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とある若頭の高校生活

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初めて書いた長編になります。 小さい頃に観たとあるドラマをモチーフにしてます。
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とある若頭の高校生活⑩ 終

とある若頭の高校生活⑩ 終

街中がイルミネーションで彩られた聖夜

◯◯と絵梨花は、駅前の大きなクリスマスツリーの前で待ち合わせをしていた

絵「ごめん、お待たせ!」

黒いコートに赤いマフラー姿の絵梨花が笑顔で駆け寄ってくる

◯「…おう」

文化祭を経て無事付き合い始めた二人だったが、絵梨花が受験を控えているため、今日が交際後初めてのデートだった

◯「私服、似合ってんな」

絵「本当?」

◯「ああ、すげえ可愛い」

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とある若頭の高校生活⑨

とある若頭の高校生活⑨

◯◯「…悪い。武勇会の連中と揉めた上に、クラスメイトに素性がバレちまった」

帰宅後、◯◯は事務所で統に頭を下げ、事態を説明していた

統「話は聞いてる。武勇会側はゴネててもう一悶着ありそうだが、きっちり話を付けるつもりだ」

◯「…すまねえ」

統「いや、元はと言えば堅気の女子高生に手を出したのは向こうだ。お前も無事で良かったよ」

統はタバコに火を付けながら言った

統「…素性の件は、自分から

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とある若頭の高校生活⑧

とある若頭の高校生活⑧

あっという間に夏休みも終わり、乃木高も新学期を迎え早3日が経っていた

「ほら、元気出しなよさく」

遠「だって…」

「まだあのこと引きずってるの?」

遠「それもあるけど…」

(あ、これはその先輩に惚れたな…)

頬を赤らめてモジモジしているので、非常に分かりやすい

「…それで、さくはどうしたいの?」

遠「とりあえず、会って一回ちゃんと謝りたい」

「んー、お姉ちゃんも3年生だから、聞い

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とある若頭の高校生活⑦

とある若頭の高校生活⑦

次の日、待ち合わせ場所に着いた◯◯だが、まだ七瀬の姿は見えなかった

◯「ちょっと早く着きすぎたかな…」

「だ〜れだっ?」

カップル同士の待ち合わせのお約束ともいえる行為

こんなことをするのは一人しかいない

◯「…七瀬だろ?」

七「へへ、正解!そんなことより◯◯、遅刻やで?」

◯「いやまだ20分前なんだけど。いつから待ってたんだ?」

七「1時間前から!楽しみ過ぎて早く着き過ぎてもうた

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とある若頭の高校生活⑥

とある若頭の高校生活⑥

◯「あー 良い眺めですなぁ…」

強敵だった追試を乗り越え、無事に夏休みを迎えることができた◯◯は海に来ていた

やはり夏真っ盛りということで、ビーチは水着の女の子たちで溢れかえっていた

◯「それにしても暑いな。こんな暑い日にはしゃいじゃってみんな元気だねえ…」

発端は夏休み前最後の登校日のことだった

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白「明日から夏休みか〜…っていって

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とある若頭の高校生活⑤

とある若頭の高校生活⑤

珍しく遅い時間に事務所に顔を出した統

◯◯は事務所に住み込んでいるため、基本的に家では会わない

統が事務所にいる日中は◯◯が学校に行っているため、顔を合わせるのは久しぶりだった

統「学校の調子を聞こうと思って久しぶりに来てみたら、どうしたんだあいつ?」

そこには死んだような顔をしながら、ぶつぶつとうわ言のように呟いている◯◯がいた

岡「ああ…実はな…」

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とある若頭の高校生活④

とある若頭の高校生活④

色々とあった宿泊学習も終わり、◯◯はこれまで通りの日々を過ごしていた

「今日のホームルームでは、球技大会の競技決めと、新しい学級委員を決めたいと思います」

そう話しているのは現学級委員の秋元真夏

成績優秀で、クラスメイトからポンコツといじられながらも上手くクラスをまとめている生徒である

◯「学級委員?」

日「うん、学級委員の秋元さんが来月から海外に留学することになったんだ。それで新しい学

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とある若頭の高校生活③

とある若頭の高校生活③

衛「…体調の方はおそらくもう大丈夫かと思いますが、念のためご家庭でも様子を見てあげてください」

宿泊学習が終わった日の夜、〇〇の担任の衛藤から報告の電話があった

統「分かりました、ありがとうございます。ええ、今後も息子をよろしくお願いします」

そう言って電話を切った

〇〇の実の父親であり『設楽組』の組長を務める男、設楽統、46歳

人は彼を、裏社会の"皇帝"と呼ぶ

今回はそんな彼に焦点を

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とある若頭の高校生活②

とある若頭の高校生活②

○○が乃木高に転校してきて、早くも一ヶ月が経った

○「宿泊学習?」

日「うん、毎年3年生が受験に向けて気持ちを高めるっていう名目で行ってるんだ。って言っても1泊2日だし、単純に仲を深めるっていう目的の方がメインみたいだけどね」

○「へぇ、まあ教室で小難しい授業受けてるよりはよっぽど楽しそうだな」

日「それでそのグループを今日決めるみたいなんだけど、それが本当憂鬱で…」

○「あー…お前いじ

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とある若頭の高校生活①

とある若頭の高校生活①

プロローグ

良い大学に入るため、

部活を頑張るため、

周りが行ってるからなんとなく、

人が高校に通う理由はさまざまである

これは、自らの夢を叶える為に高校生活を奮闘する、一人の少年の物語

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「ここが今日から俺が通う高校か…」

彼の名前は設楽〇〇、17歳

今日からこの『私立乃木坂学園高校』に通うことになった

なぜこの高校に通うこ

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