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性別とか(年齢とか)の話

こんにちは。リングフィットアドベンチャーの在庫の復活を心から待っています。よしはらヨシです。

今回はタイトル通り、ボードゲームの話でもなければデザインの話でもありません。性別とか年齢とかの話です。年齢の話は多分いうてそんなにないです。

私個人の感情はあまり出すべきでは無いと思い、これまであまりこのようなことは思うことはあってもツイッター上で呟いたり、ましてやnoteに書いて公開するなんて絶対に出来ないな、と考えていました。が、今後人付き合いをする上で自分の中でかなり大事なことなので公開するに至りました。

私が抱える悩み、どうしても自分の中で堂々巡りしていた考え、そしてこれから私がどうしたら嫌な思いをせずに生きていけるのか、について書いていきます。

出来る限り理性的に書いているつもりですが、どうしても感情的になっている部分はあります。それくらい私にとっては大事な話です。どうぞよろしくお願いします。

※あまり感情的にならないように書いたつもりですが、人を不快にしてしまう文章を書いてしまったかもしれません。随時見直して書き直すつもりではありますがこちらだけご了承ください。なるべく心に余裕があるときに読んで頂ければ幸いです。

※あまり専門的な用語を使わないように心がけていますが、わからない用語が出てきたらごめんなさい。

※文章を書くことへの苦手意識がかなり大きいです。殴り書きの自覚はありますので広い心で読んでもらえたら嬉しいです。

私の話

私は常日頃から「性別」や「年齢」で括られるのは苦手、というよりは嫌いです。というより、「年齢」はともかくとして「性別」の壁っているのかな?と幼少期からただひたすらに疑問を抱いていました。出す必要はないと思いますが、私の性別は女性です。ですが昔からいわゆる「女の子扱い」されることが苦手でした。

例えば、女の子だからピンクが好き、お人形遊びが好き、ひらひらしたものが好き、可愛いものが好き、かっこいい男の子が好き…

男の子だから青が好き、戦隊モノが好き、ギラギラしたものが好き、かっこいいものが好き、可愛い女の子が好き…

「女の子なんだからこうしなさい」「男の子なんだからこうしなさい」

きっとそういう周りからの扱いをすんなり受け入れられる人なら何も苦労はなかったんだと思います。私は残念なことにそれが受け入れられませんでした。物心がついた頃から私は「性別への違和感」と共に生きてきました。

書こうと思ったきっかけ

きっかけは一つのツイートです。ざっくり言うと「何をするにも年齢とか性別って関係ないと思うけどどうなんですかね」という旨のツイート。

このツイートをした方が年齢や性別についてどう考えているのか、そしてこのツイートが何を伝えたかったのか、それともただなんとなく呟いただけなのか。一切わかりませんが、私はこのツイートをした方を「少なくとも年齢や性別を強みにしている人に違和感を感じている人」なんだと解釈しました。

率直に言って、嬉しかったです。自分と同じようなことを考える人が、ただなんとなく眺めていたタイムラインに現れるなんて思いもしませんでした。そのツイートを見て、単純ながら「別にこういうところで感じた違和感を表に出してもいいんだ!」と思い、すぐに筆をとった次第です。単純なので。

ここからは私が生きている中で感じた違和感の例を紹介します。私は書いていてすごく苦しかったので、皆さんも苦しくなったら読むのをやめてそっとブラウザを閉じてください。

女性であることは幸せだと感じられなかった

「若い女性」であるだけで、いいことが降ってくる。だから女性に生まれたことに感謝したほうがいい。

こういったことをよく言われます。それ自体は悲しいことですが否めないのかもしれません。以前、とある男性(性別で括りたくはないのですがここに限っては性別を表記します)に休日遊びに誘われ、遊びに行った時の話です。

この男性は私が以前同人活動をしていた時に同じジャンルに身を置いていた方でした。私が以前活動していたそのジャンルは非常にメジャーなジャンルだったのですが、私の推していたキャラクターはあまりメディアでの露出がなく、同志も多くはありませんでした。そんな中、同じキャラクターを推していて、且つ「自分自身で本を描く(同人活動をしている)」という方から遊びに誘われ私は素直に嬉しく思いました。好きなキャラクターの魅力について存分に語ってやろうと心躍らせ当日向かいました。

