古関真平

皆様の価値観を覆す思想家

古関真平

皆様の価値観を覆す思想家

最近の記事

日本では、「効率」という概念の再考が求められている。

1.無駄を省くことによる美しさの追求 日本の組織風土や日本人の口癖で良く耳にするフレーズの中に、「○○をやることは無駄である。非効率であるから止めるべき。」「Simple is the best.」「生産性を極限まで高めよ。それを実行することによる効果は?」といったものがある。これらの言説は、「Japan as No.1」時代から転落した際の反動で、「無駄こそが諸悪の根源である。」という経営者層を中心に流布させた思想となっている。確かに、アートの世界では、無駄を徹底的に省いた

    • 活動家同士の蛸壺への引き籠りと啓蒙される側の自分事化キャパオーバー

      何気なく感じている事をつらつら論じたい。 1.「社会問題」を取扱う総合デパートの不在 1992年の地球サミット、1995年の阪神淡路大震災を皮切りに、日本では社会課題を解決に取り組む市民活動がより活発化した。1998年にはNPO法が公布施行され、内閣府のデータによれば、NPOは年々増加傾向にある。そのため、現在では何らかの社会問題の解決のために誰かが何らかの形で解決へと行動することが当たり前の世の中となった。更には、インターネットやSNSの誕生による爆発的な情報拡散がなされ

      • 「起国」の実現を頭の中で構想してみた件

        実際に起国を目指す方に以下の内容が参考になれば幸いである。 1.日本国内での起国をする際にどのエリアを主軸とするか。 現在、徳島県神山町や島根県海士町といった過疎化が著しく進んでいる自治体が従来の考え方に囚われず、町の維持に取り組んできた結果、都内の企業に勤める方や新たな価値を生み出すことに躍起になっている方が集まってきている事象が散見される。こうした自治体は一部に留まっており、全国各地には限界集落或いは消滅集落が今後増えていくことが想定されている。既存の枠組みではコミュニ

        • 「起業」の次のトレンドは「起国」

          1.現状の「先端思想」のトレンド 日本の凝り固まった固定観念に風穴を開けるべく、例えば、堀江貴文氏・橋下徹氏・ひろゆき氏・落合陽一氏らを始めとする新時代を築く者達が、日本を再興するために様々な意見を発信している。彼らに共鳴する者達は同じ場所に集い、それぞれ置かれた環境下で既存の社会をよりよくしようと東奔西走していることは言うまでもないだろう。しかしながら、一歩彼らの周囲のコミュニティから外に出た瞬間や彼らのような問う姿勢が旺盛でない多数派と接したとき、残念ながら抜本的に社会が

        日本では、「効率」という概念の再考が求められている。

          集団が不快だと感じた時の身のこなし方に関する変遷

          身のこなし方は3つある。 1.集団の思想を受け入れ(反発せず)、自分の思想をなるべく集団に染め上げる。 2.集団の思想に反抗し、自身の信念を貫くべく集団の考え方に抗議する。 3.不快な集団を去り、快適な集団に属する。又は新たな集団を創る。 戦後から現在までの日本におけるトレンドは以下の通りではないだろうか。 2(現在の70代前後)→1(現在の50代前後)→3(現在の30代前後) 解説しよう。 2は高度経済成長や安保闘争があったまさに血気盛んな時代にあらゆるところ

          集団が不快だと感じた時の身のこなし方に関する変遷

          多数派のよりも多様派が力をもつ世の中の方が最適か?

          1.思考放棄型民族が形成する多数派  2020年を生きる世界中の人間は、資金力を始めとする力を持つ者が流す情報と向き合いながらも、思想を形成している。あたかもそれが自分の確固たる意見であるという幻想に柵を抱きながらも現実には歪んだ意思決定を求められている。そうした中、意思決定の手法として、多数派の見解=是と解釈して決断される手法が多くの利害関係者が絡む案件では多く用いられている。これは多数派(声の大きさ)を力として捉え、反対勢力が少なく、面倒なことが起きないだろうからそうしよ

          多数派のよりも多様派が力をもつ世の中の方が最適か?

          「ルール(法)」の本質とは?

           今回は「ルール(法)」考えるきっかけが乏しい「ルール」について呟きたい。本来論を申し上げれば、ルールは、通貨と同様に、「虚構」である。つまり、人間が「信用」というレッテルを貼ることで機能している煙の盾や囲いのようなものである。同時に、人類が発明した偉大な発明品の1つであり、非常に長い期間、社会に根付いている。対照的に、自然界はルールというものが存在しない「何でもあり」の世界である。「何でもあり」の世界では生活が上手くいかず、人類は歯止めをかける選択をした。本稿はルールを創る

          「ルール(法)」の本質とは?

