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「エリート仕草」についてGPT-4に聞いてみた

大企業で働いている人は、下記のようなエリート社員を見かけると思います。

  • 旧帝大を卒業して新卒入社

  • 出世スピードが早く転勤・異動も多い

  • 大学時代の知人・友人が他の企業で同様に出世している

こうしたエリート社員は優秀な人が多いのですが、中にはそうではなく、ただ見た目だけを真似てエリートっぽさを演出している人がいます。私は個人的にそういう人の行動を「エリート仕草」と呼んでいます。

昔から「あれはエリート仕草だなぁ」と思ってはいたのですが、具体的な例を汎化することが難しいと思っていました。そこで、GPT-4を使って聞いてみることにしました。

普通に聞いてみる

まずは普通に聞いてみます。スクショを貼ってもいいのですが、回答が制限で途切れるので出力された回答をコピペして貼り付けます。


日本の大企業でエリート社員にありがちな実際にはほとんど意味が無い仕事のやり方を「エリート仕草」としていくつか紹介してください。


日本の大企業でエリート社員にありがちな実際にはほとんど意味が無い仕事のやり方、いわゆる「エリート仕草」には以下のようなものがあります。

  1. 長時間労働: 実際には効率的な仕事ができていなくても、長時間働くことで一生懸命働いているように見せかける。

  2. 出勤早朝・退勤遅夜: 他の社員よりも早く出勤し、遅くまで残業することで、自分の存在感や献身性をアピールする。

  3. 無駄な会議: 質の低い、または必要性の低い会議を頻繁に開催し、自分の意見を積極的に主張することでリーダーシップをアピールする。

  4. 無駄な報告・連絡・相談 (ミーティングなど): 上司や同僚に対して、自分の業務内容や進捗状況を過剰に報告・連絡・相談し、仕事の効率を損ねる。

  5. パワーハラスメント: 部下や後輩に対して圧力をかけ、自分の権力を見せつけることで優位性を保とうとする。

  6. 役職や肩書きの強調: 自分の地位や役割を常に強調し、他の社員に対して優越感を持つ。

  7. 過剰なビジネスマナー: 挨拶や名刺交換、電話応対などのビジネスマナーを過剰に実践し、形式ばった態度で他人とコミュニケーションを取ることで、自分の社会的地位や教養をアピールする。

  8. 細かいルールへのこだわり: 企業内でのルールや手続きに過剰にこだわり、柔軟性や創造性を欠く仕事ぶりを見せる。

  9. 見た目や服装に気を使いすぎる: 仕事の中身よりも外見や服装に重きを置き、自分のイメージを維持することに専念する。

  10. 積極的な社内政治: 自分の出世や評価を上げるために、社内の人間関係や派閥を利用し、陰謀や策略に巻き込まれる。

これらの「エリート仕草」は、実際には仕事の効率や成果に直接寄与しない場合が多く、むしろ企業の業績やチームワークに悪影響を与えることがあります。エリート社員が真に価値のある働き方を追求するためには、これらの仕草にはまらず、自分のスキルや知識を向上させ、効率的かつ効果的な仕事を行うことが重要です。


なかなか良い答えが返って来ましたが、よくあるダメなJTCの話に落ち着いてしまっていてパンチが効いていないようにも思います。
やり方を変えてみましょう。

例を挙げて汎化してもらう

個人的にエリート仕草として感じた例は下記のようなものになります。

  • 海外ベンダーとの交渉時に国内拠点で議論すればいいのにわざわざ北米まで出張し、Web会議で十分な内容を対面で議論する。ヒューマンネットワークを作るためにそのあとレストランに行くようなことはせず、その場限りで次の打ち合わせに行ったりする。

  • 他社から何かしらの製品が発表されたときにその製品を使った実際のソリューションやサービスを考えるのでは無く、ソリューションを前提としたプラットフォームの構築ばかりを考える。結局はソリューションが無いのでプラットフォームを作っても誰も使うことなくクローズすることになるが、その頃には異動しているので責任を取るようなことは無い。

