入院生活31日目(10/16)の記録
長い付き合いになるんだろう
結局、この睡眠障害みたいなやつ。
記憶にあるのは23:02にiPhoneの画面から時計を確認したところまで。
別にこれからも付き合っていくって言うんなら、それなりにきっかけが欲しいものだけど、「え?俺たち付き合ってるよね…?」みたいに、なんて言うか、こう、既成事実だけで物事が進んでいっているような、なんとも言えないむず痒さがある。
きっかけが1ヶ月前の体調不良にあるってんならまだいいんだけど…
いや、よくはないか。
例えば、レストランでコーヒーをブワッとかけられて、コーヒーを持ってきた店員さんが目の前で転ぶのを見ていたから、「まぁ、仕方ないか」ってならないよな。
いやいや、転んだのも、こぼしたのも、店員さんが悪意を持ってやったのなら責めようがあるけど、ぼくの妄想上はわざとやっているようには見えないし、自分で「妄想上」っていってしまっている以上は妄想でしかないんだから、許すも何もない。実在しないのだから。
なんの話だっけ。
あ、夜にいまいち眠れないって話だ。
そう、未だに夜に眠れない…。眠れないって言うと、目がギンギラとしているようなイメージかもしれないから、違うな。寝付けない。そうだ。寝付けない。
記憶にある時間から2時間後には意識が覚醒しはじめていたし、そこからはもう、「なんとか寝てやろう」と意固地になって病室のベッドでゴロゴロと転がっていた。
結局、明け方の04時台には体を起こしていて、なんならこのnoteを書き始めてる。
退院日確定とはいえ…
ついに、ぼくは外界への正式な入場を許可された。
一時的な入場をしたことで、心なしか自分にできることが確認できたのが”こころ”を強くしてくれた気がしていて、ここでも妻や子どもたちが温かく迎えてくれたからなのは、誰に聞くまでもない事実だし、本人たちが否定しようとも、それは間違いなく嘘だ。
家族はぼくを間違いなく、温かく迎えてくれて、「またね」と病院へ送り出してくれた。
思えば、三男を抱えたまま階段を上るのとか、下るのとか、そもそも抱えたまま歩くのとか、思いっきり怖かってん。
もう、メチャクチャ怖かってん!
それを乗り越えた先にあったのは、言うまでもなく欲だった。
こんなにも調子が良く、完全とは言わないまでもある程度は思う通りに体を動かせるのであれば、1日でも早く帰ってきたいし、帰ってくるべきだ。
ぼくの中の“ちっちゃいオッサン”が言ったんだ。
「お前はどっちがいいんだ、早く帰るのと、帰らないの」
質問の意味がまったくないから、答えるまでもない。無視してやった。
ただ、退院日が確定したとはいえ、病理的な問題がないって事には変わりなくて、今回の入院における原因の特定なんかはできないままだ。
よく捉えれば、大きな血管系や脳神経外科的、神経内科的な問題はなかったってことだ。
気持ちは悪いけど。
ぼくのこれから
ひとまず退院の日程が確定したことにより、安心した気持ちになっているのは間違いがなくて、こんなにも気持ちが晴れやかになるのか、とついつい羽を生やして飛んでしまいたい気分だ。
もちろん、変な薬をやっちゃってるわけではないから、そんなことはしないし、妄想はするけれど、実際に飛んでやろうだなんてクレイジーな思想には至らない。
そう、ちっちゃいオッサンがいうんだ。
「お前、気は確かか?」
お前が気が確かか?ってんだ。
こうやって毎日、何かしらについて書き始めて、この記事で528記事目。
まさかそのうちの30記事分も入院について書くとは思いもよらなかったのだけど、改めて読み直してみると、ツラツラと苦しそうな心情が書いてあるもんだから、ついつい同情してしまう。
つらかったな、嫌気がさしたよな。
過去の自分にそう話しかけるのは、やっぱりちっちゃいオッサンだ。もう、いい加減に消えて欲しい。
退院後、ぼくはまた別の医療機関へ通院することになる。歩いて行ける距離でもないから車で行かないといけないんだけど、めまいが止まったわけではないから、運転はできない…
そうなると妻の助けを借りないといけないし、そうすることで彼女の負担が一つ二つと増えてしまう。
彼女には助けてもらってばかりだから、きちんと返せる日には少しずつでも恩を返していきたい。
そう思う、退院確定後の日。
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