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エッセンシャル思考で人生を無双する方法

「エッセンシャル思考」を身に付ければ、自分の内側で「静かなる革命」が起り世界の見え方が一変する。本当に重要な物事だけが浮き上がってくる。

[ エッセンシャル(不可欠な)思考 = 不可欠なものだけに集中することができるようになる思考 ]

エッセンシャル思考を身につけるには、二つの方法がある。

  1. 「段階的、論理的」に身につけていく方法。

  2. 「根本の原理」だけを毎日実践する方法。

エッセンシャル思考の資質をすでに持っている人は二番目のやり方を好むだろう。いきなり「根本の原理」を身につける場合、それ以降の内容を読む必要はない。

ではさっそく2番目の技法を紹介しよう。
以下の事を毎日自分に問いかけ、Noが続けば思考や行動を改め、試行錯誤を繰り返せばいい。これを続けていれば自動的にエッセンシャル思考になる。

今日が人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることは本当にやりたいことだろうか?それを心の底から愛しているのか?

子供の頃に毎日感じていた「居ても立ってもいられなくなるような好奇心や探究心、感動」が伴っているだろうか?

100%のエネルギーを「今ここ」に注いでいると断言できるだろうか?

【何が得られるの?!】

  1. 「今本当に必要な物事」だけを取捨選択する能力が身につき、エッセンシャルな(不可欠な)ことだけに集中できるようになる!

  2. 「判断や行動を自動化(習慣)」することで、不可欠な物事に100%のエネルギーを注ぐことができるようになる。そして創造力が底上げされる!

  3. 「今ここだけに集中」することは、強い快楽と幸福感をもたらす。あらゆる質が向上し、人生が豊かになる!子供の頃のような「柔軟で、全ての物事に興味がある、常にワクワクしている」といった脳の状態を取り戻すことができる!

【この思考の要点と実践例!】

より少なく、しかしより良く!

選択肢をじっくり検討し、重要な物事を見極め、一点集中する!
《 実践例 》
過去:
好奇心が赴くままに手を出して同時進行していたため、エネルギーが分散してしまっていた。思うような成果が得られない状況だった。
現在:「選択肢を深く検討 → 本当に重要な物事を見極める → それ以外は一旦捨てる → 今取り組んでいる重要な物事に100%エネルギーを注ぐ」ことができるようになった。
効果:作品の質、充実感、精神的余裕、幸福度が向上した!

「仕組み化」で不要な物事を排除する!
そして一点集中できるような環境を作る!

クリエイティブな人は厳格な習慣に従って行動している。そうすれば余計な物事に注意を奪われず「重要な物事」に集中できるからだ。
芸術家は、「孤独という仕組み化」を使って一点集中できる環境を作り、創造力を上げて良い作品を生み出している。

「深い孤独がなければ、優れた作品は生まれない」
というピカソの名言がある。この「孤独」というのも「仕組み化」である。
孤独には、「外部からの情報を断ち、無駄な判断や考えを一切排除し、エネルギーを重要な物事(作品)に全投下できる」という効果がある。
だから優れた作品が生まれる。「いい作品」を生み出すには、それ以外のことを積極的に捨てて、今あるエネルギーを一点集中させる必要がある。
芸術家のゴーギャンは、「収入・友達・家族」を捨てて、単身で森に移住し、病気になりながらも絵を描き続けた。

ゴッホの友達だったゴーギャンという芸術家がいる。
彼は「生活のために甘んじて働く芸術家」よりも強い信念を持っていた。絵を描いていないと死んでしまう、というような強い信念だ。
ある日彼は、「収入・友達・家族」を捨てて、単身で南国タヒチに移住し、森の中で絵を描き続けた。絵を描くことに100%エネルギーを注ぎ始めた。
芸術家仲間も誘ったが、彼らは「生活のために甘んじて働く芸術家」だったため、それを断った。彼ほどの信念がなく、真に芸術を愛していなかった。彼は愛するもの(本質)に対してひたすら愛を注ぎ続けた。その副産物として知名度が生まれた。

《 実践例 》
過去:
「本質的目標」をきちんと設定していなかったため、好奇心が赴くままにあらゆる物事に手を出してしまっていた。そのため自分の本質的目標が埋もれてしまい、それに一点集中することが困難な状況になっていた。「本質的目標」を得るには、他の物事を捨てて、一点集中する必要がある。
現在:「本質的目標」をきちんと設定して常に意識できる状態にした。不要な情報は自動的に撃ち落とせるようになったから、先程書いた芸術家たちのように「外部の情報を遮断して本質だけに愛を注ぐ」という時間を多く確保することに成功した。
効果:当たり前のことだが、「本質」に一点集中する時間が増えたため、より質の良い作品を生み出せるようになった!より少なく、しかしより良く!

