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このご時世におうちで集まってチーズフォンデュパーティした話

こんにちは、designing plus nineのritarとmarimoです。

最近、みんなでご飯を一緒に食べれらなくて寂しいですよね。
というわけで…

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チーズフォンデュパーティやっちゃいました!

安心してください。もちろんオンラインです。

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SpatialChatでしゃべりながら食べます


ただのオンライン飲み会ではありません。
食材はもちろん調理器具まで、すべてが詰まった箱が家に送られてくるのです。

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参加者の声😊


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食材のパッケージと、同封した招待状


やすだちーず

この記事では、リモートで同じご飯を食べるという前例のないイベントをどのように実現したのか、お伝えしていこうと思います!
ぜひ真似してみてくださいね😊


イベントの流れ

このイベント「おうちーず」は、「いつもと違うご飯を、みんなで一緒に食べる会」です。

まず、参加登録をしてお金を払います。
すると、食材・調理器具・招待状がすべてセットになったダンボールが、クール宅急便で届きます。
荷物は開けずに冷凍庫で冷やして、当日を楽しみに待ちます。

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そして当日、開封。SpatialChatでみんなとわいわいしゃべりながら調理器具を準備し、チーズフォンデュパーティーのスタートです!

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外でパーティーしてるかのようなSpatialChat背景を作りました。テーブルに着席して食べます

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当日のタイムスケジュール(LPより
オープニングムービー

YouTubeのプレミア公開でオープニングムービーを見終わったら、いよいよチーズフォンデュに点火!
旅館で出てくるような固形燃料と、携帯用コンロを使って調理していきます。

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調理器具

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お腹いっぱいフォンデュしたあとは、デザートの時間です。火を活かして焼きマシュマロを作ります。

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さらにプリンタルトと紅茶も食べたら、いつの間にか辺りはとっぷり暗く。DJの素敵な音楽を聞きながらお別れです。ごちそうさまでした!

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SpatialChatの中も夜に!DJブースではサウンド班が音楽をかけてくれます

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机に乗っている食べ物の一つ一つまで作り込んでいます

「おうちーず」がどんなものか、伝わったでしょうか?
ここからは、おうちーずができるまでの裏話を書いていきます。


はじまりとメニュー決め

5月初旬。
自粛にもだんだん疲れてきて、毎日毎日パスタとカップ麺の繰り返し。例年dp9で出店している五月祭も延期になっちゃったし、いいことないなあ。
何より、毎週のようにみんなで集まって行っていた中華の店に行けなくなってしまったことに、我慢できなくなってしまいました。

みんなで集まって談笑しながら、同じご飯を食べるということ。普段のオンライン飲み会では味わえないこの体験を、どうにかオンラインで再現できないか…。

そんなところから、オンラインパーティー計画はスタートしました。


今回のメニューには、クリアしなければならない条件がありました。
なんとこのサークルには、家にコンロがない人、電子レンジがない人、さらに冷蔵庫すらない人がいるのです。
みんなで同じものを食べると決めたからには、こんな人でも楽しめる料理にしなければなりません。

設備がなくても簡単に作れて、みんなで楽しめる料理はなんだろう?

サンドイッチや手巻き寿司などの有力候補が出る中、浮上したのがチーズフォンデュです。
みんなで楽しめるし、自粛中はなかなか食べないので、特別感も味わえるはず。

しかしやはり鬼門は加熱調理。
キッチンがなくても簡単かつ安全にできる方法を模索した結果、キャンプ用コンロを食材に添付するという解決策にたどり着きました。

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コンロに固形燃料を入れ、金網、その上にチーズのカップを乗せました

コンロがないなら、送りつければいいじゃない。
幾度となく試作をし、誰の家でも安全に調理ができることを確認していきます。

こうして、メインのメニューがチーズフォンデュに決定しました!


大変なのはここからです。
送料の約1000円込みで新入生にも手の届く価格にするために、限界まで食材と調理器具の予算を削らなくてはなりません。

しかし、Amazonと楽天での血のにじむようなググりの結果…

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こんなにたくさんの食材を、現実的な価格に収めることができました!
写真だと伝わりづらいですが、成人男性でもちゃんとお腹いっぱいになる量の具材です。
さらにデザートと紅茶もついてくる。これならみんなに満足してもらえるはず。

予算的な実現の目処が立ったところで、次の段階に進みます。


こだわりのブランディング

メニューに続いて、ブランディング(ロゴやビジュアルの雰囲気決め)の作業にとりかかります。
たかが内部向けイベントでロゴ…?と思われるかもしれませんが、そこで妥協しないのがdp9です。

チーズからの連想、みんなでわいわいパーティーするイメージをどう表現するかなど、ムードボードを作ってイメージを共有していきます。

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ムードボードが徐々にまとまってくる様子

議論を進めるうちに、バラバラだったメンバーのイメージが徐々に近づいてきて、最終的には「火を人が囲む」というキーワードに落ち着きました。


タイトルは、「おうちでチーズ」に「おうちの複数形(いろんなおうちから参加してもらう)」の意味をかけて「おうちーず Oh! Cheese!」に決定。イメージを共有できていたおかげで5分で決まりました。

全体のイメージをすり合わせたら、いよいよロゴ作りです。

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ロゴの案出しの一部

落ち着きがありつつもアットホームな楽しさがある、というバランスを追求し、ビジュアルを仕上げていきます。


ガイドライン

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完成したロゴとブランディングガイドライン


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最終的なブランディングのボード

全体のブランディングが決まったら、それに沿っておうちーずを遊び尽くすための制作物をみんなで作ります。

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デザインサークルの本領発揮。新入生と上級生が協力して、急ピッチで作っていきます。
どんどん本番が近づいて、わくわくしてきました!


待ちに待った梱包作業

メニュー班の注文した食材が到着。
いよいよみんなの家に送るために梱包をします。

時勢を鑑み、梱包は三密を避け、かなり少人数で行いました。しかも冷凍が解けないようにスピード勝負です。

少しでも作業を効率化するために様々な工夫・準備をしました。

梱包

パッケージの責任者が作ってくれた梱包ガイドライン

約50人分の食材と調理器具を、大急ぎで詰めていきます。

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アレルギーや好き嫌いにも配慮し、人によって詰めるものを変えなければなりません。
冷凍が解けないうちに、品川の24時間対応クロネコヤマトに運びます。

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余談:詳細は書けませんが、クロネコヤマトのおじさんが本当に親切すぎて泣きました。もう一生ヤマトしか使いません。

昼の14時から朝の7時までぶっ通しの作業、終わったときの達成感はひとしおでした。無事に届きますように!


マンネリ化したコロナ禍に非日常を

そんなこんなで完成したおうちーず。
「みんなで集まって、同じものを食べる」というオンライン体験の新しい可能性を提案できたのではないでしょうか。

大変だったことや反省点は本当にたくさんありますし、メンバーにもだいぶ負担を強いてしまったと思いますが、発案から本番までわずか一ヶ月でここまで完成度を上げられたのは、dp9の底力を見た思いです。
しかも、この4月に入ったばかりでまだ一度も会ったことのない新入生をも、デザイン作業に巻き込むことができました。

どうして新入生がこの時点でスムーズにオンラインでデザイン作業を進めることができたのか…?それはdp9 DESIGN GYMの記事(近日公開)でご紹介します!


準備、梱包、当日、どれも全力で楽しむことができました。
これからも楽しいものづくりをし続けるdp9に、ご期待ください!


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SlackのオンラインパーティーチャンネルのChannel Purpose


文: ritar(東大, 2018入部),marimo(藝大, 2017入部)


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