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映画『PIG/ピッグ』を観た

もっとモ●冬樹感あったよね?

『PIG/ピッグ』を観た。

 信用している映画ライターさんが、「AmazonPrimeで配信が始まったから観るべし!」とオススメしていたので鑑賞。何でもすこぶる評判が良いらしい。評判が良い映画って得てしてちょっと難しいよねーーー!!!

 愛と喪失の話。「盗まれた豚を探す」と言う事前情報だけ知っていたので、ご多分に漏れず『ジョン・ウィック』的なものを想像していた。それだけにここまで悲壮感漂う話だと思っておらず、非常に考えさせられた。これは動物に限った話じゃ無いよね。人でも最初は「ウマが合うから」とか「一緒に居ると成長出来るから」とか色々託けて共に過ごすけど、段々そこに理由なんて要らなくなってくる。「愛する」って行為は、そんなロジックで割り切れるものじゃないな〜。それを再認識させてくれる作品。そして、ここまでひしひし伝わってくるのは、ニコラス・ケイジの演技力があるからこそ。町外れの偏屈ジジイの中に見え隠れする憂いを帯びた表情が、悲しみを誘う。それを展開していくホンの良さもあるけど、役者によってはチープになってしまいそうな気がする。厚みのある立ち振る舞いだな〜と思った。って言うか、ニコラス・ケイジってこんな顔でしたっけ? もっとコミカルな感じじゃありませんでした? 『マッシブ・タレント』ではもっとコミカルでしたよね? まー、まだ観られてないんですけど、へっへっへ。

 胸をギュッと締め付けられるような映画だった。そう言えばこれを再生する前に、「慟哭のリベンジスリラーなんだよね?!」と嫁が言ってたので、「最近公開された『PIGGY ピギー』と間違えてない?」って返したんだけど、改めてポスター見たら本当にそう書いてあった。動員数を増やすための苦肉の策だと思うけど、あんまり良くない手法だよなあ。そりゃ皆んな、ブタ版『ジョン・ウィック』だと思って観るわ……。

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