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普通の社会人が初めてKindle本を出版してみた正直な感想!

※読了の目安:5分程度

 こんにちは。読書大学の「だい」です。
 私は読書が好きで、「読書大学」では本の感想や紹介、読書に関することなどを中心に記事を書いております。

 そして、読書と同じくらい「書くこと」が好きです。
 読書大学は、私の好きな「読書」と「書くこと」が組み合わさり、始めたものです。

 そのうちに、「自分でも本を書いてみたい!」と思い、先日ようやくはじめての本を出版することができました。

 ※こちらの記事で紹介しております。

 今回は、普通の社会人がはじめてKindle本を出版した感想を紹介していきます。
 いくら書くことが好きだからといっても、ずっと楽しかったわけではありません。しんどい時もありました。
 少しでも多くの方の参考になればと思います。

※Kindle本の作成方法や注意事項などについてはここでは触れません。
そちらに関しては検索すれば、分かりやすく説明しているブログや動画がすでにたくさんあります。


〇結論

・出版が副業やビジネスでなく、あくまでも趣味の範囲なら、自分の経験や好きなことが書きやすいし、書いていて楽しい
・執筆以外の作業(校正・編集、出版手続きなど)が想像以上に大変
・作業時間の体感【執筆:編集・校正:出版手続き=5:3:2】
・評価やレビューに一喜一憂しないような心づもりが大事
・自分が書いたことが「本」という形に残ることの喜びはとても大きい
・素人なりに出版までの手続きを一通り経験し、本に関わる様々な人たち(作家、校正者、編集者、書店員など)へのリスペクトが高まった
・読書をする際の着眼点が増えた
・現在は次回作(エッセイ)に向けて執筆中!

①執筆

 私は基本的にGoogleドキュメントを利用して、行き帰りの通勤時にスマホで執筆していました。執筆作業は出版までの過程で最も楽しい作業でした。

 書き始めると「あれも書きたい」、「これも書かなきゃ」と、書きたいことがとにかく湧き上がり、指が止まりませんでした。
 スポーツなどで言われる「ゾーン」とでもいうのでしょうか。頭の中に思い浮かんだことに対して、指が追いつかないような感覚です。

 書いているうちに思いついたアイデアを忘れないように、キーワードだけでも一先ずメモしておき、記憶の手がかりとして残しておきました。
 キーワードが残っていれば、時間が経ってもその時に書きたいと思っていたことをおおよそ再現することができます。

 また、通勤時に執筆で頭を動かしているので、職場についてすぐに仕事モードに入れました。これは自分でも予想外の効果でした。
 ただ、昼休みまで執筆作業をしようとすると、さすがに脳が悲鳴をあげました(笑)

 体感的には、一度にノンストップで集中して書けるのは30分くらいでした。それ以上続けて書こうとすると、どうしても疲労感が出てきますので、私にとっては30分が1つの基準になりました。

 また、Googleドキュメントでは文字数を表示できるので、自分の書くスピードがどのくらいかが分かります。
 これが分かると、原稿を書き上げるおおよその時間がもちろん分かりますし、他の場面(仕事での資料作成、noteの記事作成など)でも役に立ちます。

 私は今回、自分の経験をもとにした内容の本を書きましたが、自分の経験や好きなことは書いてて楽しいし、書きやすそうだと感じました。
 あくまでも私は、「本を売りまくりたい!」「副業で稼ぎまくるぞ~!」というスタンスではなく、「読書」や「書くこと」といった趣味の延長としてKindle本の出版をすることにしました。

 これがもし、副業やビジネスが目的だと(もちろん否定しているわけではないです)、売れる本を作るために書く内容を決める必要があります。
 もしかしたら、それは自分が本来書きたいこととずれてくるかもしれません。そうなると、執筆作業も結構苦しくなりそうな気がします。

 私のように「自分の本をとりあえず出版してみたい!」という方は自分の経験や好きなことについて書くことをオススメします。

 また、小説を書くことの凄さも感じました。というのも、自分の経験や好きなことを書く場合は、自分の中にネタが既にある状態なので、それをいかに表現していくかということになります。
 それが、小説だと物語をゼロから創造していく必要があります。

 ネタがある状態から書きあげるのも大変なのに、その前段階で創造することなんて、少なくとも今の私には難しいです。
 noteで小説を書いている方もたくさんいらっしゃいますが、本当に凄いことだと思います。


