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[麻野耕司著]THE TEAM 5つの法則|エッセンス

世界の文化は、「チーム」という観点でも東洋と西洋に二分される。
①東洋 関係性世界観
「関係性」を社会の前提とした文化。日本特有の「空気を読む」「みんなで渡れば怖くない」的発想。「和」の文化を持つ日本では、個と個を美しく繋ぐチームが期待される。

②西洋 要素還元主義
要素つまり「個人」を単位とした考え方で社会が構成されている。集団ではなく「個」を前提とした社会ルールや思考。

人間が絶滅せずに存続できた理由は「集団」にあると言われる。集団はグループとチームに二分される。

グループ:俺と俺以外の複数人で構成された人の集まり
チーム:共通した目的や目標を有するグループ

優れたパフォーマンスを発揮するチームに必要なことは、再現性の高い法則。

①Aim(目標設定)

一つ目の法則は、共通目的。活動は目的や目標に支配される。
目標を適切に設定するのがよいチームとされ、目標は①行動<②成果<③意義に分類される。

かつては行動目標が重視されていたが、時代は変化し、成果目標、意義目標の重要性が高まっている。

Management By Objectives = MBO(Management by Objectives)は、経営学者のピーター・ドラッカー氏が提唱した概念で、社員一人ひとりがモチベーションを維持しつつ、会社が目指す目標に向けて取り組む目標管理制度として有名なもののひとつ
Objectives and Key Results = 目的や意義から逆算した行動や成果を促進

行動目標だけ ⇨ 作業の奴隷になる
成果目標だけ ⇨ 数字の奴隷になる

チームが何のために存在し、どんな影響を与えていくべきなのか意義目標をすべてのメンバーが意識することが重要

**②Boarding(人員選定)

**

チーム4分類
1.サッカー型
2.柔道団体型
3.野球型
4.駅伝型

**チーム変数 **
1.環境変化度合
2.人材連携度合
チームにはあるのは絶対解ではなく最適解。

多様性と均質性はチームの特性に依存する。
現代は、流動性と多様性の時代

③Communication意思疎通

ルールづくり=コミュニケーションコストの低減
ルールな細かすぎると効率は落ちる。
チームのコミュニケーションは少ない方が良い。
ルールの設定粒度(多いor少ない)
権限規定(誰が決める)
責任範囲 (どこまで)
評価対象(何を評価するか)
確認頻度(いつどれくらい)

コミュニケーションを阻むのは感情
簡潔と無駄
「理解してから理解される」
モチベーショングラフ

モチベーションタイプ4分類
1.フィーリングタイプ
2.シンキングタイプ
3.レシーブタイプ
4.アタックタイプ

心理的安全と相互理解のための行動
1.率直質問
2.失敗共有
3.発言促進
4.反対意見

事例)ピクサー 
ブレイントラスト会議
デイリーズ
反省会
ノーツデイ

④Decision(意思決定)

3つの意思決定手法
1.独裁
2.多数決
3.合議

選択基準と優先順位
ファーストチェス理論
"良さ正しさ" < "強さ速さ"

影響力 5要素
1.専門性
2.返報性
3.魅了性
4.厳格性
5.一貫性

パフォーマンス = チーム活動量 < チーム意思決定
つまり、活動量そのものよりも意思決定の方が重要。チームは意思決定後の活動によって、決定事項を成功させる。

⑤Engagement(共感創造)

エンゲージメントの4P
1.Philosophy(理念・目標)
2.Profession(理念・機会)
3.People(人、風土)
4.Privilege(待遇)

戦略的選択 = リソースには限りがあるため、チームの特徴に適合した選択が必要

エンゲージメント = 報酬 目標の魅力(Will) ×達成可能性(Can)×危機感(Must)

メンバーのエンゲージメントを高める方程式をチームに埋め込むことが大切

**当事者意識3要素 **
“人数”
“責任” 
“参画感”

モチベーション方程式
Motivation = Exceptancy × Valence


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