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アレルギーが緩和した話

注)私はアリナミン製薬とは何の関係もないし、この記事も「案件」などではありません(笑)

花粉症

今年も花粉症の季節が終盤を迎えている。私もご多分に漏れず花粉症にはこれまで随分悩まされてきた。

症状が出るようになったのは社会人になってしばらくしてからだっただろうか。学生の頃はバイト先の社長の奥さんが酷い花粉症で、春の引っ越しシーズンにズルズルになっていて「気の毒だなぁ」と思っていたが、当時は完全に他人事だった。

いつしか自分も花粉症患者に仲間入りすると、毎年の春は憂鬱な季節になった。鼻水、くしゃみ、目のかゆみに加え、シーズン後半のヒノキの季節になると喉の痛みに変わる。

当然耳鼻咽喉科に行って薬を処方してもらうのだが、これがまた眠気を誘発するからやっかいだ。最近の薬はだいぶマシになったとはいえ、眠気が全くないとはとても言えない。

鼻水の洪水やくしゃみの連発は本当に困った話で、薬を飲まないと大変なことになるのは多くの方に共感していただけると思う。

ちなみに直近までよく使っていたのは「ザイザル(レボセチリジン塩酸塩)」で、効き目と眠気の軽さで自分には一番良かった。

手のアレルギー

もう一つ、10年ほど前から始まったのが手のアレルギー。ちょうど単身赴任を終えて再び家族と一軒家に住み始めた頃だ。

最初は両手の(何故か中指と薬指だけ)甲側に少しずつ「荒れ」が出るようになり、5~6年かけて次第にひどくなっていった。

その頃は「ガサガサになってて嫌だなぁ」という程度で済んでおり、ブッチャケさほど実害はなかったのだが、4~5年前からそうも言ってられないようになってきた。

次第に荒れが酷くなり、かゆみも伴ってくる。症状には波があって、特にひどくなると搔きむしってしまい、なかなか寝られないとか、朝起きたら指がボロボロという有様。

このせいで大事な試合前にろくに眠れず酷い目にあったこともある。

当然、皮膚科には何度も行った。しかしどこに行っても「保湿クリーム(ヒルドイド)とステロイド(リンデロン、マイザー、ベタメタゾンなど)」を処方されて「お大事に~」で終わり。全く根本解決にならなかった。

最も効果があったのが上述のザイザルで、これは昨年の花粉症シーズンに薬を飲んでいる間「あれ?手の症状が劇的に緩和している!」ということで気づいたのだった。

皮膚科でも「それは確かにそういうものです」とのことで、それ以来皮膚科でもザイザルを処方してもらい、あまりに症状が酷いときは(眠気のリスクを取ってでも)飲んでいた。

アレルゲン検査

Gouを煮やして、ついには大学病院にも行った。自分は花粉症でスギ・ヒノキにアレルギーがあるのは知ってたが、実は食い物など他にもアレルギーがあって、それが影響しているのではないか?

当時、よく食べていたナッツ類や、チョコレートを止めてみたり、パンを止めてオートミールにしてみたり、牛乳を止めて豆乳にしてみたり、それぞれすぐには効果は出ないだろうから数ヶ月単位で試してみたのだが、症状が緩和することはなかった。

大学病院の血液検査で「ええっ実はこれが原因だったの?!」というものが見つかることを期待していたのだが、結果は「スギ・ヒノキだけです」だった。

それはそれで喜ぶべきことなのだが、かえって混迷を深めることになってしまった。ナッツやチョコ断ちをしていたのは意味がなかったのか・・・まぁ、おかげでまた安心して(?)ナッツ類・チョコレートを貪り食うようになった😆。

こうなると「お前はもう、詰んでいる」状態。あとは対症療法をしながら過ごすしかないのか?

