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親になってはダメな毒親18…中学生になっても邪魔してくる親

念願の制服を着て中学校の入学式に行った。

同じ小学校出身の子がいない為、だれも知り合いのいない中、
母も来てもらえずたった一人で入学式に参加した。

澄み切った春の青空だった。
東北の桜の開花はまだ先の話で、すこし肌寒さは残っていた。

ここは私のカーディガンを投げて遊ぶ男子もいない。
私の周り一メートル四方離れて歩く人もいない。
私の身体を触れても汚い、臭いと言う人もいない・・・

何年振りかに訪れた平和な日々でうれしさに浸っていた。

その日のうちに友達が出来た。
出席番号順の席順で一番前の席で、両隣は男子、斜め後ろに女子がいて
すぐ友だちになった。
学校が楽しみになった。

私の顔立ちが少女漫画の主人公みたいな顔立ちだとよく言われた。

今でいうアイドル系の顔だったせいか
すぐクラスの人気者になって常に私の周りにたくさんの友達が集まり、
小学校時代ではありえない毎日で
本当に学校が楽しかった。

教科ごとに先生が変わり、授業は自己紹介があった。
自己紹介をするとみんなが拍手をしてくれた。
嬉しかった!

春にはバスで遠足があった。
沢山の人に囲まれてお弁当を広げて食べた。

音楽の時間は
自己紹介と称して自分の得意とする楽器、歌何でも良いからみんなの前で何かしなさいと言われた。

私はバイオリンを弾いた。

目立つことが嫌いな私は本当は嫌だった。

しかし、リコーダーも下手。歌も下手で消去方式でバイオリンが残った。

なるべくテンポの速い曲を選んで弾いてさっさと終わらせようとした。

先生は私のバイオリンの演奏に伴奏をしてくれたが、
あまりの速さで追いつかなかったようだ。
クラスの子は目を丸くして私の演奏を聞いた。。
演奏が終わったらみんなが私の周りに集まり、
もっと演奏をしてくれ!とリクエストしてくれたりして
気が付いたらバイオリンリサイタルになっていた。

この時を境にクラスの人気者になっていた。

部活は友達の誘いでブラスバンドに入り、
クラリネットを始めた。

クラリネットのマウスピースで音の出し方などを
習ったりして、部活の仲間との交流が楽しかった。

そんなある日、
部活が終わって家に帰った時、
珍しく父がいてびっくりした。

外は薄暗かった。

外は暗いぞ!何していたんだ?

部活で遅くなった!と答えた!

部活って一体なんだ?
と聞かれたが私はうまく答えられなかった。

所詮、また親の目を盗んで遊んでいるんだろう程度に考えているようだ。

それでも夏休み前は何とか練習に参加した。

夏休みに入った!
文化祭の練習があるため、休み返上で
練習があったが、
毎日のように学校へ行く事を父は訝しげに言った。

夏休みだと言うのに、学校は休みじゃないのか!
出掛けてばかりいないで、
たまには庭の草むしりでもしろ!

女はいずれ嫁に行かなければならないだ。
家の仕事一つできなくてどうする?と
時代遅れの話を平気でする。

母はまた父の怒りの矛先を自分に向けられることを恐れ
私を学校へ行くのを邪魔した。

仕方なく草むしりをした!!
そんな私を父は
「お父さんは、お前のそんな姿が大好きだよ」と・・・

また、夏は真っ黒に日焼けしろと
家族アットホームと称して海水浴に行くよう強いられた!部活をサボって・・・

そんな事が重なり
部活の顧問の先生から呼び指された

最近、部活を休んでいるようだが、どうしてだ?
真っ黒く日焼けしているけど!

皆、文化祭の練習をしているんだから、さぼってはダメだぞ!

なるべく部活に参加するように努力した。

しかし、とうとう母から部活を辞めろと言われた。

イヤだと言ったら

頭悪い癖に要求だけはするんだね!
つまらない友達とへらへらして・・・
辞めなさいと言われたら辞めなさい!

明日にでも先生に言ってきな!!

先生や友だちを悪く言われるのが一番心をえぐられる思いで嫌だった。

親に逆らうと後でどんな目に合うか解らないので
顧問の先生(音楽の先生)にお話しした。

なぜ辞めるんだ?

お母さんに辞めなさいと言われたから・・・

皆に迷惑をかける事を考えないのか?

お前はお母さんが辞めろと言われたら、辞めるのか?と
聞かれ何も答えられなかった。

このまま続けたら、今度は部室まで押しかけてくると・・・お母さんならやりかねないと・・・
先生や部活の人に嫌な思いをさせるのだけは避けたい!

だから、このまま部活に参加せずにいるうちに除名された!

それでも、先生に怒られようが、部活の仲間に迷惑をかけていろいろ言われようが、
この人たちは私を叩いたり殴ったりはしない!

何よりも親が怖かった!
だから親に従う他なかった!!

私がこんな形で迷惑をかけてっても
同級生の友達が他の人に悪口を言う訳でもなく、先輩たちも
今までと変わらず接してくれた事はありがたいと
今はひしひしと感じている。

初めて味わった人を許す!という心
それをありがたく、大切に受け取る事の大切さをその時は知らなかった。

そんな同級生や先生の気持ちを踏みにじる行為

これが毒親育ちの刃がひしひしと私の中に宿っていたのだった。



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