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ジェントルマン

人を大切にする経営学会。

こちらに所属する社労士のYさんとは、岩手イクボス共同宣言時からのご縁で、様々な機会でご一緒したり、時々お昼がてら双方の情報を共有したりしています。

今日もそんな日。いつも「会いたかったですよ!」と笑顔で声をかけてくれるYさん。スタッフの自己成長と、次世代に残す地域の未来を常に考え、様々なアクションを起こしているエネルギッシュなジェントルマン。今日は自身の所属する学会での研究書籍が完成したので、これを僕にあげたいということで、頂いてしまいました。早速、これを書きながら合間合間で読み進めていますよ。

Yさんは、年に何度か取材・見学活動の一環で、各地の優良な取組をされている企業へと足を運んでおります。ですので、所謂成果が出ている改革に成功した事例のストックは相当数。中には僕が知らない企業もあったりしますので、いつも「そうなんだ!」という気付きを頂き、本当にありがたいです。

そんな今日の話題の切り出しはコレ。

僕は常々思っているのですが、なんでこの”ノルマ”って、働き方改革の文脈であまり表に出ないんだろう?って。

現実問題、使用者と被雇用者では、圧倒的に使用者のパワーが強いじゃないですか。雇われる側にしたら、いわば給与・待遇は自らの生死を左右する要因。でも、それを自分の裁量でコントロールできる力のある労働者なんて、恐らく日本国内の全労働者(役員を除く)5636万人のうち、10人いるかいないかレベルだと思います。

参考:統計局

そんな労使のバランスが背景にあるからこそ、ノルマはシンプルな脅しにもなり得ます。

・氷河期世代でようやっと掴んだ正社員と言う立場を失いたくない
・家族も増えて生活の糧が必要だ
・今さら転職できる年齢でもないしここ以外に通用するスキルもない

こんな社員は格好の的になる訳ですよね。受け入れざるを得ないのだから。それは時にパワハラを誘発したりすることもあります。

参勤交代の名残ですよね。ノルマ、転勤。この2つは特に。

そんな話をYさんに投げると、彼もまったく同じことを考えていて…。「ノルマなんて課す時点で、経営者が無能だと言ってるようなものですよね」とズバッと斬ってくれます。恐怖政治でしか部下を動かせない。そんな部下が持てるパフォーマンスを100%出せるはずがない。人も時間もどんどん限られていくこれからの市場で、そんな古代の手法にしか頼れない組織は、もう消えていくしかない。恐竜と一緒ですよね、と。

だからこそ、このカルチャーを変えるにはまず「ボス」が変わること。そして、制度やツールを運用する土台工事として、そもそもの「人の心」にフォーカスしないといけないし、その視点が抜け落ちた働き方改革は、一時的なものにしかなり得ない。

そんな所でお互いに出来ることをしていきましょう!と今日の所は分かれました。

同じ思い・同じビジョンを持って立ち上がっている仲間がいること。僕なんかより遥かに知識も経験も豊富なそうした先輩がいるということ。

まだまだこの県も捨てたもんじゃないですね。

そんなYさんとは、年内にあるフォーラムでご一緒することになりました。「ついにごとうさんと一緒に仕事出来ますね」と嬉しそうに言ってくださるYさん。いえいえ、ホント、光栄なのは僕の方です。

僕も、こんな感じで年を取りたいっすね。

働き方改革って、こうした「異なる世界の人間が繋がるネットワーク」の一つの形でもあるのかも。そう思った増税初日。

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