腸内環境

そんな時、アレルギー性皮膚炎に絡んでいろいろ調べていたWeb記事の中に「アレルギーは腸内環境の乱れから」という趣旨のものを見つけた。

人体は驚くべき複雑さで全身の器官が構成されており、一見全く関係がない臓器が実はナントカという物質を介してやりとりをしている・・・というような話を大学の人体科学の講義で聞いたことを思い出した。

「確かにそうかもしれん」と思いながらその記事をよく読むと、腸内細菌の中でも「酪酸菌」がキーになっているということだった。これを増やすよう食事を摂ったりサプリで補うよう気を付けることで、腸内環境が改善し、結果アレルギー症状が緩和するという。

ビオスリー

そこで登場したのが扉写真の「ビオスリー」。酪酸菌150mg配合(成人1日の服用量・6錠)、善玉菌が増えやすいようにし、腸内フローラを整えるという。ビオフェルミンに似ているが、ビオフェルミンには酪酸菌は入っていない。

一縷の望みを賭けて、これに頼ってみよう。そしてさらにその効果をより良くするため、腸内細菌に良いとされる海藻類(メカブ)を毎日食べることにした。実は単身赴任していた時期も、アパートではしょっちゅう納豆とメカブを食べていた(それが関連していたかどうかは不明)。

これじゃないけど、だいたいこんなやつ

一ヶ月が経ち、二ヶ月が経った・・・何も変わらなかった。やっぱりダメなのか。

三ヶ月が経ち、一時期は毎日のビオスリーの服用もおろそかになりかけたりもした。やはり、相変わらず時折症状がひどくなっては手を掻きむしり、指には保護フィルムだらけの日々が続いた。

症状緩和

半年ぐらい経った頃だろうか。昨年の12月頃から。何となく「あれっ?そういえば最近指がマシになったきたような」気がし始めた。

そして年が明けたころから、これが「明らかにマシになった」感覚に変わる。以前は週一くらいの頻度で酷くなって掻きむしりが起きていたのがほとんどなくなり、荒れは残っているものの間違いなく面積が減り、症状が緩和している。

もしかしてこの勢いでいけば、このまま全快する・・・?と思ったがさすがにそこまでは甘くなくて、現在もその「(治ってはいないが)だいぶ緩和した」状態がずっと続いている。

とは言え、何年もジリジリと酷くなる一方だったのがついに快方に向かった訳で、この変化は大きい。

時折、洗剤やケミカルを使ったり、ストレスがキツイときにぶり返すことはあるが、それでも以前の酷かったときとは比較にならない。

昨年から比べ、生活面で変えたのは上述の毎日のビオスリーとメカブ摂取のみ。ビオスリーが効いたのか、メカブが効いたのか、両方なのかはわからないが、感覚的にはやはり「酪酸菌」が効いたのではないかと思っている。

花粉症も?

そうこうしているうちに2月の花粉症シーズンが始まった。ああ、また今年も病院行って薬処方してもらわないとなぁ。面倒だなぁ。

と思っていたのだが、嫁さんや娘、果ては犬までもがくしゃみを連発しはじめたのに、自分は何ともない。これは一体どうしたことか?自分でも驚いた。

3月になってスギ花粉がピークを迎えたころには、さすがに薬飲まないとダメな状況に追い込まれたが、本当にピークの数日だけだった。しかもたまたま余っていた市販のアレジオンを飲むだけで済んだので、結局病院には行かず仕舞い。

そしてヒノキ花粉が絶賛拡散中の今。例年なら「あぁぁぁ喉痛い~~~」となっていた筈なのに、今年は「んー、ちょっとヒリッとしないでもない」ぐらいしかない。

もちろん、コロナ前の生活からすると「ほとんどリモート」で外に出ないから、というのも非常に大きい。とは言え週末は外で走り回ったり犬の散歩したりしては「アンタ花粉臭い!はたいてきて!!」と言われるくらいなのにも関わらず、だ。

自信は無いけど

どうやら(エビデンスは不十分だが)「腸内環境改善⇒アレルギー症状緩和」というのは本当のようだ。

しかし、あまり実感を伴って効果を述べる人が多いようには思えない。これは多分、処方薬のように「飲めば直ちに効く」ものではないためだろう。あくまで自分の例だが、効き始めるのに半年ぐらい掛かった訳だから。

「それなら騙されたと思ってやってみよう」という人が居るかどうかわからないし、本当に騙されることになるかも知れない。あなたと私の腸内環境や免疫機構は同じではないのだから。でも、もしこの記事が多少なりとも誰かの役に立てば幸いである。


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