ですが、私の思っていたような心躍るイベントは何もありませんでした。

容姿についてやたら言及をされ、体をやたら触られ、個人情報をやたら聞き出され、ご飯を奢られ、恋人の有無などについても聞かれ…。

私はこの時、「この人は私のことが好きなんだな」ではなく「あぁ、女としてしか私のことを見てないんだな」と思い落胆、絶望しました。自意識過剰や勘違いでは?と言われても構いません。この時の絶望感はきっと忘れることは出来ないでしょう。対等な立場で好きなものについて語りたかったのに、この方の中では私は「自分と好きなキャラクターが同じ女性」でしかなかったのです。

相手への苛立ちというよりは自分が女であることに悲しくなりました。「私が男の人だったらきっとこんな風に不快な思いをさせられることもなく、そして好きなキャラクターの話で純粋に盛り上がれたんだろうな」と。

ほどなくして私は自分が女であることの悲しみよりも、相手への苛立ちが優っていき、このジャンルにはもういられないな、と感じ同人活動をやめました。(その男性がジャンルの中だと結構有名な方ということもあり、活動を続けるとまたどこかしらで顔をあわせることになると思っていたこともありました。)

女であるだけ。ただそれだけだったと思っています。

「ご飯を奢ってもらったり、チヤホヤされたりしてるんだから、少しぐらい仕方ないのでは?」

 「女の方が人生得じゃん。」

「そもそもネットで会った男についていくお前が悪い。」

幸い私の周りの友人らにはこのような言葉を私にかける人はいませんが、インターネットの海にはこういう人もいるもので。私は「あぁ、女に生まれてしまったからには耐えるしかないんだなぁ」と思っていました。

今はそんなこと全く思っていません!!そんなこと言う奴もする奴も悪です!!ブロックブロック!!私のことを性別で括らない友人たちに感謝!!って感じです。はい、続きます。

追記:これは本当に書きたくない話であるためここでは省略していますが、同様のことが現実の人間関係でもこの件より前に何度か起きていた為、好きなものが共通である仲間だと思っていた相手にこのようなことをされ余計に苦しかったです。

また、このようなことに関しては「よしはらの警戒心の無さ」と言われることもありますが、それに関してはなんとなく自分に非があると言われても仕方がないと思います。ですが、性別が違うというだけで態度や扱い方を変えるような生き方をしたくはありません。難しいですね。流石にしょうがないのでしょうか。生きづらい〜

女性の売り子しか募集しない人

同人イベントでも、今私が主な活動拠点(?)としているボードゲームイベントでもこれは見られることですが、イベント当日の売り子の募集をする方がいます。特にボードゲームのイベント等では規模が大きく、ブースの大きさも場所によってはコミケなどの同人イベントのスペースの2〜10倍ほどの大きさになるので、2〜5人程度必要になることがあります。

そういったときに、女性の売り子のみを募集される方をよく目にします。

言葉の選び方がわかりません、私は本当に見るたびに嫌な気持ちになります。正直に言って関わりたくないとまで思います。ごめんなさい。どういった意図で募集をかけているのかはわかりません。ですが、とりあえずこの募集を行っている方は「女性を特別扱いしているんだな」と思ってしまいます。

「女であるだけで特別扱いをされることが嫌」と先程記述しましたが、厄介なことにそれは自分に限ってだけの話ではなく、「全ての女性を特別扱いする人」も私は大変苦手としています。

なぜ?女性以外の売り子では駄目な理由があるの?

もしかしたら何かわかるのではないかと思いツイッターで「女性 売り子 【イベント名】」で検索すると

「女性売り子は大事」
「女性がいた方が空気がいい」
「ビジュアル的に(女性を)置きたい」

えっ

地獄絵図か??

やはり私には理解が出来ませんでした。自分のゲームを売るだけなのに、女性の売り子がいた方がいいとは…?

これは予想でしかありませんが、確かに女性の参加者の方はブースに女性の売り子さんがいることで「安心感」のような物を得られるのかもしれません。男性の方しかいないブースよりも、女性の方がいるブースの方がなんとなく安心する。

そうであると信じたい。ですが、そもそもイベントに来る方は「男性参加者の多いイベント」だと理解した上で来ていると私は思うので、わざわざ女性だけを募集することに意味があるんでしょうか?集客という意味で女性だけを募集して、それで客引きを行なって、そして自分の作ったものを買ってもらって、果たしてそれで嬉しいのでしょうか。

どういった意味があろうとも、私は「女性のみ」を募集している方を信用することは出来ません。きっとこれから先もそうだと思います。イベントの売り子を例に出しましたが、飲食店のアルバイトでも、なんにでも言える話です。さらに言えば女性に限った話ではありません。男性にも同じことは言えます。いかなる時でも人間は性別で区別されるべきではないと私は思います。

感情的になってしまうのでここで切ります。理性的な文章が書けなくてごめんなさい。続きます。

自分の作品を売り出すのに「性別」と「年齢」は必要なの?

