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最近の記事

『異星の客(1961)』 読書メモ#5

ヒッピーの聖典として人気のハイラインの思弁的SF作品。 地球の常識を知らない"火星から来た男"が、地球における慣習について経験し、考え、Grokしていく様が描かれている。 常識となっている考えや規律などを、批判的に考え直す助けとなる作品。

    • 『息吹(2019)』 読書メモ#4

      商人と錬金術師の門  出来事は変えられずとも、知ることで気持ちは変わることがある。 息吹  生命とはエントロピーを減少させる存在。  気圧差を減少させることが生命である世界の物語。 ソフトウェアオプジェクトのライフサイクル  人は仮想生命に何を求めるか、人は仮想生命に何を与えたいか? デイジー式全自動ナニー  人間は周りに依存して成長する。  周りにいるのは人間とは限らない。 大いなる沈黙  人間は地球外の知的生命体とコンタクトしようとするが、なぜ地球内の生命体との

      • 『AIファーストカンパニー(2023)』 読書メモ#3

        本書では、AIを中心に添えた企業の特徴と留意すべき戦略について述べられている。 ここでのAIは"弱いAI"を指しており、2024年の感覚からすると少し古い話に聞こえるかもしれない。 企業は歴史的に、ビジネルモデルに合わせて規模、範囲、学習の目標を推進することで業績を伸ばしてきた。 しかし、これらは諸刃の剣でもある。規模や範囲が広がるにつれ、複雑化し、これまで以上にマネージメントが困難になるからである。そのため企業価値は単純にはスケールしない。 伝統的な大企業はこの制約を強

        • 『日本インテリジェンス史(2022)』 読書メモ#2

          本書は日本のインテリジェンス・コミュニティーの変遷を、終戦直後から現在まで追った本である。 ここでインテリジェンスとは分析・評価された国家の政策決定や危機管理に関わる情報のことを示す。 以下が大まかな通史 ・戦前にインテリジェンス・コミュニティーの中心にいた陸海軍は解体、旧軍人は政権から遠ざけられる ・戦後、吉田政権時代に欧州に準じた中央情報機関を立ち上げようとするも吉田の政治的求心力の低下などにより構想は当座、権限の弱い内調と小規模な組織が各庁に分立 ・その後の政権がイン

        『異星の客(1961)』 読書メモ#5

          『動物農場』 読書メモ#1

           本書は、旧ソ連の変質した社会主義国家を動物の寓話を通して描いた小説である。原書は1945年に書かれている。  物語は人間が支配していた家畜が氾濫を起こし、動物たちの自治国家である「動物農場」が誕生するところから始まる。 など様々な戒律を掲げ、平等を歌った動物たちの動物たちによる社会構築が始まる。  最初は自分たちのための労働に生きがいと自由を感じるが、徐々に指導者のブタに都合の良い社会に変わってゆく。  労働者を鼓舞する都合のよいスピーチが声高になされ、報酬が少なく

          『動物農場』 読書メモ#1

          FAQ形式でまとめる羅生門

          FAQ形式は内容理解のよい形式です。 というわけで高校の国語問題の形式で「羅生門」FAQ作ってもらってみた。 Q1: 「羅生門」の物語はどの時代のどの場所で始まりますか? A1: 物語は荒廃した平安京の羅生門で始まります。 Q2: 盗人が死体から何を盗みましたか? A2: 盗人は死体から服を盗みました。 Q3: 老婆が生き抜くためにどのような行為をしていましたか? A3: 老婆は生き抜くために髪を売っていました。 Q4: 盗人と老婆の間で何が始まりましたか? A4:

          FAQ形式でまとめる羅生門

          羅生門をGPT要約で要約してみた

          情報があふれ時間の強烈な奪い合いの時代、すべての情報の量/質/形式は受け手側の事情に合わせてダイナミックに変わるべきである。 というわけで、文学作品ではどうなるのか試してみた。 まずは全文が短い著作権フリーの「羅生門」からテスト。 (140字以内) (280字以内) (600字以内) 内容理解にはいい感じかなー。文学として短くするのはもっと調整がいりそう。 おまけ (村上春樹風) lol

          羅生門をGPT要約で要約してみた