いつの頃からか、新潟のご当地グルメというと、ポッポ焼き、イタリアンといった、いわゆるB級グルメ的なものを指すことになった。

　もちろん、新潟は米は美味いし、酒も美味いし、枝豆も美味いし、新鮮な魚介類も美味いのではあるが、それ以外にと聞かれると、話のタネになりそうな、他県では見ないものが選ばれることとなるのだろう。

　だから、祭りの縁日でしか見ないようなポッポ焼きやら、イタリアンと名が付いているが、まったくイタリアの香りがしないミートソース焼きそばなどが紹介されることとなる。

　もっと、日常的に食べて、あまり知られていない郷土料理があればとも思うが、美味しいものなら、あっという間に広まるので、あまり知られていないということはない。

　なので地元民は、定番のどんぶり一杯の枝豆を、夏の間、食べ続けるのだ。

　（ここまでで10分）