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私たちの心理的抵抗はこんなところにもあった【最終回前編】10年で100名越えの組織になった福祉NPOの組織づくり!

システムコーチング®の初回のセッションを2022年9月に実施してから、早くも9ヶ月!
最終回は、市川市内のとても素敵なレンタルスペースをお借りして実施することにしました。

明るく広々としたレンタルスペース

最初は別の場所での実施を検討していたのですが、代表から、「最終回に対面で集まるなら、完了や祝福を感じられるように、場所にもこだわった方がいいのでは?」とのアドバイスをもらいました。
そこで、「そうだ、私たちのエッジ(=次のステップに向かう心理的抵抗)は、物事への完了や祝福などのために、忙しくても一度立ち止まる勇気や余白への意識だった」ということに気づきました。
(NPOだし、自分たちの会議にかける出費はなんであれ抑えた方がいいはず…)と無意識の先入観にとらわれ、今回のセッションをどのように大事にすることで、今後のよりよい活動に繋がるか、考えられていなかったのです。
改めてそんな部分を捉えなおしてみるための今回のDラボだよね、ということを感じた瞬間でもありました。

そして当日、会場へ到着すると、
「市川市にこんな素敵なところあったんですね〜知らなかった!」
「中はこんな感じなんだー、いつもこの前の道を通るんだけど初めて入った!」
とメンバーの新鮮な気持ち
を聞き、妥協せずに素敵な場所を探して、ここで集まれて嬉しいと思う気持ちでチェックイン。

最初から、最終回を実感して少し寂しいかもという気持ちもありつつ、明るく素敵な場所で楽しみという様子も場の雰囲気から伝わってきます。

コーヒー好きのスタッフがコーヒーを淹れてくれました。
Dカフェの時のかわいいカップも!

およそ一年かけて取り組んできたシステムコーチング®の最終回は、今までの取り組みを振り返りながら、「それで私たちは、これからどこにどんな風に向かいたいだろう?」に気持ちや考えを巡らせる時間になりました。

前回、悩みに悩んで宿題となったフォースフィールド分析は、宿題でも各チームで悩みに悩んだことを素直に場に出していきます。

どちらのチームも引っかかったのは、前回私たちが今後やりたいこととして、「Dラボ(変化をおこしていく、文化を醸成していく)が変化しながら続いていく」を挙げたことについて。
本当にこれが心底やりたいと思っていることがどうかに疑問が生まれました。

このやりたいことに向けて、促進させる力を増やすことを考えるチームは、とりあえずできることを具体的に考えてみよう。スモールステップでできそうならハードルが下がるかもしれない、と考えて話し合いを進めました。

逆に目指したい状態を阻む阻害の力を減らすことを考えるチームは、このテーマはどうしてもしっくり来ないから、変更して新しく考えてみようという方向に舵を切りました。

どちらがいい・悪いも、どちらが正解・不正解もありません。

促進の力を増やすことを考えるチームは、

・対面でもSlackでも日報でも、お互いにもっとコメントしあう(褒め、労い、共感)ことから始めれば、対話の土壌ができていき、対話を大事にしていこうと考えるDラボの意図を促進する力が高まるのでは?

・大掛かりなことをするのではなく、小さなアクションを日々の中でできることから始めればいいと思うと、ハードルが下がりそう

と、"行動"に焦点を当てた話し合いとなりました。

また、「各事業が一定の安定感を保って運営されていないと、対話に時間を割いたりDラボのようなものをやるのは難しいのではないか」という見方に対しては、「そもそも安定感って何だろう?」という話に。
宿題を話し合う中では、「新しいことに飛び出せる状態」「スタッフ間で理念や判断軸を共有できている状態」などでは?という声が上がったことが共有されました。

阻害の力を減らすことを考えるチームは、Dラボが続くこと自体が目的となっているように感じられる文言に違和感を感じたため、思い切って、
テーマを、

ダイバーシティ工房としてのコミュニティの中で、自然発生的につながりが生まれる(=Dラボは無くなってしまってもよい?いずれ無くてもよくなる方向で)」に変更して改めて促進する力と阻害する力を出し合いました。

まだまだ悩んで葛藤している様子がたくさんの付箋が貼られたシートからも伝わってきます。
・どのようにしたら余白を作れそうか?
・他の事業部と相互に関わり合うには?
という点では具体的な行動が見つけられています。

その一方、「話すことへの苦手意識」「トップダウン希求」など、どうしても人数が増えることで組織全体、そして何よりも私たちがエッジを感じていた部分についても踏み込んだ議論をしたことが見えてきます。

両チームとも、この10人で考えて行動するにも限界がありそうだ、ということにも気付き、組織としてどうしていきたいか、ここにいない人も波に乗ってもらう方法がありそうか、ということに少しずつ視野も広がってきていました。

その視点を持ちながら、後半はDラボの半年の物語の振り返りと、私たちの外にいる人ってどう思っている?というディープデモクラシーのワークへ。

後編はこちら

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ダイバーシティ工房は、「制度の狭間で孤立しやすい人たち」が、困ったときにいつでも相談できる地域づくりを目指し活動するNPO法人です。
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