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#139 留守番電話サービス導入する対する一考

ハンドルを握ると性格が変わる人がいるらしいが、電話を握ると性格が変わる人は確実に存在する。「あのジェントリーな人が?」と驚きを隠せず、電話越しに平謝りしたことは、一度や二度ではない。肌感覚だが、クレーム電話は夕方に多い。理性より感性で物事を思考するからだと思う。放課後は事務作業のゴールデンタイムだから、対応に追われない点において、導入には賛成である。

勤務終了と同時に留守電に切り替えたらどうなるか。メリットとデメリットがある。教員間で事務的連絡をしたくても、「対応時間外になります…。」、うそーん!という事案が発生するだろう。そして個人の携帯電話にテルしてしまったら、元も子もない。本末転倒。だから切り替え時間には幅をもたせるべきだし、我々も今まで以上に、「音声ベースから文字ベース」にシフトチェンジしなければならない。「メール見てませんでした!」では、もう通用しないのである。

極論この件に関しては、留守番電話サービス云々の話よりも、論点は「音声ベースから文字ベースへのシフト」にある。電話をかけるという行為は、相手の家に土足で踏み込んでいくことと同義だと思っている。だからお互いに、「今何してるかな?電話してもいいかな?」と想像を巡らせることが必要なのではないだろうか?まあ、感情的になっていれば、そんな配慮もできないのだろうけど。

また、学校は何時までも開いているという意識を変える必要がある。電話対応の機会が多い私は、「学校はいつまで開いていますか?」という問いに対し、「終業時刻の十六時半までです。」と一旦厳密に答えるようにしている。ただ、それだとつっけんどんになるので、「十八時までなら、誰かいるかもしれませんけど。」というファジーな発言も後付けするずるさはあるが。シビアなようだが、その時間以降は保護者と同じように、我々も私人としての活動があるのだから。

本サービスの導入により、劇的に業務負担改善がなされることはないと思うが、少なくとも今の状況よりは改善が見られると思う。ただ、これまた元も子もない話だが、当たり前のことを当たり前にやっていれば、電話対応に追われる時間は絶対的に減る。これは間違いのない真理だ。もし、どうしても話が通じない相手からの電話であれば、あとは管理職に対応を任せればいい。人間は順応性の高さにより、進化を遂げてきた生物だ。あっという間に現況に慣れ、ルルルルルという電子音が響き渡ることがない職員室になるだろう。ちなみに私はほぼ電話をしないので、スマートフォンがただのスマートになっている、はは。

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