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「起国」の実現を頭の中で構想してみた件

実際に起国を目指す方に以下の内容が参考になれば幸いである。

1.日本国内での起国をする際にどのエリアを主軸とするか。

 現在、徳島県神山町や島根県海士町といった過疎化が著しく進んでいる自治体が従来の考え方に囚われず、町の維持に取り組んできた結果、都内の企業に勤める方や新たな価値を生み出すことに躍起になっている方が集まってきている事象が散見される。こうした自治体は一部に留まっており、全国各地には限界集落或いは消滅集落が今後増えていくことが想定されている。既存の枠組みではコミュニティが成り立たない集落や地域に対して、単に延命策を図るのではなく、新たな経済システムの導入やライフスタイルの提唱を皮切りに、将来的には自立した国家を創設することを視野に入れることが考えられるか。

2.初期フェーズ(3年~5年程度を想定)の態様

 新たな国家の創設にあたって、初期フェーズの動きは、以下の順序となることが想定される。

ⅰ)国家のインフラ整備のためのコアメンバー(5名程度か)の招集。システムが作れる方、国を創りたい賛同者、広告宣伝が得意な方といった所謂変人達が構想を練り始める。

ⅱ)移住政策が上手くいかず消滅しか道が残されていない地域に上記の者が移住し、新国家創設の前に、近隣の地域コミュニティから断絶した状態で既存のシステムを用いることなく生活を開始する。

ⅲ)あらゆる施策を用いて移住者が増加(1年後には50人を目指したいところ。)し、世界中でこの場所でしか利用されていないシステムや思想を生み出し、域外の者に宣伝を実施。

Ⅳ)約100名程度の者が移住してきたところで、独立を宣言(開始から5年後か)。独立までにエネルギーや水電気、域外エリアからの侵攻を防ぐシステムを確立しておく。

※他の初期フェーズの戦術として、徳島県神山町や島根県海士町といったイノベーター系人財が集積する自治体に独立する意欲を持たせる手法も考えられるが、既存の枠組みの中でずっと住み続けている居住者との融和を図ることを視野に入れていることから、新たなムーブメントを起こした方が国を起こすにあたっては親和的か。

特に、ⅱ)→ⅲ)のフェーズでは、新たな経済システムの構築が必要となる。この点、本プロジェクトで創設された国家においては、テクノロジーに依存する面があり、移住した段階からいきなり運用を開始してしまえば、経済システムが滞ることが考えられる。

また、集団での子育て・コミュニティ内で形成された倫理違反に関する対応等については、なるべく必要最小限度の仕組み(例えば、多様決の導入による問題解決のようなもの)で対応することも考えられるが、構成員が約20名程度となった段階で、そのままの仕組みで構成員の増加を図るか、権威的なシステム(警察や法による裁きなど)を導入するかについて検証が必要か。

ⅰ)→ⅱ)の段階における集団での子育て・コミュニティ内で形成された倫理違反に関する対応等については、シェアライフや多世代同居型のシェアハウスから実現可能な仕組みを模索することも一案か。

3.中長期的な展望(5年以後)

 初期フェーズを経て建国された国家については、時代の流れや居住者の価値観の変化によって、別の場所或いは同じ場所において、新たな国家創設を目指す動きがあることを歓迎する。仮に2で創設された国家において、現在の国家の枠組みで必要とされる警察や法律といったシステムが必要となる場合には、居住する者の価値観や思想によって分割を行い、人間の認知の限界を超えないように配慮することが面白いであろう。

上記の案を参考にして、あなたが望む国を是非築いていただきたい。

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