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「やまぐちデザインシンキングカレッジ」第2期オープニングイベント開催!

こんにちは、デジテック運営事務局のやまたんです。

本好きの私はミステリー小説もよく読むのですが、最近はトリックなども凝っていて、一度読んだだけでは全貌を理解できないこともしばしば。そうした際には、再読することで、一度目には気づかなかった伏線や、著者の巧みなプロットに気づき、作品の新たな魅力を再発見できることも、読書の楽しみの一つです。

ミステリー小説以外も、自分を取り巻く環境の変化や積んできた経験によって、一度読んだ作品の読了感は時々で異なるなど、再読は読書の醍醐味の一つと言えるのではないでしょうか。

私が時折再読を楽しんでいるのは、重松清さんの「ビタミンF」。皆さんにも、繰り返し読んで楽しんでいる、お薦めの一冊がありますか?


やまぐちデザインシンキングカレッジ第2期が開幕!

2023年8月2日、Y-BASEで「やまぐちデザインシンキングカレッジ」第2期のオープニングイベントが開催されました。

デザイン思考の講演やワークショップなどが行われ、アドバンストプログラムの講師を務める慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)特任助教の広瀬毅先生と中田美紀子先生をお招きして、慶應SDM独自のアプローチである「システム×デザイン思考」を体感できる半日間のプログラムを、業種や年代も様々な参加者の皆さんに体感いただきました。

慶應SDM特任助教の広瀬毅先生(左)・中田実紀子先生(右)

アイデアは既存の要素の組み合わせ

昨年のオープニングプログラムも視聴したやまたんが、今回のイベントで特に印象に残った点を挙げていくと、まず、アイデアの考え方について、ジェームズ・W・ヤング著「アイデアのつくり方」(1940年)から、「アイデアは既存の要素の組み合わせ」という言葉が引用されました。

また、「既存の要素を組み合わせて新しいものをつくり出す才能は、事物の関連性を見い出そうとする心の働きに依存することが大きい」という言葉も紹介され、デザイン思考には、マインドセットが非常に重要との示唆も。

さらに、既存の要素を組み合わせたアイデア例として、シーリングライト(天井照明)の荷重仕様に着目し、シーリングライトにプロジェクターやスピーカーを組み合わせて新製品を開発した事例などが紹介されました。

ChatGPTはデザイン思考に活用できるか

最近話題のChatGPTがデザイン思考に活用できるのかという観点では、まず、東京大学大学院工学系研究科の吉田塁准教授が解説されているYoutube講座「教員向けChatGPT講座~基礎から応用まで~」の紹介が。教員向けと銘打たれていますが、ChatGPTの仕組みや応用例が分かりやすく理解できるとのこと。これは必見ですね~。

また、広瀬先生がこれまでChatGPTを使ってみた感想としては、あくまで自分が主役であり、ChatGPTがサポーターとして使った方が良いとして、使用例として、①バリエーションを出すためのブレインストーミングのサポート、②問題となっている対象エリアの整理・ポイント抽出、③プロトタイピング結果の整理などの活用法が例示されました。

「システム×デザイン思考」の中でChatGPTの活用を考えた場合は、ロジカルシンキングやデザイン思考、専門知識の領域をサポートする使い方が今後期待できるのではないかというご意見でした。

新しいスポーツをチームで生み出そう

後半のワークショップでは、「見たことも聞いたこともない新しいスポーツ(競技)を考えてみよう!」をテーマに、参加者6名で1チームとなり、チームごとに「システム×デザイン思考」のツールを活用しながら、グループワークで新しいスポ-ツ(競技)を作り上げる演習が行われました。

ちなみに、生成AIで新しいスポーツのイメージ画像を作ってみると、よりチーム内でイメージの共有が進むようで、生成AIサイト「mega」の活用も視野に入れたワークに。

各チームのテーブルでは楽しそうに活発なワークが繰り広げられ、発表では、以下の4つの新しいスポーツ(競技)が披露されました。

①パウダージャンプ
 ジャンプ台からパウダースノーに飛び込んで、その深さを競う
② 雪玉合戦レース
 雪像をチームで作って、お互い壊し合いながらゴールを目指し、タイムや芸術点、残っている雪の重量を競う
③ VRスポーツなりたい自分になれる
  e-スポーツだけど実際にボールが当たった感触などが味わえるVRスポーツで競う
④ ウォータースライダーアーチェリー
 ウォータースライダーをしながら的当てを行い、タイムと得点を競う

各チームで楽しみながら活発なグループワークが

デザイン思考で大事なこと

講演・ワークショップの最後に、先生方から本日のまとめが。
①    バイアスを認識することが重要
②    システムは目的を達成するために要素を組み合わせたもの
③    アイデアは「新結合」
④    イノベーティブ思考に必要なのは「多様性」「集合知」「インサイト」

あっという間の3時間で、イベント後に行われた先生方と参加者との交流タイムでは、参加者から色々な質問が出るなど、デザイン思考の重要性と有効性を再認識・再発見できる1日でした。

このイベントの様子は、2024年8月2日までの約1年間、以下サイトでアーカイブ配信されています。もっと詳しく「システム×デザイン思考」をお知りになりたい方は、是非こちらのアーカイブ配信をご覧ください。

ついに開幕した「やまぐちデザインシンキングカレッジ」第2期。今後もデザイン思考の基礎を学ぶ「ベーシックプログラム」や、実践的なデザイン思考の習得に向けた長期プログラム「アドバンストプログラム」など、多彩なプログラムが展開されます。
参加をご希望の方は、以下サイトからお申込みいただけます。

今後も各プログラムの様子を余すことなく、皆さんにお伝えしていきますね。では、また!

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