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視点の自由研究No.112「視点_映像のプロとしてできること」

先日、広告会社さんで話していたこと。映像がクライアント自身でも作成できる時代にプロとしてどんな価値を提供できるのか?という話題でした。

スマホのカメラ性能の向上、編集の簡易化もあって誰でも映像を作れる時代にプロとしてどんな価値を提供できるのか?改めて考えてみようと思います。

「費用対効果」

コロナを経て、円安を乗り越え、徐々にですが広告映像も盛り返しを見せ始めた2023年末。クライアントの中でも映像を作っていく風潮がこのまま続いていくと良いなと思っていますが、様々な社会情勢の変化、映像制作の現場の変化で映像を取り巻く環境も激変しています。

なんと言っても一番は費用対効果を求められるようになったこと。かつてはテレビCMなど反響というアバウトな指標だったものから、WEB広告のおかげでしっかりとした数値として試算がされるようになったと思います。

ただ、WEBも万能というわけでもなく、やはり多方面での映像展開は逆に今だからこそ必要な機運も出てきたような気もしています。

映像展開を見据えると、クオリティも必然的に高いものが求められるのは当然で、プロのクオリティの需要はまだまだあるなと考えていますし、クライアントが捻出した予算に対してのクオリティを出していく技にも価値があると思っています。まさに制作クオリティでの費用対効果は今後制作スタッフとして求められる必須スキルになったと考えています。

「コンプライアンス」

そんなクオリティコントロール。冒頭で書かせて頂いた通り、カメラの性能の向上や編集ソフトの簡易化もあって、アマチュアでも高いクオリティの映像制作は比較的に容易にできるようになったと思います。

しかし、ここに大きな落とし穴があります。それがコンプライアンス。日本語で言えば法令遵守。映像は出演者の肖像権や音楽の著作権、イラストの権利など複数の権利が混在するメディアです。それぞれに注意するべき点があり、知っていないと後で痛い目をみることがあります。SNSなどでは、音楽などその媒体の中では使用OKになるものもあり、使ってしまいたいのはわかりますが、広告映像で使ってしまうと問題になることがあります。

案外大丈夫だろうと思っていても、カメラの中に映り込む個人情報など注意しなければならないものも多く、ここはプロの領分としてまだまだ必要性を感じてもらえるところだと思います。

作った映像の安全性、長期間での使用を考えた時のコンプライアンスはプロの提供価値と言えると思います。

「資産としての映像」

プロとして今、クライアントに提供できる価値。それが費用対効果とコンプライアンスになってきているなと考えており、さらにそこをスムーズに進行していく能力は大きな価値だと思っています。

予算をかけて一人で作るには大変な映像をプロがスムーズに進行することで、長期間使用できる資産として作っていけるのが我々プロに求められる使命だと思っています。

今回は少しばかりプロとしての価値を書かせて頂きました。何かコンテンツを作る際にプロという視点の投資は、今後もあって然るべきだと思います。


映像でお困りの方、静岡で撮影されたい方、ぜひ一度お声掛けください。