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349 ZEN大学


はじめに

注目してほしい大学があります。この大学の設立は間違いなく日本の教育に変革を与える存在となります。
N高、S高など学校教育の世界において大きく飛躍してきているドワンゴと日本財団がAI時代の大学設立を進めています。
それが、完全通信制の「ZEN大学」です。開校予定が2025年4月を予定しています。すでにホームページが立ち上がっていますのでリンク先を紹介していますので、よかったらのぞいてみてください。
仮の名称という形ですが、ZEN大学とされているこの大学について今日の教育コラムでは少しお話してみたいと思います。

特色と期待

ZEN大学は、国からの補助金を現在のところ一切受けずに学校経営を進めていく予定でおられます。
地方の私立大学はもちろんですが多くの大学が数億円単位、数十単位の補助金をもらって学校経営を進めています。しかし、通信制の学校では補助金はそもそもさほど出ていないため、文部科学省から様々な制約を与えられるよりも自由に理想の教育を進めていく方を選択したとのことです。
オンラインと社会体験を重視しているZEN大学は将来的には入学者を世界中を対象に想定しています。ちなみに年間授業料は38万円と国立大学よりも低い金額となっています。
偏差値も経済的な格差という壁も乗り越えた大学の在り方を提案しているだけでも、大きな変革だと感じます。また、放送大学に通っている人の多くはは社会人ですが、ZEN大学の特徴は高校卒業した学生たちが集う通信制の大学という点もオンライン上で学習を進めていく上で重要な点だと感じます。
スクーリングが無いことも特色でスクーリングを導入しようとするとある程度大きな箱が必要なわけですがそれを必要としないため、学費も抑えられるのかもしれません。
いずれにしてもSNSが発達し、生まれた時からインターネットやスマホが存在している子どもたちにとって、オンライン上だけでの学びだけで卒業要件となる124単位を全て取得できるZEN大学での学びは、校舎に集い対面で授業を受けることとさほど差が無いのかもしれません。
メリット、デメリットは様々ありますが、単位修得に必要な授業の大半が事前収録型のオンデマンド方式なため、好きな場所で好きな時に学ぶことができるという最大の特色を利用すれば、大学生の生活の仕方に起業や社会貢献や現場での活躍など様々な組み合わせが可能になるように思います。
そんなZEN大学の開校初年度の入学定員は5000人ということでかなりの規模になりそうなことが見えてきています。
注目の大学になりそうです。

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