見出し画像

#スポーツの未来に僕たちができること 第三弾について(街編)

以前、すごく簡単に告知をさせていただきましたが、第三弾である@長岡を開催するのですが、今回はその概要について触れていきます。

以前書いた記事でも触れているように、地域とスポーツ(チーム・リーグ)がそれぞれに対して期待していることと、その期待に対して応えられることなどを実際に取り組んでいる方々から伺いたい、と思ったのが動機。

今回は行政体、つまり街からみたスポーツに対する期待感について書いてみようと思います。

行政の考える思惑

地域は目指す姿があります。今回の会場である長岡だって、目指す未来に向かって政策を考えられており、その実現のために職員が汗をかいて仕事をしているわけです。

主役は街に暮らす市民の方々であり、未来をつくる子どもたちもそう。そして、まだ町を訪れていない未来訪の方々も対象となります。

根本的には、現在の生活ベースが長岡にある人たちが中心となりますが、それ以外の人たち、つまり、これから長岡を訪れる、もしくは、暮らす可能性のある人たちも、思い描く未来の中に組み込まれているわけです。

だから、行政のやることは難しいんですよね。

選り好みしてはいけない、というのは至極当然の態度ではありますが、できることは選ばれるだけになるので、自らが主体的に選ぶわけにはいきません。

それが公平性を保つということになり、引いていえば、その公平さこそが安心に繋がるからというのが大きな理由です。

他の地域と比較される中で抜きんでる部分をアピールしなければなりません。しかし、似たような地域はたくさんあります。

「食がうまい」

「景色がきれい」

「人があたたかい」

そんなのは全国どの町を歩いたところで似たような感想を抱くところが往々にしてあるわけです。

「じゃー、どこで差をつけるのか」というのが、それぞれの自治体というか行政体の大きな大きな課題で、東京一極集中の現状はどうにかしなければならん、と地方に責任を押し付けられている状況だと理解しています。

結局、この答えはだれも持っていないもので、答えを見いだすことも困難なはずなんです。

誰も期待しない成果物

言い方は悪くなりますが、前例がないことに対し、結果的にではあるものの、弱腰にならざるを得ない行政体の中で誰が先駆的な取り組みを評価できましょうか。

しまいには無理矢理にでも結果を求められ、出さなくてもいい"数字"ばかりを追い求める結果、誰も期待していない(何とはいわないけど)成果物が出来上がってしまったりするわけです。

結果として、その成果物はドングリの背比べになってしまい、どこが魅力的なのか、何が魅力なのかがハッキリしないまま「おもしろみ」があるのか、ないのかもわからない状態で物事が進んでいきます。

しかし、結局のところ、街のもっとも大きな資産は「人」である、というのが現状の僕が抱える一つの答えです。

知り合いのいない、もしくは知ってる人もいない街にいく、というのは誰しもが足を運ぶことの敷居が高いことはいうまでもありません。

ましてや、そこに住もうと考えるかどうか、といえば、さらに敷居が高くなります。考えるまでもありません。

あなたが急に誰も知り合いのいない、別に仕事のためでもなんでもない土地へ案内され、「ここで住みませんか?」といわれ、紹介されたのが「食は美味しいし、景色はきれいで、人は優しいよ」といわれたとします。

即答できるか、といえば、よほどでない限りは住もうとは思えないはず。それであるならば、人を引き込めるだけの何かがなければなりません。

人を引き込めるだけのなにか...

人を引き込めるだけの何か、という「何か」はなんでも構いません

街にある魅力の中で、何がとんがっていて、それはどんな魅力があるのかが明確であればあるほどに、それを利用したいと考える行政側は嬉しいものです。

スポーツが軸であったとしても、それはそれでいいとは思いますが、それだけではなく、芸術であってもいいし、教育があってもいい。

とにかく軸は何軸あっても構わないのです。もちろん、逆に、軸の数が限られているのであれば、限られているで構わないのです。

複数の軸が持てるのであれば、選択すればいいし、軸の数が限られているのであれば、注力すればいいだけの話ですから。

一番最悪なのは、すべてを利用しようとする、もしくは、ないのに増やそうとするといった無駄な力を注いでしまうことにあります。

ないモノはないで仕方ありませんし、そもそも潤沢に何もかもがあるなどというのは、どの自治体を探してもありません。東京ですら、足りないものを探せばいくらでも出てくるはずです。

では、東京と東京以外の街で何が違うのかといえば、単純に人の数が違いますし、人の数が違えば、その中で出会える人の数も母数が異なるわけですから、大きな差になります。

ただ、だからといって、東京以外の街に人がいないのかといえば、決してそうではないでしょう。

確実に存在するはずです。人がいなければ街にはなりえませんから。

ただ人がいればいいのではなく、なにを「キッカケ」にさらに人を集めるのか。

そのきっかけをつくれる「人」がいるのか、というのが地方の街における大きな課題だといえます。

排他的な雰囲気のする街には誰も寄り付かなくなってしまいますし、他所からきた人たちが始めることを否定することや、自分たちが勝手に敷いた心理的なハードルを高めることで、街が廃れていきます。

その最たるものが「失敗に対する許容度」だと僕は思っていて、新潟というエリアを失敗がカッコいいと思えるエリアにしていきたいと真剣に思っています。

その為には、軸は何でも構いませんから、キッカケをつくる人が増える必要がありますし、その為には新しいことや、いままで取れなかった行動をとる人を真剣に支援・応援する雰囲気が必要です。

長岡はその軸の一つとして、スポーツを選択しています。

今回、僕が場所に長岡という土地を選んだのは、街の目指すビジョンに対して、スポーツを利用しようとする文言が少なからず散りばめられているからです。

つまり、長岡は自らが目指すべき場所にたどり着く為にはスポーツが必要だと思っているわけです。

長岡という土地へ人を呼び込む為の軸の一つにスポーツを選択していること、それはスポーツに何を期待しているのか。どうなったら達成できるのか。

そんな話を当日は当事者から聞いてみたいですよね。

この記事が参加している募集

Bリーグ

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。 お読みいただき、それについてコメントつきで各SNSへ投稿していただけたら即座に反応の上でお礼を申し上げます!