  • とにかく人を集めて議論をしようとするが、自分の考えだけを話して時間が来たらさっさと次の会議に行く。残された人達が検討して良い案が出た時に「あれは俺が場を設けたから」という感じで役員に紹介したりして出世していく。

上記の例を提示した上でGPT-4に聞いてみます。


このような例を踏まえて、エリート仕草がどのようなものか説明してください。


これらの例から、エリート仕草が以下のような特徴を持つことが分かります。

  1. 無駄な出張や対面会議: 効率的なWeb会議で十分な議論を、わざわざ出張や対面会議で行うことで、自分の働きぶりやコミットメントをアピールしようとする。しかし、実際にはコストや時間が無駄に消費され、成果は得られないことが多い。

  2. 表面的な取り組み: 実際のソリューションやサービスを考えることなく、表面的なプロジェクトやプラットフォームの構築に注力する。結果的には成果が上がらず、責任を回避して異動してしまう。

  3. 他人のアイデアの横取り: 自分が主導したと見せかけて、他人のアイデアや成果を利用し、出世のために役員にアピールする。実際には他人の努力を利用して自分の地位を向上させる行為であり、チームワークや倫理に問題がある。

エリート仕草は、一見努力家やリーダーに見える行為が多いものの、実際には効率や成果に直接寄与しない場合が多く、チームワークや業績に悪影響を与えることがあります。真に価値のある働き方を追求するためには、これらの仕草を避け、効率的かつ効果的な仕事を行い、自分のスキルや知識を向上させることが重要です。


なかなか良い感じになってきた気がします。
ただ、海外出張に関しては「無駄な出張」というよりも、「海外出張という表面的なステータス」を獲得するために行っている、というのがエリート仕草なのです。多分。

会話して理解を深める

ここからは会話をしてGPT-4にエリート仕草を理解してもらいましょう。
回答が短いのでスクショを貼ります。

なかなかの返答が返って来ました。特に「海外出張の経験をアピールポイントとして利用する」「仕事の実績が乏しい場合でも、海外出張を通じて自分の存在感や貢献度を維持しようとする」とか、かなり心当たりがありますね。

「自分の評価や地位を重視するため、実際の成果や効率を二の次にする」というのは、まさにその通りで関心させられますね。

最後が途切れてしまいましたがそれなりにまとめてくれました。
ただ、例としてあげているものはこちらが教えた例から出てきたものに過ぎません。もうちょっと考えて貰いましょう。

良い感じに例を作ってきてくれました。特に「マイクロマネジメント」に関しては「確かにその通りだわ」と思ってしまいます。マイクロマネジメントをする理由は自分のステータスアピールという側面は確かに大きそうです。

調子が出てきたのでもっと聞いてみましょう。

「名ばかりのメンタリング」で爆笑してしまいました。こういう管理職、割といますし、人事部は「とにかくメンタリングしろ」とだけしか言わない場合も多いです。一体、GPT-4はどうやってこの手の情報を得ているのでしょう。恐ろしさも感じてしまいます。
ただ、最後の自慢話なんかは「エリート仕草」とはちょっと離れてきている気がします。恐らくですがよくある上司や管理職への愚痴なんかを学習して、それを元に文章を生成しているのでしょう。

まとめ

GPT-4によると、「エリート仕草とは、一部のエリート社員が行う、実際の業績や効率に寄与しないが、自分のステータスや地位向上を目的とした表面的な行動のことです」
これは自分の感覚とも凄くよく合います。自分の中でモヤモヤと不定形で思っていた「エリート仕草」というものについて、一定の定義と典型的な例を作り出すことができました。
ただ、この手のモヤモヤした例をダイレクトで聞いてもちゃんとした答えは返ってきません。例を提示したり、議論を行うことで自分の中での意見をまとめるのに役立ちそうです。
是非、みなさんもGPT-4を自分の意見をまとめるために使ってみてはいかがでしょうか?


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