見出し画像

ナレッジワーキング時代だからこそ、己の強みが生きる? 9月8日 Knowledge Worker as Effective Executive 個のニーズと社会のニーズ

強みを生産的にすることに取り組むエグゼクティブは
自分自身と他者の強みを
組織の業績と個人の業績に変えることに取り組む。

#9月8日  金曜日、お昼です。今週も早いものでワーキングタイムは残り5時間。成果を上げようと皆様それぞれの現場で取り組んでおられることと思います。

今日のテーマは、
#Knowledge_Worker_as_Effective_Executive
(有能な経営幹部としての知識ワーカー) 
#個のニーズと社会のニーズ

日本のチームワークは、実力の劣った人もいることをベースにして、名人芸を持つメンバーが劣った点もカバーして、結果底上げするやり方で、生産性を高めてきました。

ところが、競争が激しくなり、人材の流動性が高まったことで、そのやり方では通用しなくなりました。この点、スポンサー企業がわが国の高度経済成長に貢献した電機メーカーの業績と日本バレーボールチームの戦績の栄枯盛衰に相関関係があるように思えます。

60〜80年代まで日紡、日立、NECなど実業団の単独チームを鍛え上げ、個人というよりも、チームの連携を名人芸レベルに高め、ミスをゼロにしたチームケミストリー(チームの絆[団結心 ・メンバー間の心理的結び付き])を中心に守備型のチームが強化に有効でしたが、1984年ロス五輪以降、攻撃力の高い他チームには通用せず、そのチームづくりではメダルに届かなくなりました。

他国のチームづくりは、チームケミストリーよりも、個々のプレイヤーの力量を中心にメンバーが選抜されて、選抜されたメンバー間でチームケミストリーを短期間で発生させ、生産性の高いチームとなる、というチーム作りが主流になりつつあります。

これは、現代の国際試合準備において、個々の選手を長期にわたり確保できなくなったことと関わりがあるものと思います。

 現代のスポーツ界では、たとえナショナルチームであろうと、個々の選手の高年俸を支払う契約チームが重視され、選手を長期間合宿やキャンプで確保できません。そんな状況の変化もあり、60〜80年代の日本チームのように「練り上げた」職人芸をさらに磨き上げて、チームを作り上げる、という機会は失われました。

すでに、わが国の労働市場も日本企業の優位性とされた終身雇用制度は失われつつあり、雇用流動化→実力主義→スピード感溢れ、生産性の高い組織づくりへとシフトしています。

 若手を磨き上げ、長年時間をかけて作り上げたチームであっても、力量が劣れば、その「穴」「弱点」が突かれ、シェア拡大に失敗し、市場を失います。市場を失った企業は高い報酬を払えなくなるため、良い人材は流出し、残ったメンバーで市場を確保維持することに必死にならざるを得ません。

 小企業においては、優れた人材を高額な報酬で雇うことは難しいのです。しかし、チャンスはあります。なぜなら、ナレッジワーカーは報酬だけでは動かないからです。

 知識労働者も経済的な報酬を必要とする。報酬の不足は問題である。だが報酬だけでは十分でない。知識労働者は、機会、成果、自己実現、価値を必要とする。しかるに、自らが成果をあげることによってのみ、これらを満足させることができる。

小企業においては、機会、成果、自己実現、価値、やりがいはありまくりです。なぜなら、全てにおいて、満たされていないからです。確かに報酬不足は問題ですが、報酬は後から付いてくることも事実です。


一人ひとりの強みを活かすことによって、組織の成果と個の自己実現が両立する。それぞれの専門能力が組織にとっての機会となる。加えて、貢献に焦点を合わせることによって、一人ひとりにとって価値あることを組織の成果に変えることができる。

己の強みを見直してみる。この週末、今一度振り返ってみるのも良いかもしれません。

昨年のテキスト

今日もお読みくださり、ありがとうございました。良かった、と感じたら、ハートマークで「いいね」、フォロー、そして、コメントも入れてくださると嬉しいです。

さて、今週は週末も含めて台風影響なのか、豪雨が襲いました。暑い日が続く中の豪雨と季節の変わり目の激変の中ですが、体調にお気をつけて、良い週末をお過ごしください。それでは、また明日!

サポートもお願いします。取材費やテストマーケなどに活用させていただき、より良い内容にしていきます。ご協力感謝!