見出し画像

デザイナーとして新しい価値を生み出す。HCD基礎検定を受けてみました - DESIGN Memo#04

今年5月にUX検定基礎(第3回)を受験し無事合格したのですが、それに続いて7月に「HCD基礎検定」を受験しました!デザイナーとしてユーザーの利便性を第一に考える、ということを確実に身に着け活用していくためにHCD(人間中心デザイン/Human Centered Design)は有効な知識になります。


HCD基礎検定とは

人間中心社会共創機構が運営実施しており、「HCDの基礎知識とマインドセット(考え方)」の核を一人でも多くのジェネラリストに伝えるため実施されています。

「人間中心デザイン(HCD)基礎知識体系」をベースとした検定試験制度です。2020年にNPO法人人間中心設計推進機構(HCD-Net)のHCD専門資格認定センター内WGグループが、HCDに関する基礎知識体系をまとめるとともに、制定した検定試験です。

HCD基礎検定とは

『人間中心デザイン(HCD)とは、モノ・コトに対して、「利用者視点」と「共創」によって新しい価値を生み出すことであり、「問題の設定 (発見) 」と「解決策の探求(創造) 」と「繰り返すこと」を中核とした 「メソッド (プロセス+手法) 」と「マインドセット (心構え・捉え方) 」のことである』

HCDの再定義と基礎知識体系

以前は「人間中心設計」だった記憶ですが「人間中心デザイン」と「設計」「デザイン」と表現が変わったようです。
「デザイン」という言葉が、形あるモノとして表現する意匠だけを示すのではなく、上流から課題を解決するための概念やしくみを論理的に設計して表現することという意味で一般的に扱われてきていることの表れと感じました。

受験のきっかけ

近年さまざまなビジネスシーンでHCDが注目され、企業経営や経営や組織の戦略設計などの領域にも役立つ考え方であること、市場の変化に伴い、関心も高まり多くの企業でも具体的に取り入れ活発化していることからも、改めて標準知識としてしっかりインプットしておこうと思ったことです。また当社入社してから数年、基本的にグループマネジメントがメイン業務であり、マネジメント脳から、デザイン&クリエイティブ脳を呼び起こすためにも自身の経験や知識の棚卸しの意味を込めてチャレンジしてみました!

しかしながら、UX検定基礎との違いは…?

似たような検定として「UX検定基礎」があります。「UX検定基礎」には「HCD基礎検定」の内容が含まれております。それぞれの出題範囲を比較しても、「UX検定基礎」はカバー領域が広く、HCDはUXのベースとして必須の知識であることがよくわかります。

「HCD検®認定」とあるように「UX検定基礎」は「HCD基礎検定」を包含しており、UX検定基礎に合格すると、HCD基礎検定としても合格と認定されます。

よくあるご質問 HCD基礎検定(HCD検®)について

(だから両方受験する必要はないみたい…^^;)

とはいえ今後、社内へデザインやその知識を浸透させていくにあたり、両者検定の違いを知っておきたい。もし興味を持った社員がいたら答えられるように。
重複する内容と理解しつつも、UX基礎検定時にインプットした内容がちゃんと知識として定着しているか、の確認も込めて受験したという背景です。

受験に向けたインプット

さてさて再度、夜中や週末が勉強、学びの時間になってしまうのですが…!
受験の概要や出題範囲は検定サイトに記載があります。
理念や概念、考え方をはじめ、プロセスの計画から定義、具現化、評価、運用など全体像を把握できる内容になっていました。学習用の動画提供や、いくつか出題の問題例も掲載がありました。

UX検定での推薦図書にあった「人間中心設計入門(HCDライブラリー第0巻)」をひたすらインプットします。わたしの場合、すでに学習済みの内容だったので、おさらい程度に見返して忘れてしまっていたことがないかを確認。再びインプットすることで改めて理解が深まった部分もありました。やはり、繰り返し継続的に学ぶって重要だと実感しますね。

これらを一通り理解しておけば、良いと思います。

さいごに

試験は、50分で50問の選択式でオンライン受験です。UX検定を受けていたこともあり、わりとすんなり特に悩むことなく自信を持って試験を終えることができました。そして結果も無事”合格”をいただけました!

HCDの知識を辿っていくと、人間工学やユーザビリティという知識に辿り着き、よりデザインの見た目ではなく、人のための課題解決を設計することの重要性を理解できます。またその設計次第でより良い価値を生み出せるという”デザインの力”を実感することもできます。さまざまなHCDの事例を通しても、発見と創造を繰り返した結果、そしてさらにはユニークさを加えたアウトプットをすることで利用者の満足度を高めることができる、素晴らしい設計思考だと感じています。
よりデザインが一般的で、ビジネスシーンにて誰もが活用できている状態になっていくとうれしいですね!

こちらの記事もぜひ!↓↓↓

この記事が参加している募集

オープン社内報