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新幹線などのリクライニングシート - 斬新なアイデア? +

〔悪評〕〔絶賛〕どちらをするにも、まずは「考える」をした方がよいように思います💡
「他には無い斬新なアイデア」って、肝心要なことが蔑ろにされている例も少なからずあって、意外と〔副作用〕が見えていないことも…

「マナーの追究」の話ではなくて「副作用に対する考慮が充分ではない浅はかな案を絶賛する態度への警鐘」の方が主旨です🙇

 

 【乗合】の公共交通機関🚄の客席において、
◆座席を倒す機能を使う際、後ろの人に声を掛けるべきか否か◆
という議論は昔からしばしば聞かれますね。

 『(そういう機能なんだから)いちいち尋ねずに勝手に倒してくれ』という考え方の人もいれば、『倒す前に伺いを立てないのはマナー違反だ!けしからん😠』と思う人もいます。

 以前その事案に対する”解決策”が挙がったことがあるようです。

 

 ”名案”と取り沙汰されているのは、『最初からリクライニングシートを全部倒した状態にしておけば、気を使わずに済む』という”工夫”。
※長距離バスの例🚌

 この話を聞いた直後は当方も「なるほど!いつも自分がしている〔そもそも論調〕だな」と感心しかかったのですが、この素材について落ちついて考えてみるとやはり、

多勢の評価は浅い洞察でしかない

と気付くことになるのです…😞

 

 ネットで取り沙汰されるのは『妙案だから多くの人に知ってほしい』という触れ込みですが、代わりに

『本当に”妙案”なのかどうか、
本質についてもう少し考えてみてはいかが?』

との論調にハッとさせられる人が増えることを願いたいです🙏

 

 さて、どういうことでしょうか🤔

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

 (夜行バスや飛行機などでの)一定クラス以上の座席だと何ら影響ありませんが、ほとんどの一般席において、「倒した状態だとその後ろ側が離着席しにくい」ということに気付いていないのでしょうか?
 起こした状態でこそスムーズに動けるよう、インターバル設計されているからです。
⇒【立場を置き換えてみる】とは、あらゆるケースで有効な姿勢で、かつ一般的には何かと難しいのですが、こと当該テーマにおいては、〔倒す側〕になるばかりでなく〔倒された後ろ側で離着席する側〕も経験しがちな例あるので、何も深く考えなくても察知しているはずでは?と思います。

 

 飛行機の離発着時には『座席の背を元の位置にお戻しください』と言われるのは、緊急避難が必要となる万が一の際に、スムーズな動きの妨げとなりかねないから、というのが一要因です。

〔マナー〕の議論以前に重きを置くべきこと
 --- それは〔安全〕です。

 それを見失っている人にかぎって、不都合や弊害が起きた際に運送業者を糾弾するような態度に出るともなれば、自ら問題をもっと複雑化していることになります。
 つまり、もし仮に当該”工夫案”が浸透して、事故が起こった場合に、デフォルト傾斜したシートがマイナス要因となり避難が遅れたら… 運用を導入していた会社に対してどのような指摘をすることになるのでしょうか?一般社会生活者の別件での追及態度からすると予測に容易いです(~_~;)

 

少し違う目線の例になりますが、自家用車に乗り込む際、もしリクライニングが倒れていたら(前回乗った時に倒し、元に戻すのを忘れたまま降りたら)、なんだか乗りにくいです。
誤解されるのもよくないので一応私見をそえておきますと、当方は『(そういう機能なんだから)いちいち尋ねずに勝手に倒してくれ』寄りです( ˘ω˘ )

 

 

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