障害者の自立とは?
結論、
頼る場所を広げること
である。
聴覚障害をもつ職場の人といろいろな話をしていくなかで、子どものうちに身につけておくべきことは何かという話題になった。
役所で申請する書類の書き方や手順
ローンの組み方
お金の使い方
旅行のチケットの買い方
通販で違う商品が届いたときの対応
結婚のお祝いの金額や封筒の書き方
などなど、社会に出てから困ることがたくさんあることを教えてくれた。
(その相手はとても賢いのでなんやかんやできているらしいが)
どれもこれも、学校では教えてくれないことばかり。
本当のことを言えば、聴覚障害を持っていなくても知らないことがあるという人もいるかもしれない。
生きていくためには、学校で教わらないことの方が多いといっても過言ではない。
だからといって、すべてのことを教わるのも無理がある。
だって、私でさえ、迷ったらググって調べたり、知っている人に聞いたりするもの。
障害者当事者は、親がいろいろしてくれることが多い。ところが親がいつまでも生きているわけではない。
自分の力で何とかすることが難しかったら、誰かに頼るしかない。
1番の問題は、
誰に頼るのかは、大きく分けて2つ。
①福祉の機関、支援機関といった行政窓口
②信頼できる誰か
を知っておく必要があるだろう。
そして、頼るときには、
①文書などの言葉の力
②自分のことを説明する力
③自分から行動する力
が必要になってくる。
つまり、この3つの力を学生のうちに身につけておけば、将来困った時もなんとかなる。
自立とは、頼る場所を広げることだと冒頭で言った。
頼る場所を広げるために、必要な力を学校や家庭で身につけられるようにしておきたい。
障害があってもなくても、自分で助けてと言える環境づくりももちろん大事!!
障害者自身の話を聞くことは、自分にとって大切なことも学ばせてもらうことにもなる。
そういえば、今度、映画を観に行く。
実際にあった、障害者施設での殺傷事件を題材に作られた『月』
取り扱うこと自体がタブーとされているのに、あえて映画化したこの『月』は、あらゆる情報の中で生きている私たちに何を伝えてくれるのか。
一歩踏み込む2時間にしたいと思っている。
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