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スケッチの授業

今まで1年生の授業は持っていませんでしたが、今年後期から演習授業の最初の2回だけデザインスケッチ講習を私がすることになりました。

今年前期は2年生の前期のデジタルグラフィック演習で、デザインスケッチを入れ込みましたが、1年のうちからするのが良いだろうということで今日から1年生の授業に入れました。

授業の最初にマグカップのサムネイルスケッチを何も教えずに描かせました。

その後、デザインスケッチとデッサンの描き方の違い、手の使い方ではなく、身体と関節の使い方、ペンの特性の理解、線や円の描き方を教えました。最後にまたマグカップを描かせました。

本気なのか?冗談か?と思うビックリするような感想を書いた人がいました。

「芸術とはこんなに素晴らしいのだと実感し、泣きました。普段、何も考えずに書いているマグカップも、いろいろな円、線、立体、手首、腕、肩などを駆使して構成されていると知って、何か変わるのだろうか?と疑っていましたが、驚いたことに、まるで違う絵が完成しました。今回の授業で間違いなく成長しました。そして、私は成長をやめないでしょう。造形とは奥深いです。ありがとうございました。」

泣いてました? 本気ということにしておきますけど。

「ローマは一日にして成らずだなぁ」と思いつつ授業をしていましたが、

短時間で成長を感じてもらえて嬉しいです。

この授業は2回のみですが、それでは全く身につかないので15回授業の最初の10分をもらって継続的にスケッチテストをすることにしました。

香川大学では、webの授業システムを使って、決めた時間にテスト資料を公開できたりします。

三面図から立体を想像して、2点透視図で描くというテストを前半は繰り返します。

・ロジックで理解し描くこと。
・型を徹底すること。
・ストロークで描くこと。

この3点を主に考えています。

しかし、高校までのテストもそうですけれど、問題文をよく読んでないという人がかなりたくさんいます。アイレベルを指定している通りに描かない。2点透視図になっていない。という感じです。

この方式でやることで、1限からの授業ですが、遅刻を減らすことができます。一つの授業に複数のコンテンツを入れることは学生も飽きず、緊張感を持って取り組め、結果につながると思います。

すでに、3回目の授業を覗きましたが、目覚ましい成果が出ていると感じています。

ちょっと雑ですが、私の模範解答も動画で限定公開しています。


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