②校正・編集

 これが意外と時間がかかりますし、疲れます。スマホではツライのでさすがにパソコンです。

 執筆段階では書きたいことや思ったことを、とりあえずひたすら書いていきます。そのため、改めて読み直すと、誤字脱字、言い回し、言葉の選び方、文章構造、レイアウトなど、直すべき点がたくさんでてきます。
これをとにかく整えていくわけです。

 GoogleドキュメントやWordの校正機能はもちろん利用しますが、大部分は自分で読み直して、書き直していきます。
 出版するということは、世の中に自分の書いたものが出回るわけなので、この校正・編集作業はとても重要なのですが、とにかく地味で疲れます…

 自分が書いた文章をひたすら読み直すので、当初あった新鮮な気持ちもだんだんと薄れていきます。
 校正・編集作業はもちろん1周ではなく何周もしますが、完璧を求めすぎるとただの苦行になり兼ねなくて、どこかで打ち切る必要があります。

 また、Kindle本の場合は、文字の大きさやレイアウトが自分の意図に反して崩れることがよくあります。
 これはスマホやパソコン、Kindleリーダーなどの端末の違いもあり、当然と言えば当然ですが、全端末、全ページで自分が思い描くレイアウトにすることは不可能です。
 不可能ですが、納得できるところまでは整えたいので、整えてはチェック、をひたすら繰り返しました。これもなかなか骨が折れる作業でした…

 また、自分一人で校正・編集を続けていると、主観性がどんどん膨張していき、客観性がどんどん縮小していくので、たまに別の人に見てもらうと良いと思います。

 そして、編集者や校正者の重要性を改めて感じました。私のような素人がKindle本1冊書くだけでも大変なのに、プロの作家が一人で校正・編集もしていたら心が折れると思います。編集者、校正者の方、マジでリスペクトです。

③出版、評価

 長かった校正・編集作業も終わり、ようやく出版!となってからも、Kindleアカウントの作成や出版する本の登録作業など、意外とやることが多いです。
 これらはネットで検索しながら作業しました。

 何度も心が折れそうになりましたが、ラストスパートの気合で乗り越えました(笑)
 出版手続きが完了するとAmazon側で審査が行われるのですが、これも数日かかったので、その間は気が気じゃ無かったです…

 それでも審査が通り、自分の書いた本がついに出版されたときの喜びは本当に凄まじかったです。あの感覚は何にも代えがたいです。焼肉パーティーもしました(笑)


 そして、出版したということは、世の中に自分の本が放り込まれたことになり、そうすると評価やレビューがつきます。私もまだ少ないながら、いくつかいただいております。

 高評価やレビューをみると、本当に嬉しいですし、自分の伝えたいことが伝わった人がいた時には感動しました。「書いて本当に良かった…」と心から思えました。
 また、ランキングもありますので、自分の書いた本が上位に入ると大変嬉しいです。

 ただ、あまり出版に気持ちを入れすぎると、評価やランキングについつい一喜一憂して、メンタル的に良くないです。これらに気を取られ過ぎてしまうのは本当に本末転倒です。(「本」だけに)

 あくまでも、自分が好きな「読書」や「書くこと」の延長から生まれた趣味の範疇くらいで考えるのが良さそうだと感じました。


〇まとめ

 以上が普通の社会人がはじめてKindle本を出版した感想です。

 全行程の作業時間は体感的に【執筆:編集・校正:出版手続き=5:3:2】で、想像以上に書くこと以外の作業が多くて苦労しました。

 ですが、自分が書いたものが「本」という形になり、それを読んでくださる方がいるということは、本当に励みになりますし、喜ばしいことです。 今後も書きたいことが思いつく限りは、本の出版に挑戦してみたいです。

 また、今回はじめて本を出版する過程を経験し、作家、編集者、校正者、販売員など本に携わる様々な方へのリスペクトが高まりました。
同時に読書欲も猛烈に高まりました!

 そして、本を読む時にも、ページの枠組み、全体の構成、字体、言葉選びなどの内容以外にも注目して読むようになりました。読書をする際の着眼点が増えたような感じです。

〇今後の予定

 現在は第2作に向けて鋭意執筆中なので、ご報告できる段階になりましたら、またご案内させていただきます。次はエッセイです!

 noteでエッセイを書いていらっしゃる方がたくさんおり、「私も書いてみたい!」と思い、今はひたすら書き溜めております。

 もちろん、これまでどおり本は読みますし、感想や紹介の記事も変わらずに書き続けていきますので、引き続きよろしくお願いいたします!

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