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私が発酵食品ソムリエになった理由

私は「2020年の間に発酵食品ソムリエになる!」と目標を掲げ、仕事・家事・育児が落ち着いた1日の終わりにちょこちょこ勉強を積み重ね、無事、資格を取得することが出来ました。
初めて自分で味噌作りもしてみました。
発酵中ですが、カビルンルンになっていないか・・・?怖くて中を見ることが出来ません。(笑)
今もまだまだ発酵の勉強中。

発酵食品ソムリエになったのは衝動的な感情

私は白米が大好きで、その相棒のお味噌汁も大好き。
そんなもんだから、納豆も好き、梅干しや漬物などご飯のお供は最高。
この遺伝を強く引き継いだ娘も、納豆ご飯とお味噌汁が大好き。
おかわりをして嬉しそうに食べている姿は、ずっと見ていられるほど。

そんな背景はありつつも、発酵食品ソムリエなんていう資格も知らず、改めて発酵と向き合う機会や気持ちは全くなかった。

ある日、友人から電話があった。
その電話は、ある共通の友人が病に冒されたことの報告だった。
その友人とは10年以上の付き合いがあり、一緒に働き、一緒にたくさんの旅行を重ね、大切なライフステージには呼び合う大事な大好きな友人だ。
頭が真っ白になった。信じられなかった。
聞くとステージは進んでいて、言葉が出なかった。

その友人は小さな子供がいる。
電話を切った後、私は自分の子供を抱きながら、友人は「あと何回子供を抱きしめられるんだろう・・・」などと思ったりしながら今を過ごしているのだろうか、と想像したら涙が止まらなかった。

その日から、自分に何が出来るんだろうと考え始めた。
私は医療従事者でもなければ、彼女の病気を治すことが出来ない。
それでも何か、少しでも彼女にとっていいものを・・・少しでも彼女の力になれるものを・・・と、無意識に〝身体にいいこと〟を調べていった。
そこで、発酵食品ソムリエの存在を知った。

自分の身体は自分の人生に繋がるもの

発酵食品について勉強しようと思った時は、何かに掻き立てられるように勢いのまま申し込み、とにかく資格取得に向けて勉強した。
でも改めて冷静に考えると、和食はユネスコ無形文化財に登録され、特に発酵食品は限られた食材から効率良く栄養を取得できる方法や、貴重な食材を長期保存する方法などの知恵の集まりで、先人たちが築いてくれた大切な文化なのだと痛感した。
勉強すればするほど、発酵食品がなぜ身体に良いのかが分かり、現代でも自らの身体にメリットを生み出してくれる食品があることへの感謝が生まれる。
当たり前だが「食べたものが自分の身体を作り、その身体が自分の人生に繋がる」ということを改めて感じること、それが一番の学びだったのかもしれない。

本当は自己満足なんだろう、という自覚

せっかく発酵食品を勉強して資格を取ったのだから、大切な友人のため、そして少しでも世の中のため、未来のために役立つことをしたいと考えている。
意欲が溢れ、目標も見えてきて、具体的なやりたいことのイメージも出来てきた。
たまにふとそんな自分を客観的に捉えると、資格の勉強をしたことも、こうしてやりたい事を叶えようとする努力も、きっと自己満足なんだろうと思ったりする。
自分の悲しい、寂しい、どうして・・・という感情を救いたかったのかもしれない。
何もせずにいられなかった。
自分の中で、何かしらの理由をつけて、大丈夫!大丈夫!って言い聞かせる事しか出来なかったのだと思う。
自己満足と分かっていた。それでも、やっぱり前を向かなければいけないとも思う。

さいごに

私は、2011年の東日本大震災が起きたあの日、1年に一度しか行かない気仙沼へ仕事で行っていた。そこで被災した。
今でも鮮明に思い出される風景や感情はたくさんある。
そんな中、無事に生きて帰ってくることができた。
生かされたのだと思った。
その命を無駄にしないように「ラジオのパーソナリティになりたい」という夢、「憧れのフィンランドへ必ず行く(一人旅)」という夢、動いて動いて動いて・・・自分なりに努力して叶えてきた。

理由やキッカケは突然やってくる。
それは不覚にも、悲しいものだったりする。
それはきっと、世の中を、自分を、プラスの力に変えられる人への神様からのメッセージなのだと、わたしは信じている。

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