国全体で増やすために、各自治体が知恵を出すということをやりたい。時間がかかったとしても、長期的に日本と墨田区が発展する形にしなくてはいけないと考えています。

Mさん:母親としては給食費とか、教育を受けるにも格差があって。そういう格差は良くないですよね。

ちょうなんさん:全くその通りです。親の収入によって子供の機会が異なることは、是正していきたいと考えています。現実に、給食費を払えない、修学旅行費が払えないという家庭があります。結果までは平等にはできないですし、するべきではないですが、機会の平等は大切にし、実現したい。子供たちの未来の活躍が、国と墨田区を支えてくれます。だからこそ、その子供たちに国からも自治体からもしっかり支援をしていきたいと考えています。

藤崎こうきさん

ご挨拶
「今日はありがとうございます。現職で墨田区議員をやっています、自民党の藤崎こうきです。今回のような会で区民の方の直接の意見を聞ける場ってほんと大事だなと。僕も今回5年間議員として働かせていただく中で、区民の方のストレートな意見っていうのはすごく感銘をうけることが多く。例えば今押上駅の停止線が見えなくなっているという意見を聞いて、確かになと思って委員会で発言したら、停止線の標識が立ったんですね。そういう具体的でストレートな意見を聞けるのは本当にありがたいです。墨田区議会は基本的に議員さんが若くて。若い30代の人が多いです。議員が横のつながりでまとまって意見ぶつけ合えるっていうのがあったので、今回こうやってこの中の若い世代三人で話すことができるのもですし、区民の皆さんとの対話でご意見をいただくっていう機会は、僕らも大切かなと思っておりますのでぜひよろしくお願いします。」

ご所属:自由民主党
ご経歴:
 
・1990年 4月 墨田区生まれ
 ・青山学院小・中・高卒業 東洋大学社会学部卒業
 
・2019年 子ども文教委員会
 ・2020年 企画総務萎潰会・決算特別委員 副委員長
 ・2021年 地域産業祠歴委員会 副委員長
 ・2022年 墨田区議員自民党副幹事長・地域都市委員会・災害対策特別委員会副委員長
 HPhttps://k-fujisaki-sumida.jp/profile.html

藤崎こうきさん 座談会 Q & A

Hさん:政策紹介の際に、町内会への加入を推進する条例の制定をすると仰ってましたが、私も今町会に参加していて。町会は本当に若手が加入してないんですが…。若者はネットで繋がったりしてるんですよね。でも町でのつながりとしての町会の推進は私も盛り上げたくて。どのように進めるんですか?
藤崎さん:条例とは言っても、強制加入ではなくて、例えばマンションの人に町会の案内やお知らせをしっかりしてもらうようにするとか、きっかけを作るイメージですね。

Eさん:町会って、昔のしがらみみたいなマイナスイメージが大きくて躊躇してしまいます。

藤崎さん:イメージですよね。錦糸町の盆踊りって知ってますか?あれは、イベントとしてとても楽しいことしていて、それに参加したいか人が集まるんですよ。「強制はしない」、「各イベントの参加は毎回自由」を大切にしているそうです。そういう若者のニーズにも対応できる町会が育つように条例もアップデートしながら進めていきたいと思っています。

藤崎さん:今ちょっと悩んでるところで、民泊があって。民泊って、空き家を簡単旅館扱いにしちゃって、お客さんが夜中騒いだり、火のついたタバコを捨てたり。周辺住民が大変迷惑して、年間100件ほども警察が出ていたりするんですよね。そこも町会の条例と絡めて規制できたらと思っています。

Mさん:実は私も民泊を経営してるんですけど、高めに設定します(笑)周辺のルールをわからないお客さんが悪いわけじゃなくて、管理をしない雑な管理人が悪いんですよね。

藤崎さん:そこを、管理人さんのところを町会の例でしっかりつなげて縛っていきたいですね。



Eさん:堤防作りの話で、気になっていることで、スーパー堤防を作るって言ってましたけど作る場所あるんですか?

藤崎さん:今僕達住んでるところって、川よりも低かったりします。堤防が壊れたら水に沈んじゃうんですよ。スーパー堤防というと、そもそも土地自体を川より高く上げて、堤防と、土地の底上げを両方やります。土地に住んでる方は、しっかりと費用と権利を保障してやっていく。

Bさん:スーパー堤防の話で、墨田区の住宅や河川は重要な観光資源ですので、観光を潰さないようやって欲しいですね。

藤崎さん:そうですね。今ちょうど、クルーズ船を入れてるところなので、その辺りももっと面白くしたいですね。

Bさん:歩きスマホ禁止条例作ったということですが、歩きスマホがない通りがあって。そこにはベンチがあるからなんです。なのでぜひベンチ作ってください。

藤崎さん:なるほど!!僕実は、知り合いがながらスマホの事故に遭って。それでこの条例を自分で一から作ったんです。


以上、墨田若者政策対話シリーズ第二回「若者と立候補予定者座談会」の内容レポートでした!
大変お忙しい中登壇してくださったお三方は、皆さまとても明るく、座談会で直接区民とやりとりできることを楽しんでくださったとのことでした。
一般参加者も多様な面々で、とても楽しく、実りのある座談会となりました。

4月23日の墨田区議会議員・区長選挙には、記事を読んでいる有権者の皆様もぜひ足をお運びいただき、じゃんじゃん参政して行きましょう!

次回は選挙結果を踏まえた勉強会として、墨田区若者政策対話シリーズ第三回を企画中です!そちらもぜひウォッチしてみてください。

墨田区若者政策対話シリーズについて

墨田区若者政策対話シリーズとは
墨田区は、SDGs未来都市にも認定され、ゼロ・カーボン都市の宣言を行い脱炭素を目指し主体的に未来に向けたイノベーションの取り組みを行っています。この動きは、私達の住む墨田区の今後10年20年をきめる重要な話です。このような将来の荒波の中でも沈まない墨田区を作るためには、若者が自分ごととして、政治に参画していくことが必要です。1回1回の選挙のみならず、継続的に政治に関わることは若者が自分たちが望む政策、まちづくりを実現するのに欠かせません。しかし、なかなか普段の中で地域の課題と政治を結びつける機会はありません。
電気湯の若者政策対話は、墨田区の若者と政治を結びつける場をつくるために、継続して活動していく予定です。

これまでの取り組みと今後の取り組み
第一回では、現職区議会議員・都議会議員にご参加いただき、地域の課題について現状の取り組みや今後の計画をお聞きしました。
第二回となる今回は、立候補予定の方をお招きし、彼らは地域に住む若者・若手から、率直な質問をぶつけ、座談会形式で直接対話を行いました。
今後は、当選した区議がきちんと約束を実行に移すか見守り、若者・若手の声を区議会等に直接反映させていくための仕組み作りにも取り組んでいく予定です。今回の選挙にとどまらず、継続的に政治に関わることは若者が自分たちが望む政策を実施するのに欠かせないため、今回をきっかけとして、継続的に地域の意思決定に関わることを目指していきます。




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