上に関連する話です。

漫画にしろ、ボードゲームにしろ、小説にしろ、創作活動をする方は自分の作品を見てもらいたい、という方が多いと思います。そういった方は自分の作品を見てもらうために宣伝をSNSやホームページで行いますが、その宣伝をするときの売り出し方について、思うところがあるので思い切って書きます。

正直、これに関しては自分の気持ちに嘘はつけないなと思った次第なので素直に、なるべく自分の嘘偽りない言葉で書きたいと思います。

単刀直入に言うと「自分の作品を売り出す為に性別や年齢を利用する人、そしてそれに群がる人」が嫌いです。

「女子高生ですがゲームを作りました」「女性だけでサークルやってます」も全部苦手です。

私は、そういった人を見ると「自分の作ったものに自信が持てないんだろうな」、あるいは「性別や年齢でチヤホヤされるのが好きなんだな」、またはその両方なんだろうなと感じてしまいます。

特定の人物へのメッセージでは決してありません。ここまでの記事を読んで「別にそういうつもりでやっているんじゃない」と思われる方もいるかもしれません。ですが、私からしたらそういった人たちは「性別を公表することに意味があると思っている人」には変わりはないのです。喧嘩腰になっているわけではありませんが、素直に何故年齢や性別をわざわざ公表するのか、私は不思議で仕方がありません。

せっかくいいものを作っている人でも、女性であることや若さを前面に押し出してきている人を見ると不快な気分になります。もしかして、私が知らないだけで多くの人は作品の良し悪しに加えて作者の性別や年齢をも重視(考慮)しているのでしょうか?

性別や年齢を出していくことはブランディングとしては成功しているのかもしれません。ボードゲームという点で言えば「女性」がボードゲームを作ることは珍しいとされているらしく、その「珍しさ」で注目を得ることが出来るかもしれない。年齢も同様で、若い人の参入は界隈の人間からすれば喜ばしいことであり、注目するのもわかります。

ですが私は絶対にそのような手段には出たくありません。私は、私の作ったものを「若い女性が作ったもの」ではなく「よしはらヨシが作ったもの」として認識されること、私はそれだけを望んでいます。

絵やデザインを作ることは私にとって性別や年齢に縛られず行うことが出来る最大の自己表現です。幼い頃、絵のコンクールで賞を取った時、「女」であることから解放され、他者から真に認められることが出来たと初めて感じました。その時からこの思いは変わっていません。

ここまで読んで、私と考えが合わないと感じた方はブラウザをそっと閉じて、こういう考えの人間がいるということを綺麗さっぱり忘れて生きていてください。

どうしたら不快な思いをせずに生きられるのか

結論とか何も考えずに書いていますが、結局どうしたら私が不満を覚えずに生きていけるのかについてを改めて考えてみました。私が生きていく上で関わると辛い、苦しい思いをしてしまう人間は主に以下の3種に分けられます。

・私を女扱いをする人(正確には性別で括る人)
・女性(男性)を特別視する人
・自分の性別を武器にする人

流石の私もわかっています、私が少数派であり、こういった方々が多数派であることは。

ジェンダーの関連用語にはなりますが、私はXジェンダー(X-gender)という性別であると自分を認識しています。簡単にいうと、女性にも男性にも当てはまらないと自認している人の総称です。(詳しくはこちらのリンクがわかりやすいと思いますので是非…)その中の「無性」であると自認しています。

ですが、性表現(振る舞い方)は一般的にいわれる女性的振る舞いを取っていると考えています。一人称は私、髪の毛はショートではあるものの平均的な男性ほどは短くなく、服装はスカートが中心で基本的にレディースの服(この表現もどうかと思う)を着用しています。普通に考えれば私のことを初めて見た人が「女性」として私を認識するのも仕方がないと思います。それに関しては特に思うところはありません。

私のことを「女」だと思って頂いても、はたまた「男」だと思って頂いても、上記に挙げた「性別のない人間」だと思って頂いても正直のところ構いません。それは個人の自由だと思います。

ただ私は「性別」というフィルターをかけなければ私のことを見れないというのならば、そんな人間と付き合いを続けて行きたくはないな、と思うのです。

全然上手い表現が思い浮かばないのですが、なんとなく伝わっていたら幸いです。稚拙な文章で申し訳ない…。

そんな多数派が多い社会で、傷つかずに、自分が自分らしく生きる方法。考えに考えた結果、付き合う人を選ぶしか方法はないんじゃないかな…という結論に至りました。

(もう一つ、人と関わりを持たずに生きていくという手段もあるのですが、別に人付き合いが嫌いなわけではないので挙げません。人と関わることは大好きです。)

