見出し画像

様々な家族のカタチを描いた心温まる作品「家族シアター」

こんにちは、読書子です☆
今年も残すところ、あと数日になりましたね。
振り返ればあっという間の1年だった気がします。

さて、今年最後の本紹介へうつりましょう。
本日、おすすめする本はこちら。

辻村深月さん作「家族シアター」です。

画像1

引用:Amazon

全部で7編収録されているのですが、どれも心温まる話でした。
1つ1つの話が短いので、読みやすかったです。

読み終わった感想を一言でいうと、「家族っていいな」
登場人物と自分が重なる部分もあって、感情移入して読んでました。

では、簡単にあらすじを紹介しますね。

同じ中学校に通う真面目な姉とイケてる妹。
妹はいつも、「真面目だけどイケてない姉のようにはなりたくない!」と思っていた。
ある日、妹は学校で人気の男子から告白される。
これをキッカケに姉妹の関係は変わっていく—(「妹」という祝福)

息子が小学6年生になった頃、父親が集う「親父会」に参加することになった大学教授の私。
熱心な担任の先生のおかげで、親子共に忘れられない1年間をおくる。
そして、息子は担任の先生に憧れ、教師を目指すようになった。
しかし、8年後、担任教師のある秘密が明らかになり—(タイムカプセルの八年)

他にも、高校生の娘の気持ちが分からない母親、趣味で反発しあう姉弟、息子家族と一緒に暮らすことになったおじいちゃんなど、様々な家族のカタチを描いた全7編を収録。

家族って一番近くにいるから煩わしいと感じることもある。
だけど、近くにいるからこそ頼りになるし、一緒にいると心強い。

「家族って不思議な関係だ」と思いました。

そして、相変わらず辻村さんは心情を書くのが上手。
言葉で表現しにくい感情も見事に描いているので、その時の登場人物の気持ちが痛いほど伝わってくる。
だから、物語に深く入り込めるんだと思います。

個人的には「タマシイム・マシンの永遠」が特に印象に残りました。

そもそも「タマシイム・マシン」とは何かというと、ドラえもんの秘密道具の一つで、魂だけがワープできるマシンなんです。

「がみがみ言われる今より、赤ちゃんの頃に戻りたい」とママに怒られたのび太の言葉を聞き、ドラえもんが出してくれた道具なんですよ。

「タマシイム・マシンの永遠」では先ほど説明した道具が関わってきます。
他の物語もホッコリしましたが、この話は最後まで読むとジーンときますよ。

気になった方はぜひ、読んでみてくださいね♪







この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?