見出し画像

#135 習慣は第2の天性

息子がハイキューにはまり、「バレーボーラーに、俺はなる!」と宣言した。しかし息子は舌の根も乾かぬうちに、その夢をフットボーラーに変換した。クラブチームに通うことになり、我が家のスケジュールは、息子のサッカーを中心に回っている。趣味のサウナは遠ざかり、愛しの酒場にも足が向かなくなった。送迎と応援で、図らずも競技場がサードプレイスになった。図らずも、である。

話はハイキューに戻る。全巻爆買いした息子から、「読まない選択肢はない。」と強制された私は、青春時代のスラムダンク並みに、四十五巻を三周ほど読んだ。そしてあの言葉に出会う。鴎台高校のスローガン、「習慣は第二の天性」。もともとこういった類の言葉が大好物な私。烏野高校並みの速攻で、自分の座右の名の一つにした。元来、与えられたタスクをこなすことが好きな私。習慣化はどんとこい。漫画に端を発した習慣化を追い求める旅路が始まった。

私は「仕事に役立つこと」「家族に役立つこと」など、一日一つずつ習慣化したい事柄をのせていった。最初は習慣が少ないから、余裕のよっちゃんいかだった。余った時間は、黒霧島の炭酸割りを飲みながら、YouTubeでパチスロ実践動画を見て潰した。そうやって一日一個ずつ習慣を増やしていくうちに、生活にハリが出てきたのである。人は変わるもので、今度はYouTubeを見る時間がもったいなくなった。そして「YouTubeを見ない」という習慣が爆誕した。日常に空白の時間が生まれ、創造的なことをしたいという欲求が生まれた。そして私は、チャンネル登録者数七人の、音楽系YouTuberになった。

習慣をこなすことは、とても気持ちがいい。昨日の自分に負けなかった、いや、今日も一つ習慣を増やしているのだから、実質勝っているのである。そんな私も誘惑に負けそうな時がある。今日もそうだった。YouTubeで伊豆のぬしづり動画を見たい、黒霧島を飲んでゆっくりしたいなど。ただ、習慣をこなした日数をアプリで目にすると、「ここまで積み上げたものを破壊してたまるか!」という気持ちになる。自堕落だった自分を、忘却の彼方に追いやることができている。

私の習慣は、一日平均70前後である。それをこなしていくことが、私の自信・支えになっている。日々に鬱屈とした思いを感じているのであれば、まず今日から一つでも習慣を作ってみるといい。その一歩を積みかさねていけば、やがてそれが大きな自信となることを保証する。ただし、無理は禁物。余白を残しておかないと、確実にバーンアウトして振り出しに戻ってしまうから・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?