なんとなくデザイン
デザインは「なんとなく」出来てしまいます。
さまざまなツールが発達した今やそのハードルはどんどん下がっています。
先日も、ロゴデザインで迷走していて、見てくれという学生がいました。
見ると、なんとなくデザインしている感が漂っています。
自分の中に確信が持てない。どれが良いかわからない。
自分では判断できないから先生に聞いてみよう。
先生が良いと言ったから、これが良いのだろう。
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これは、一時的に解決したかに思えますが、本質的に自分でデザインの理解にはつながっていません。
また別の課題で同じことが起きるでしょう。
例えば、ロゴをデザインするにしても、ターゲットは誰なのか?そのサービスの価格帯は?ライバルは?市場でどのポジションを取りたいか。どういう印象を与えたいか。そういうことを決めないとデザインは作れません。
また、次の段階として、形にしてゆく段階があります。
商品やサービス名の頭文字を使うとか、その地域性を使うとか、高級感はどう出すか。とか前述の部分と行ったり来たりしながらバリエーションを検討する必要があります。
さまざまな条件を整理し、形にして、確信を掴んでいく必要があります。
それらの作業なしに、なんとなく「これが良いと思う」「私は好きだ」なんて考えていたらいつまでも本質的な答えには辿り着けません。
なんとなくデザインはできますが、良いデザインをしようと思ったら、それなりに時間と手間はかかります。
でも、その考え抜いた時間は説得力として表現されるものです。
手っ取り早く、終わらせたい。
結果を得たい。
これはいけません。
自分でも他人に語るときに、これはこういう理由でこうなったんだ。と力説できること、そういうプロセスの経験こそが価値のあるものです。
自分自身のデザインに、自信を得たかったらここを疎かにしないことです。
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