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すーちゃん誕生!!

平成31年3月1日に娘が誕生しました。娘は568gで超低出生体重児で生まれた。

誕生の経緯

妻が妊娠高血圧症で血圧が160台まで上昇していたとは知らず、第26週目の定期検診で急遽入院となった。私の勤めている大学病院で妻が検診を受けていたため、産婦人科の医師から直接連絡が入る。産婦人科医より近日中に母体と胎児のために出産(帝王切開)した方がいいかもしれないとの説明があった。ただし、胎児の肺が成熟していないため人工呼吸器管理になるとのこと。しかし、人工呼吸器が満床で足りない状況であったため同日救急車による転院搬送となった。


転院先の病院は総合周産期母子医療センターで母体・胎児集中治療室(MFICU)を含む産科病棟および新生児集中治療室(NICU)を備えた医療機関


胎児は26週目であるが週数に対して極端に小さく発育不全の状態であった。超音波検査では胎児が小さい以外には明らかな問題はなさそうではあるが詳細は不明で母体側の臍帯の血流が滞っている可能性を指摘されていた。入院時に胎児の脈拍が一時的に急激な低下を認めることもあった。妻の体調は検診までは問題ないと思っていたが、顔や身体は浮腫み、頭痛や息苦しさがあったのだそう、入院時より輸液、酸素マスクで酸素を投与される状態となった。


妻の状態が悪かったことに気づかない不甲斐なさと申し訳ない気持ち。同時に胎児に対する心配。胎児の週数を考えるともっと胎内にいて欲しい。あと3ヶ月は子宮内で育つはずだったのに、今産まれてきて大丈夫なのか・・でもこのまま胎内にいることで大きく育たない可能性が高いのなら帝王切開した方がいいのかと考え、葛藤していた。


妻は前回の検診で入院の可能性を示唆されていたものの、大丈夫だろうと思っていた。それが今回の検診でいきなり転院搬送、入院となりあまりの急展開にとまどい混乱していた。

胎児の状態を超音波検査で確認したところ帝王切開が妥当と判断された。妻もあと3ヶ月は出産の準備をするつもりでいたが、2日後に帝王切開となることになった。


妻は無事に産まれてくるのだろうかという不安はもちろんだが心の準備が整っていない状態での帝王切開だと産んだ実感がなく自分の子供と思えるのだろうかと不安が強くなっていた。その2日間は涙が止まらず、ずっと泣いていた。妻の両親も心配で面会に来られていた。私も仕事の休みをもらい(ありがたいことに5日程休みを頂いた)妻のベッドの側で座って一緒にいるようにした。不安を語れば、「そう思うのは当然だよ。」と精神療法のような傾聴をしていた。こういったときは、アドバイス的な発言はせずただ一緒にいるだけ、たまに妻のベッドで添い寝したりもした。もちろん、不安は無くなることはないし、イライラしていたり、情動が不安定ではあるが、私が特に普段と変わらずいつもどおりの対応をすることが少しは安心していたらしい。

3月1日午前11時16分に568gの女児が誕生した。

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