森山ド・ロ

かろうじて人間

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最近の記事

豪華出演者たちが彩ったスパチャ1周年イベントレポート

2019年11月22日、「V好きな者達が気軽に参加できるバーチャルアーティスト楽曲中心の音楽イベント」として発足したスーパーチャットの1周年記念イベントが開催された。今回、豪華出演者が彩った記念すべきイベントのレポートをご覧いただく前に、スーパーチャットの歴史や個人的にイベントに対する印象を、Vカルチャーの流れと一緒に少しだけ振り返ってみる。 2020年現在、VTuberのリアルライブや音楽イベントは現地・配信問わず様々な形式で数多く存在する。これまで珍しいとされてきた

    • フロア全体が作り上げた世界観 エンタスハロウィンSPイベントレポート

      2020年10月31日(土)、毎月開催されるDJイベント「スーパーチャット」のハロウィンパーティが、秋葉原エンタスで開催された。この日は、ハロウィンにちなんだ出演者たちを含め、フロアには数多くの来場者たちが各々ハロウィンを楽しんでいた。ハロウィンの効果もあってか、VTuberのクラブイベントには珍しくコスプレをした人が多く、存在するだけでパーティを彩るかのような光景に新鮮さを感じた。 そしてこの日は、バーチャルエンタスとTwitch配信も同時に行われ、今やお馴染み、「現

      • アザミ 1stワンマン配信ライブ 「ロックンロールは人知れず」を振り返ってみる

        今更ではあるが、2020年10月3日(土)に開催されたアザミの1stワンマン配信ライブ「ロックンロールは人知れず」を振り返ってみる。なぜ振り返ってみようと思ったかというと、間違いなく今年のVTuberライブのベストの1つとして語り継がれるべきだし、あと、個人的にすごく好きだから。このライブは、VTuberでありSSWのアザミがバーチャルの体ではなく3次元の体で挑んだライブなんだけど、界隈にいる俺たち、視聴者に求められるのは、許容ではなく"認識"なんだと思う。筆者自身、配信

        • 一体感が生み出す奇跡を目撃した、エンタス2周年イベントレポート

          2020年9月22日、秋葉原オノデン本館5階に佇むイベントスペース「ENTAS」が、2周年イベントを開催した。VTuberクラブイベントの登竜門であると同時に、まだまだ未開のカルチャーに対して、"ラフ"で堅実に数多くのイベントを開催してきたENTASがカルチャーに与えてきた影響力は計り知れない。今回開催された2周年イベントでも、「VTuber」というコンテンツを主軸に構成されてはいるが、ジャンルに縛られず自分の好きなことに忠実なアーティストやクリエイター陣が集結。文化に対

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        • アザミ 1stワンマン配信ライブ 「ロックンロールは人知れず」を振り返ってみる

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          バーチャルで示した存在証明 THE BINARY「Synthetic Reality 0th VR」レポート

          リアルで行われるライブと、バーチャル空間で行われるライブはよく比較される。今日本でバーチャルライブに1番適した存在はVTuberだろう。この文化が生まれた時、VTuberのライブはバーチャル空間が主流になると思っていた。しかし現状、VTuberの音楽ライブはリアルが主流になりつつある。 リアルライブの良さはなんだろうか。人と人が混在し、同調し、同じ空間の息を吸っては吐いて、目に見える映像をリアルタイムで共有する。もちろんそれは演者と客という間柄でも同じことが言えるだろう

          バーチャルで示した存在証明 THE BINARY「Synthetic Reality 0th VR」レポート

          コミケで出会った女の話

          コミケで色んな人と出会いました。 そりゃ出会うでしょ。あんだけ人いるんだから!と包丁持ってキレるのはやめてください。 出会ったといっても、ロマンチックな要素、0。限りなく、0。ドラマチックな展開なんて絶対に生まれない。新海誠でも無理。新海誠が監督でも無理。誠でも無理なもんは無理。 「お話しませんか?」 コミケ2日目、灼熱の暑さの中並んでいると、隣にいた女が話しかけてきた。 僕が持つ特殊能力、「初対面の女性と話すと今までの恋愛経験が消滅し、限りなく童貞ムーヴになる」が

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          不可解なライブ、帰りはアイスを買って食べた

          思えば、最初から不可解だった。 満員の丸ノ内線で頭を抱えていた。「なぜライブビューイングに向かっているのか」念仏を唱えるかのように頭の中で何度も何度も繰り返した。ふと前を向くと、汗をかいたサラリーマンがクーラーの効いた車内でバグったように寛いでいる。不快だ。 ぼくが目指していたTOHOシネマズ日比谷は、バカでかいコンクリートダンジョンの中にあった。なんの装備もしないまま、バカでかいコンクリートダンジョンへと足を踏み入れる。所持品といえばラスボスの部屋の鍵ぐらいだろうか。そ

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