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07 井伊直政(II NAOMASA )どう見る?

NHK大河ドラマ「どうする?家康」ご覧になっている方も多いかと思います。

17回話の放送「三方ヶ原の合戦」では、山梨県の方は、郷土の英雄「武田信玄」とその軍団の強さを改めて誇りに感じたのではないでしょうか。家康を横目に三方ヶ原台地を上り、参道を下り通り過ぎ背を見せたと思わせ、総攻撃をしてきた家康に対して瞬時に魚鱗の陣にて対峙した武田信玄のあのシーンは、さすが大河ドラマと言わざるを得ない迫力でした。

映像づくりももちろんですが、キャスティングの素晴らしさにも毎回感心しています。信玄、勝頼はもちろんですが、武田家の名だたる重臣や後の徳川四天王となる本田忠勝や榊原康政などなど、個人的には、足利義明を筆頭にそのキャスティングのすごさを強く感じています。歴史上の人物の特徴を重ね合わせてついつい見てしまう、こうした歴史ドラマですが、どの役者さんも納得、納得の連続です。

さて、いよいよ三方ヶ原が終わりますと、今日のコラムのテーマ「井伊直政」が本格的に登場してくる歴史の流れとなります。キャスティングという視点から見ても大変楽しみな内容となっています。今回の大河ドラマで、井伊直政を演じているのは、俳優の板垣李光人さんです。先日は、浜松でのイベントに徳川家康訳の松本潤さんとともに出演され、その凛々しい姿を実際に目にした方も多いかと思います。

井伊直政と言えば、自らも朱色、真っ赤な甲冑に鬼のような目立つ大きな角の兜というイメージが浮かぶかと思います。勇猛果敢で一番槍を務める先鋒を務める井伊直政率いる赤備えの徳川精鋭部隊は、家康とともに大活躍していきます。ドラマの見どころになるであろう、「小牧・長久手の戦い」「天下分け目の関ケ原」でも井伊直政率いる赤備えの軍団は、きっと魅力的に描かれることと期待しています。

俳優の板垣さんが今回、井伊直政と知った時、キャスティングの素晴らしさにより一層、感動しました。三方ヶ原からしばらくして長篠の戦で敗れた武田勝頼率いる武田家は、滅亡します。家康の命をうけ、井伊直政は武田家の家臣や軍事・政治・法律など信玄の優れた功績を取り入れ、赤備えの精鋭部隊をつくりあげていくことに役立てていきます。つまり、戦国最強の騎馬隊を担っていた山梨県の人々を受け入れ、徳川最強軍団の一翼としていったということが言えます。そんな山梨県の人々の素晴らしさを受け入れた武将、井伊直政を山梨県出身の板垣さんが演じるという点一つとっいても歴史好きの人々の心を大いにくすぐっているのではないでしょうか。また、容姿端麗を体現したような板垣さんのルックス、最年少で徳川四天王となったこと、関ケ原の戦いの際に銃弾飛び交う島津氏の正面突破に怯むことなく対峙した強さなどなど、井伊直政を具現化したらこうなるという姿がドラマで出会えることが楽しみで仕方ありません。

徳川家家臣のみならず、あの秀吉も古今無双の武将と認めた、本田忠勝を演じている、俳優の山田裕貴さんも本田忠勝と同じく愛知県出身です。さらに、東京リベンジャーズの実写版、映画で龍宮寺堅を演じるなど、その勇猛さや猛将さが別の作品とも重なり、こちらも歴史好きの心をくすぐります。

楽しみ方は人それぞれですが、歴史人物とそれを演じる方々の姿を重ね合わせてみるとまた違った楽しみ方ができるように思います。

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