          「社会中」から「人間中」へ

           今回は私が日々何となく感じていることを列挙したい。 ●生産性を高めるだけではなく、「消費性」を高める必要があるのではないか。  現代人は時間的・金銭的にサービスを「消費」するゆとりがない、ネットや各コンテンツの発達によって、消費にかけるコストが下がっていると良く言われる。他方で、雇用者に対する要求水準が大幅に高まっており、求職者は要求水準を満たすべく、自己「投資」を断続的に行わなければならないとも良く言われている。その最中、多くの方は「生産性」を高めることに注目している

          「社会中」から「人間中」へ

          民意と政策

           今回は全世界の人間が悩むタイムリーなお題である。地球上の各エリアには、政府という力の再分配装置が設置されている。世界中を見渡せば、あるエリアに住む者の総意によって、具体的にある量の財をどこかに移転するかを決めている例が多数である。しかし、国という枠組みが人間の認知範囲(立場や境遇が違う者がどういった思想かを想像できるか否か)を超えてしまい、反映される民意と反映されない民意が互いに壁を挟みながら存在している状態が続いている。  政府が用いる財が有限であることを前提とすれば、

          民意と政策

          面白いブログの紹介

          面白いブログを見つけましたので、紹介します。 心理学、宗教学、社会学等の視点から幅広く論じられていました。 https://ameblo.jp/honshitsuwominuku/

          面白いブログの紹介

          子育てや家族形態についての突飛なアイディア

          ○子育て関係 ・育児の免許制  子育てをする場合には、家族内に金銭的・時間的余裕があるか、家族の幸福追求に資する育児の知識や思考を持っているかを確認の上、資質があると認められた者が免許をもって、自ら子育てを行うことができる。知識や技能の難易度については、自動車免許と同等となるように配慮する必要があるが、可処分所得・時間が十分に取れていない場合には、免許を取得することは難しいであろう。 ・高齢者が大活躍する育児園  DVや児童虐待を犯すような親から子供を剥奪し、子育てを

          子育てや家族形態についての突飛なアイディア

          コミュニティの「余白」

          個人の価値観が尊重される時代となり、個人の発信力が増大したことで、様々な価値観や嗜好に立脚したコミュニティ(家族や任意団体を含む。)が誕生している。他方で、権力者は、昭和型の伝統的なコミュニティに属している割合が実感としてまだまだ高い。「多様性」という標語を掲げている集団は徐々に増えつつあるが、日本ではまだまだマイノリティであろう。  ここで、日本の状況を示したい。日本では大部分の「コミュニティ」が自転車操業であり、いろんな意味での余白が僅少である。例えば、コミュニティの例

          コミュニティの「余白」

          商売人・統治者・教育者の論理に翻弄される「教育」

          商売人の思想は、この一点に尽きる。「いかに稼ぐか(生き伸びるか)」である。彼らは必死である。必死であるが故に、近視眼的になりやすい(こんな人間の仕組みに革命を起こしたいところ。)。昔から地球全体を見渡せば、以下の標語を叫ぶこと自体が滑稽であるが、バブル崩壊後の日本では「英語!プログラミング!イノベーションのための考える力!(そのための探究学習!)」というキーワードが連呼されている。テクノロジーと個人の発信力。これらが人々の行動や価値観変容スピードを早めている。その最中、権力が

          商売人・統治者・教育者の論理に翻弄される「教育」

          「本質」の「本質」とは?

          「本質」は「神」と同様、力のある言葉である。例えば、会社の上司が、「この案件の本質は〇✕▽だ!」と発言した瞬間、それを聞いた部下が、無意識に「なるほど…」と唸ってしまい、「本質=真理」という歪んだ認識と変化し、無批判に上司の言葉を鵜呑みにしてしまう事象が発生することが散見されるだろう。このように「本質」という言葉は相手の思考停止を導く凶器にもなりうる。そのため、「◆□の本質とは?」という問いには、「なんとなくこれが本質かな…」という境地に達した瞬間に、思考停止となる危険が潜ん

          「本質」の「本質」とは?

          【暇人の遊び⑤ ~ポジティブみーつけた!~】

          ポジティブな面が沢山あり過ぎて、嬉しい限りです。 <思想編> ・「そもそも」論を考えるチャンスの到来。 ・新しい試みに対する恐怖を取り払うための「きっかけ」が齎された。 ・昭和平成時代の古い価値観を破壊する風潮の高まる(アップデートできない生命体の駆逐)。 ・平時忘れがちな視点や思想を再認識し、平時の有難い側面を実感できる。 ・時間的なゆとりが生まれたことにより、自分と向き合い、自分と対話する者が増加。 ・何らかの大きな大木にしがみつき(依存)、執着心を燃やして不幸感を感じ

          【暇人の遊び⑤ ~ポジティブみーつけた!~】

          【暇人の遊び④ ~問いの展覧会~】

           コロナ渦中で、ワクワク楽しくなっている状況の中、タイムリーな「問い」を自己鑑賞します。他にノミネートしたい「問い」があれば、教えてください。 ・安心はお金で買えるのか? ・「自粛」「萎縮」「自重」「空気読む」の違いは? ・この状況の下、どんな文化が花開くか? ・責任無き者の意見をどのように捉えるか? ・不可抗力で経済的に困る人が出る社会の仕組みは本当にこれで良いのか? ・今どんなところにチャンスがあるか?既存のどの概念を破壊すると面白いか? ・自己責任と他己責任の境目はど

          【暇人の遊び④ ~問いの展覧会~】