見出し画像

あなたも絶対に男性更年期障害でしたよ

NHKを見ながら
「あなた絶対これだから病院行ってきなさいよ!」
「うん絶対、これこれ、  
 泌尿器科だってー!」
にしたがい町の泌尿器科を受診した。

「私のことを男性更年期障害だと言う奴がいるんですが」

「そうですか・・・・・んー・・・・」
「男性更年期障害という病名はなくて・・・
 男性ホルモンが一定の数値より低い事で起こる
 イライラ、うつ、性欲の減少、肩こり、疲労感、頭痛などの症状のことで   
 すよねー」

「そうなんです、イライラしたり、落ち込んだり、肩が重かったりするんで 
 す」

「最近、職場が変わったり、生活環境が変わったりしていませんか」

「いえ、してないです」
 
「そうですかー・・・検査してみますかー?・・・・
 採血してー・・・・んーでも検査結果は1週間後くらいになりますよー」

どうした?
どうもこの先生は最初から検査に乗り気ではなさそうだぞ。
なんだこの投げありな態度は?
何故だ?
ハキハキ答えたり普通に振る舞っているから
辛そうに見えないのか?
みんなはもっと辛いのか?
んーどうしよう。
明らかにあなたは違う、こんなもんじゃないよ
勘違いだからやめておけっていう態度だぞ。

んー、でもやっぱり
「検査してください」

「そうですかー・・・・検査しますかー・・・わかりました」
「では血液検査の前に
 男性ホルモンは睾丸で作られるので睾丸が腫れていたりすると
 それが原因でホルモンが正常に作られていないということもありますので  
 ちょっと触って検査します」
「パンツを脱いでここに寝てください」

これだったのかー。
先生が検査に乗り気じゃなかったのはー。
やだよなー。
人の金○なんか触りたくないよなー。

それにしても長いなー。

「睾丸は腫れていないし正常のようですね」
「そしたらあっちで採血をして今日は終わりです、
 また来週結果を聞きに来てください」

「ありがとうございました」そして間違ってたらすいません

一週間後

「どうぞ、お入りください」
「調子はどうですか?」

あれ、なんか先生の感じが先週とは違うぞ
優しい
愛想も良くて、テキパキしてるぞ。

「検査の結果なんですが・・・・」
「本来、遊離テストステロン、男性ホルモンね、の数値が
 11.8pg/ml以上であれば正常で 
 11.8pg/mlから8.5pg/mlだと要注意です」
「今回の結果は、8.3pg/mlでしたので明らかに数値が低いですね
 治療が必要な数値と言えます」

あら、やっぱりそうなのね。
男性ホルモンが足りないということは?
どういうこと?
男性ホルモンが足りないってことは?
女性ホルモンが多いのか?

「どうしますか、この数値だと普通はテストステロンを定期的に注射して、 
 少しづつ注射する量を減らしていくという治療になるんですが」
「注射打ちますか」
 
 お、やはり今日はやる気が違うな

「注射の治療をすることでのデメリットはあるんですか?」

「そうですね、代表的なのは肝機能障害や多血症の可能性、
 あとは体毛が濃くなったりもします、それと注射をして
 外からテストステロンを入れることでどうしても自分でテストステロンを
 作る能力が衰えます」

やっぱりリスクはあるのね。

「注射をしないことでのデメリットはあるんですか」

「そうですね、うつ状態になって自殺したりなどですかね」

そういうことね、どうしよう。んー・・・

「注射以外の治療法もあるんですか」

「あとは、漢方ですね。漢方で様子をみながらスポーツや筋トレを
 積極的にしてテストステロンを自分で作るようにするという方法です。」
「あなた、そんなに辛そうに見えないから注射をする事に抵抗があるのなら
 ら、漢方で様子をみてもいいかもしれませんよ。」

「そうですか・・・」
やはり、先週の先生の態度は辛そうに見えてなくて
症状を疑ってたということかな
んー注射どうしよう。

でもなー、
注射はリスクあるしなー
うん
「やっぱり、注射やめときます。」

「そうですか、わかりまいた。
 今回はそれでいいかもしれません。
 では、漢方を出しておきますので飲んでください。
 あと、積極的にスポーツしたり筋トレをしてください。」

「先生、ちょっと聞いてもいいですか?
 男性ホルモンが少ないということは? 
 女性ホルモンが・・・・」

「男性ホルモンが少ないからといって女性ホルモンが多いということでは
 ないです。
 関係ないです。
 では、またどうしても辛くなったら相談に来てください。
 注射の治療はいつでもはじめられますので。
 お大事にしてください。」

「ありがとうございました。
 筋トレ頑張ります。」

帰り道、思い出すのは10数年前にお世話になっていた師匠の顔
いつもイライラしていた。
よく辛そうな顔をしていた。
よく肩に手を当てて頭をグルグル回してた。
大変に怖かった
散々ドヤされた。

師匠、あなたも間違いなくこれでしたよ。
   



 
 







 
 















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?