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社内新規事業をリモートで立ち上げてみるーーepisode1

はじめまして、土井と申します。
普段はランサーズという会社で事業開発をしており、その中で新規事業の立ち上げをリモートでおこなっています。

今まで、リモートという働き方をしたことが無い中、社内の新規事業というミッションに挑む中での気付きや苦しみ、喜びなど今までに無い発見がたくさんあり、せっかくなので備忘録的にシリーズとして書いていこうかなと思います。もしよければご笑覧くださいませ。

事業の立ち上げーー

まず、前提として我々ランサーズでは、時間や場所に捉われずに働ける、誰もが自分らしく働ける社会を目指して活動していますが、その働き方を私自身が実践することは今までにありませんでした。

ではなぜ今回、リモートで新規事業を立ち上げることになったのか。
少し時系列を整えながら説明していきます。

現在、「Lancers Assistant」というオンラインアシスタントサービスを8月末にリリースし、サービス開発と顧客開拓を進めています。
このサービスはランサーズの110万人超のリソースカバレッジを活用し、オンラインに自社のバーチャルスタッフチームを抱えられるサービスです。色々なことを頼めて、社員を雇うよりもコストメリットも出せる。働く側も会社に出社する必要がない。そんな未来の働き方を作っています。

このサービスの企画自体が2018年4月よりスタートし、5月に社内トライアルスタート、6月には外部トライアルスタート、そして8月末に正式リリースとなりました。

この過程で、初めからリモートとしてやっていたわけではありません。
4月当初から上長と二人で事業計画を作成し、5月よりサービス構築とトライアルを走らせ、外部の方にも利用頂きはじめた7月ごろまで、私は会社に出社して社内で仕事をしていました。

初めてのリモートーー


そして7月半ばに、私の兄弟が病に見舞われ入院することになりました。
この時、父親は関西に転勤中、母親は体を壊しておりアクティブに動ける状態では無く、また学生の弟もいたため家庭内は一気に身動きがとれない状態になりました。
性格上、母親はどうしても毎日お見舞いに行くだろうというのが容易に想像でき、また父親も東京に戻ってこれたとしても会社にはいかねばならない。
となると、必然私が母親をフォローしないといけないとすぐに察しました。

この状況を上長へ伝え、リモートで働かせてほしいと無理を言って頼み込み、リモート生活がスタートした、というわけです。

現在は、昼間は自宅と病院、夜は自宅で業務をおこなっており、テクノロジーの素晴らしさを時間しながら過ごしています。

この無理を受け入れてくれた上長と会社には本当に感謝していますし、これからこの恩を、しっかりサービスを世の中に普及させることで返していきたいと思っています。

社員がリモートで働くことの現実ーー

我々は日々ランサーさん(ランサーズへ登録頂いているユーザーさん)とchatworkなどでやり取りしながら仕事をしています。なので遠隔での業務推進などは問題ないと思っていました。

しかし、いざやってみると全く仕事が進まない。。。

理由としては主に下記がありました。
1)口頭だとあっさり理解してもらえる話がテキストだと伝わらない
2)チャットでのやり取りは会話のリードタイムが長くなる
3)進捗状況などがなかなか把握できない

1)は私の依頼スキルになりますが、口頭で伝えれば理解を得られる内容でも、テキストに変えた途端伝わらなくなったり認識齟齬が増えました。これは結構衝撃で、こちらからすると同じことを言ってるのに...と思っても、相手からすると全く理解できる内容になっていないようでした。そもそも前提情報を相手が知らなかったり、どうしてそうしたいのか、などが上手く伝わらず、思うように進まない。
そこで当たり前のことですが、ゴールや目的、意図・背景、スケジュール、目指したい方向などをしっかり提示し、多少は意思疎通が図れるようになってきました。

2)はリモートになって初めて気づいたことですが、リモートで働くとMTGがかなり減ります。ただし社内の人はこれまで通りの動きなため、こちらからチャットで依頼しても、確認される・返信がくるのはMTGやその方の作業のキリがついたタイミングになります。
こちらとしてはすぐに確認したくても、なかなか連絡が取れずに話が進まない、ということも初期段階ではしょっちゅうありました。進めたいのに進まない。下手すると当日中に返事が返ってこない。これがなかなかにストレスでした。
これについてもごく当たり前のことですが、適時相手の時間を抑えさせて頂いて、事前にMTGのゴールと確認事項とをまとめて渡しておき、30分のMTGなどでばーっと決めきる、というようなやり方が今のところ効果的と感じています。

3)はまだ正直しっかりとやれていませんが、複数部署、人、内容が動いている中で、誰が何をやっているのかをちゃんと可視化する必要があるなと改めて感じました。
運営チームでやること、開発にお願いすること、コーポレートと調整すること、外部企業と進めること、ランサーさんへお願いすること、など様々なホルダーとタスクがある中で、どれがどうなっているのかを把握できる仕組みが必要だと痛烈に実感しました。


振り返ると、リモートって特別なものに見えるけど、実はどれも基礎的なスキルが重要なんだと気付きます。これをいかに丁寧に、かつスピーディーに進めるかが今後の課題です。
長くなってしまいましたが、今回はこのあたりで締めようと思います。
次回は、リモートでのチームビルディングなどを書いていければと思います。

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