インターネット上でも現実でも、私のことを「若い女性」として見る人、女性を特別扱いする人、自分の性別を強みにして押し出している人…。そういった人たちはたくさんいます。いちいちそういう人たちにモヤっとさせられたり、イライラさせられたりしていては楽しくないんです。できれば平和に生きていたい。これが私の本音です。

私も性別という点ではないものの、今まで「ブランディング」を気にしすぎていたかもしれません。

「当たり障りのないことを言わなきゃ」
「どんなに女扱いされて嫌な思いをしても耐えなきゃ」

よく考えたらこんなことどうでもよくて、私が不快な思いをせずに絵を描いて、デザインを作って、やりたいことをやる。それを見て「この人に依頼したい」と思った人が依頼をして、「面白いな!」と思った人だけ私をフォローする。

これが理想ですよね!気付くのが遅かった!!!

ここまではインターネットでの話。現実ではそういうわけには行きません。来年から新社会人となりますが、この1年間、就職活動を行う中で何度も嫌な思いをしてきました。面接にはスカートを着用しなければならなかったり、面接ではセクハラまがいのことを言われたり、一時期就職活動を中断し休息期間を自分に設けました。それくらいに苦しかったです。それから就職活動を再開し、奇跡的に素敵な企業との出会いを果たしました。というわけで(?)私は今、LGBT採用に前向きな企業のもとでインターン生をして働かせて頂いています。本当に感謝しています。ありがとうございます。

応募を決めたきっかけはいくつかありますが、申し込みフォームの性別の欄に「その他」があったことでした。「女性」でも「男性」でもない、私のことを受け入れてくれているように感じました。たったそれだけのことで、私は救われた気持ちになれました。

本当によくしてもらっていますが、自分の未熟さ、力不足さを毎日痛感しています。もっと役に立てるよう頑張りたいと思える素敵な会社です…。運命の巡り合わせに感謝。私が、一人の「女性」としてではなく、一人の「人間」として自分の力を発揮できる場を用意してくれたことに心からの感謝…。

そういった素敵な企業が増えて同じような悩みを持つ人が少しでも生きやすい社会になっていってくれたらいいなと思うばかりです。毎日感謝しています。友人も同様です。素敵な友人に囲まれ、私は私として生きることができていると日々感じています。本当にありがとう。焼肉行こう。

さいごに

私は、私が女であること、そして性別が存在することを呪って生きてきました。女扱いされることを嫌い、女を特別扱いする人を嫌い、性別を武器にする人を嫌い……。きっとこれからもそうやって生きていくんだと思います。

まだ学生の身であり、社会のことはまだ想像も出来ません。「社会に出たらそんな甘ったれたこと言ってられないよ」と言われることもあります。

確かにそうかもしれませんが、まぁ、とりあえずそんなこという人間と付き合ってる時間はね〜〜〜〜〜〜!!!!!うるせ〜〜〜〜〜〜!!!!しらね〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!FINAL FANT

ASY

って感じです。とりあえずこの記事を読んで「うわめんどくせえ女!!」と思った方はそっとブロックして下さい。それだけが私の望みです。

ボードゲームの絵を描いたり、デザインをさせてもらったり、すごく楽しくやらせてもらっています。ボードゲームやそれに関わるたくさんの方と末長くお付き合いしていきたいです。となるとこういった不満を抱え続けて創作活動をしているとまた限界が来てしまうのではないか?と考え公開に至りました。これを読んでもなお、私の作品を見てくれる方と長く付き合っていきたいです。

今日で他人の顔色を伺う「よしはらヨシ」は閉店です。ここまで読んでくださりありがとうございました。

2019年12月15日追記:私を女扱いをする人(正確には性別で括る人)、女性(男性)を特別視する人、自分の性別を武器にする人が苦手であり、関わりたくないと上記で述べましたが、決してそのような方々に「そういうのやめてくれ!」と言いたいわけではありません。もちろんやめてくれたらとても嬉しいのですが、それを続けるのか、やめるのか、それを決めるのは皆さん次第だと思います。とはいえ、この記事を読んだ皆さんが普段あまり考えなかったこのような性別や年齢への考え方、扱いなどそういったものを見直してくれたら幸いです。自分の生きたいように生きようね!

いつか性別の概念がなくなったらいいのになぁ、とは漠然と思います。その辺の話はまた別の機会に。

あとリングフィットアドベンチャー、家の近くのビデオゲーム屋さんに在庫がありました。田舎に感謝。