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赤ちゃんにはクセがない

人には色々なクセがある。

話す時のクセ、食べてる時のクセ、笑う時のクセ、色々ある。

考え方にもクセがある。 話してる内容、書いてる内容にもクセがある。

本人は気付いてないかもしれないが、そのクセこそが 自分を自分たらしめている。

それがその人の個性を形作っている。

人を好きになるという事は、 その人のクセが好きでたまらなくなる事かもしれない。

僕は自分の好きな女の子のクセがたまらなく好きだったりするから。

 でも何か習い事をする場合、このクセが邪魔をする。

武道の稽古をしている時、本来持っているクセを全否定される。

基本には個性がない。

必要ないので否定される。

完全に型に嵌まった動きをしなくてはならない。

自分らしさなんか必要ない。

ただ黙々とその型に己を当て嵌めていく事を要求される。

これが苦しい。

人間、自分の個性を押し殺して何かに当て嵌められることほど苦しい事はない。

自由気ままに生きていく事、身体を動かす事を規制されるわけだから。

ただ、そこを超えていかなけらばならない。

越えられない人は辞めてしまう。

越えるには素直な心で、師を完全に信じ、 余計な理屈も意味も目的も考えず とにかくやり続けるしかない。

超えてしまえば後は広大な宇宙が見えてくる。


おばあちゃんと俺

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