ダイアリー式メンター Haraのラジオ # 26 「ワーキングウーマン 均等法第1世代/老親同居/介護未満 人生の転換期シリーズ #13」

「ダイアリー式メンター Haraのラジオ # 26」では、なおみさん(仮名/均等法第1世代)の親の介護が現実味を帯びてきたのをきっかけに転換期のいろいろな迷い、悩みが増大するストーリーを分かりやすくご紹介します。

ダイアリー式メンタリングの流れに沿って    (初期-中期)

ライフサイクル論の時間軸に沿った視点で見ていくと、男女問わず
だいたい30代後半から50代後半の中年期は1つの大きな転換期です。
女性の人生の転換期のタイミングや課題は特有で複雑です。

ケースのテーマ

・自分のあり方の問い直し  
・仕事、働く意味についての問い直し
・パートナーである夫との関係の見直し 精神的交流 心理的再婚

なおみさんのプロフィール

・均等法第1世代(50代)総合職/管理職
・共働き
・一人息子 大学生 就活真っ最中
・自身の老親同居 介護未満 

均等法第1世代
(1986~90年に「総合職」として就職した女性)

・子育て負担がなくなり多くが「思う存分」働いている
・50代に再び「成長」「仕事の面白さ」「信頼」を重視
・女性管理職は40代で「昇進・昇進すること」を重視
・仕事を辞めなかった理由は男女で大きく異なる
・女性の50代は男性ほど下り坂ではない
・総合職女性は「キャリアのつながり意識」を持っている
・達成感が高い総合職は上司によるキャリア形成の後押し
・総合職女性は能力開発意欲が高い
・総合職/管理職女性は男性より社内異動の経験が少ない
・総合職/管理職女性は男性よりキャリアや定年に関する研修機会が少ない
・総合職女性は男性に比べ悩みを共有する場を求めている
・総合職女性は男性に比べ定年後の生き方に悩んでいる

出典:~均等法第一世代が活躍するために~
女性正社員50代・60代におけるキャリアと働き方に関する調査
2019(公財)21世紀職業財団

現状

親の介護が現実味を帯びてきたことをきっかけに苛立ちとせつなさ
漠然とした不安を抱える

育児と仕事の両立を支えてきてくれた両親に恩返しをしたい

一方、特に母親が別人ように変わっていくショックと

また思う存分、仕事をしたい想いとで揺れ動き

息子は就活が不調で苛立ち、イライラする者同士ぶつかり合うことも

夫は多忙で相変わらずすれ違いがち

複数の要因が重なり混沌とした状態に

メンタリングの目標

仕事の継続か 早期退職か +介護 現状の整理と計画

・必要な情報や準備の洗い出し
・キャリアのたな卸し
・夫婦間のコミュニケーションを図る

なおみさんの内側と外側

今までキャリアにおいて次々と目標達成をしてきた成功体験をもつ
なおみさん

施設に入所させるのはかわいそう
親の一番の理解者である私以外に任せられるだろうか

しかし、親の介護は

子育てとも違って未来につながらず、目標が見えない、終わりがない事実

別人のようにきつい口調になる親への溜まったイライラを
夫にぶつけてしまい自己嫌悪になってしまう。家族は壊れてしまうのか

娘なのに、同居しているのに、私は親不孝者か

娘として親の介護を優先し、仕事を辞めたら
上司は?部下は?同期は?後輩は?
自分だけの問題でもない

約束と違う世代と言われた環境の中、なぜこれまで働き続けたのか

と、自分の気持ちや環境よりも周囲を意識しており
さまざまな葛藤が見えます

ありたい姿や実行した事など詳細はラジオ# 26をご覧ください。

次回の後編に続きます

※ ケースの課題や解決策は1つのサンプルであり、すべてを代表するものではありません

あとがき

個人情報保護などの制約もあり、今のところ、最大公約数的なケースに
とどめることをお詫びします。ご理解いただけたら幸いです。

ご自身とは異なる年代やライフスタイルであっても、人生体験や心情と
重ね合わせて視聴してみてください。

人は自分とは異なるひとや、信条と異なるライフスタイルに対して寛容に
なりにくい傾向があります。

中年期にはちょうど両親が老年期のアイデンティティの危機の過渡期に
あったり、青年期の子どもはアイデンティティ形成の過渡期だったりと
まるでサンドイッチのように挟まれるしんどい時期にあたります。

様々な葛藤や矛盾を抱え、孤独感、不安、自信喪失に陥ることも。

愛情や責任感から一人で背負い込まないこと。

キャリアでは大きな目標達成を目指し、次々に小さい目標から中くらいの
目標へとクリアしていく成功体験をもてます。

キャリアも子育ても未来につながり、目標は明瞭で達成点があります。

しかし、親の介護は目標もよく見えず、終わりもありません。

思い通りにいかなくても、不完全な自分を受け容れ、労わり

親に対しても自分から見た理想や「こうあるべきのあり方」を
押しつけないことです。

環境と折り合いをつけながら、一つひとつ取り組んでいきましょう。

皆さんにとって、何かしらのヒントや気づきやきっかけになれることを
願っています。

with all of my thanks and friendship

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