【遊びを大事にして今ここを生きる!】

《 遊びという目的が心身に及ぼす好影響 》

  1. ストレスを軽減してくれる。ストレスは創造性と好奇心を削ぐ。

  2. 体が健康になり、人間関係が改善され、頭が良くなり、イノベーション(創造的な物事)が起こしやすくなる。

  3. アイデアが生まれやすくなり、好奇心、探究心が強化される。

アインシュタインは「実験という行為こそ精神が遊びを求めている証拠だ」と考えていた。モーツァルトは、寝ている時以外、常に遊んでいた(下ネタやユーモアが好きだった)。シェイクスピアは言葉遊びを生涯し続けた。

要するに、子供の頃、頻繁に味わっていたような「ワクワク感」を強く意識
しながら生きていけばいいということだ!今を生き、今を楽しめばいい!

迷ったら面白い方を選べ

選択肢が多くて迷っている時は「好きなもの・得意なもの・利他的なもの」を軸にして判断すればいい。

神経科学の世界に「Use it or lose it(使うか、失うか)」という言葉がある。脳も機械も、使わない部分は失われていき、使う部分は成長する。

《 社会的価値という幻想よりも自分の内側の価値を尊重する 》
例えば、先程例に挙げた芸術家のゴーギャン。彼が「社会的価値」という幻想を強く信仰していたら、絵画よりも金稼ぎをしていたはずだ。その場合、彼の才能(創造性)は磨かれることなく、失われていっただろう。
彼の本質とは真逆の「金稼ぎ」という行為は、彼にとって死を意味するはずだ。だから彼は「Use it(使う)」道を選んで突き進んだ。
創造性というプロセスも、使えば使うほど強化される。
彼は「使うこと」に全エネルギーを投下した。

好奇心や探究心から生まれる動機は、人間の能力を指数関数的に成長させてくれる(神経科学)

ゴーギャンのように、自身の内発性(信念、愛、好奇心、探究心)を最優先事項にして突き進めるような人は、指数関数的な成長をしはじめる。

内発性が伴うことには、快楽物質であるドーパミンも伴う。そして人間はドーパミンが伴った時の行動を繰り返し行いたくなる。だから内発性が伴う動機や行動というのは、永続的で急激な成長を促してくれる。これを「強化学習」という。例えば、強化学習が機能すると、「好きなものなら何時間でも取り組める、フローに入る、知識が急激に増える」という現象が起きる。

内発性は使わなければ失われる

現代社会を生きる人は同調圧力に弱い。

多くの人は「社会的価値や周囲の評価」を気にし過ぎている。それの奴隷になっているから、社会という幻想の物差しの中でしか行動できない。
だからゴーギャンのように、「愛するもの以外、全て捨てる」という選択をする人はほぼいない。私たちが狩猟採取をしていた時代に脳に組み込まれた「皆んなと同じ行動をしないと不安」という心理が働いてしまっている。

自分の本質を無視したり、社会に書き換えられたり、見失っている人が多過ぎる。そもそも自身の本質に「気づく能力」が劣化している人が多い。

そのような人たちは、日頃から内発性を使っていないため、「気づき」や「強化学習」が起こりにくい体質になってしまっている。気づきの能力が失われると、内発性も劣化してしまう。そうなると指数関数的な成長を促す強化学習も機能しない。Use it or lose it(使うか、失うか)である。

日頃から内発性(好奇心や信念、気付き、創造性)を使っていれば、それは強化されていくが、使わなければ劣化していく。

劣化しているような人は、瞑想などを通して脳のセイリエンスネットワークを鍛えて「気づき」の能力を上げるといい。そうすれば自分の本質が見えてくる。それが見えたら、それを実行しする。実行するとドーパミンが出て「強化学習」が発動され、永続的な成長をしはじめることができる。

「成長」には二つの意味がある。
1. 社会が作った物差しの中で図られる成長
2. 自分の内側にある、物差しでは計りきれないものを育てる成長

『ゴーギャン、アインシュタイン、ゴッホ、シェイクスピア、モーツァルト』らは二番目の世界で「遊んで」いた。社会的な価値よりも、自分の内発性(探究心や好奇心)を愛していた。内発性を使ったからそれが強化され、強化学習が起こり、その副産物としていい作品が生み出された。

それをするためにエッセンシャル思考を身につける

以下の事を毎日自分に問いかけ、Noが続けば思考や行動を改め、試行錯誤を繰り返せばいい。これを続けていれば自動的にエッセンシャル思考になるし、自分の本質に気づくことができるようになる。

今日が人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることは本当にやりたいことだろうか?それを心の底から愛しているのか?

子供の頃に毎日感じていた「居ても立ってもいられなくなるような好奇心や探究心、感動」が伴っているだろうか?

100%のエネルギーを「今ここ」に注いでいると断言できるだろうか?

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