太陽

君が思い出になる前に

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あなたへの「どうか」を

だいすきだった人の誕生日に、この題で祈りに近い文章を出した。 そのとき、わたしは彼のことが大好きだったけど同時にずっと不安で、表情にあまり感情が出ない彼の、その裏側を想像してしまって、力を抜いて欲しいなとずっと思っていた。 その彼が、先日、コンサートで泣いたという。あの時から考えたらあり得ないことだと思う。そのことを知った時、1番に「よかった 泣けるようになったのか」と思った。彼が泣かないのはきっと、半分は意地だろうと私は思っていたから。 わたしが彼のことを推すと決めたのは

    • さざなみ

      ずっと、苦しかった。「今」を大切にしてくれていることはわかっていて、その上で自分も「今」を大切に生きていて、だけどなぜかずっと、苦しかった。ついていくのに精一杯で、共に走るなんてもってのほかで。少し寂しくて、少し、悲しくもあった。 13人には12人のかけがえのない友人がいて、それがずっと羨ましくて。いや今もずっと羨ましいけれど。そこに私という存在は必要とされていなくて、それが己の焦燥感にも繋がっていたのかもしれない。烏滸がましいことではあるけど。 彼らはわたしたちに、ただつ

      • 残り香

        もう、1週間が過ぎようとしている。 名古屋公演が終わって少し経って、鮮明だったはずの記憶は朧げになっていく。嫌だ嫌だと足掻いても時間は待ってくれない。次の約束だってないのにどうやって生きていけばいいんだろうと、忙しない日々でふと考える。 それならば、と誰かが言った。 それならば、絶対に忘れないように書き残しておけばいいじゃない、と。3週間前の記憶は残ってないかもしれないけれど、ふわっとなら、書き残せるんじゃない、と。 だから「残り香」にした。 去った人が残した香りをどう

        • 午前2時、2000字の日記

          わたしはなぜ、ドギョムペンなんだろうか。 Twitterのおすすめ欄を見ていたら、流れてきた、ツリーがあった。推しのどこが好きなのか、なぜ好きなのか、マシュマロでいろんな人が語っていた。そこにはドギョムペンはいなくて、自分がドギョムさんのことを好きでいる理由を、そのマロに書き込もうかと考えた。 だけど、書けるものがない。この気持ちに理由を見出したことがない。気付いたら彼は、私の世界の中で1番だったのだ。一目惚れだったわけではないし、SEVENTEENというグループを推したく

        あなたへの「どうか」を