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先輩を信用しなくてもいいし、上司を信頼できないなら仕方ない。

 『新入社員』なんて肩書きを身に付けたくて身に付けている人ってどのぐらいいるのかはわからないけれど、ぼくは「新卒」で「入社」した事実がないため、いわゆる五月病なんてやつを味わった記憶もありません。

 ぼくのキャリアのスタートは個人事業主ですから、何もない状態で仕事を取りに行かなければならない状態でした。契約をしてくれそうな人や団体に対して、アプローチをするためのツテ作りから、試用期間を設けてもらった上で契約を結べるかどうかを判断してもらう機会の創出、そして契約をする際にも契約書の作成や保管についても、『会社』に入ったら基本的に仕組み化されているような事柄も、自分で創りながら進めていくしかない状況でした。

 その経験が良かったのか悪かったのかといえば、良かったという他にありませんし、個人名を屋号としながら営業活動を行う生活は、非常に有意義なものでした。

 実際に契約を結ぶに至るまでの過程と、その契約を更新をされる喜びを一つずつ積み重ねてきた経験は、何ものにも代えがたいもので、後々に職場を転々とする中でも、個人事業主の方とお会いする際には、数万円が出せる出せないの瀬戸際だとする気持ちが痛いほどにわかりました。

 その後にいわゆる「組織」なんてものに大小を問わずに所属しては次の場所へ、なんて働き方を繰り返してきている中で、あの個人事業主として活動していたヒリヒリして、常に追い詰められていながらも、それでもやれる・できる・提供できる内容を少ないながらも絞り出し、それを了承してもらって金銭を得て生きていた(正確にいえば、それだけで生きられたわけではありませんが......)のは、有意義だったという他にありません。

 だから、なのかもしれませんが、基本的にぼくは上司や部下といった具合に組織図的な上下関係がイマイチ身に染みて理解できかねるところがあります。いや、頭では理解できているのですが、しっくりと納得のいく上下関係を築けてきたかは自信がない、とした方が正確かもしれませんね。

 例えば「新卒」で入ろうが「中途」で入ろうが、すでに出来上がって5年でも10年でも経た組織であれば、先輩社員がいて、その中には上司もいる。もちろん、中途で入る場合には自分が上司になる人もいるでしょう。

 先に入ってるからといって、無条件で先輩を信用して言い訳ではないですし、上司だからと言って無条件に信頼をおける人間なのかといえば、絶対にありえません。

 中には適当な人材や、人間味があって仕事もテキパキとこなせる魅力的な人材に出会える機会もあるでしょうが、それはたまたま買った宝くじで万単位のあたりを引き当てるようなもので、大きな確率でもない割に人生においても大きな当たりくじではないのです。

 なぜなら、彼らも人間だという他になく、すべてにおいて完璧な人間などいるわけもなく、それを求める義務や権利は他人にはありません。もっといえば、求めてはいけません。求められたとしても応えようとしてはいけません。

 組織は自分を守ってくれるものでもありませんし、自分の家族を守ってくれる存在でもありません。中には、そこまでを考えてくれる組織もありますし、何をおいても仕事を最優先しなさい、と求めてくる組織もあります。それが希望なのであれば、その希望を叶える意味でも所属するのは十分に"あり"でしょう。

 しかし、そうではないのに、結果的にそんな組織に属してしまい、気が滅入る毎日を過ごし、違和感を抱えながらも1日、1ヶ月、1年と過ごすのがいいのかどうかは判断できる状態を保つ必要があります。そのためには、先輩だろうが上司だろうがフラットに見るべきなのです。

 変に感情移入をしてしまうと、関係を切りづらくなってしまいます。そのためにズルズルと辞められず、病んでいく人を各組織への所属年数が短いぼくでも複数名みてきました。

 自分の気持ちがどの方向へ向いていて、その所属した組織がそのベクトルと方向があっているのであれば、自分にとって飛躍的な機会を提供してくれる可能性が高いでしょう。あくまでの可能性が高いだけで、確約されるとは限りませんし、それも宝くじのようなものです。

 だからこそ、見極められるよう、よく観察したうえで、自分としてはどうしたらいいのかを考え、実際にやってみましょう。それを繰り返すだけでも先輩や上司の見え方が変わるのではないかなぁ、と思いますよ。

 

今日もお読みいただき、ありがとうございます。「いい人」と「いい先輩」、「いい上司」は必要条件が異なるんですよね。ぼくはどれでもなさそうですが......。


ぼく:遠藤 涼介/Endo-san (@ryosuke_endo

#スポみら (元 #スポーツの未来に僕たちができること )オーガナイザー。 第一弾、新潟経営大学イベントの資金調達を目的に行ったクラウドファンディングは3サイトで募集し、すべて目標達成(総合達成率140%)#新潟 を #前向きな空気の溢れるエリア にすべく活動中。

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