見出し画像

抽象と具体の世界

みなさんこんにちは。

今回は自分が最も大事にする抽象と具体の考え方についてお話ししたいと思います。

これを理解はしているつもりが、いざ書こうと思うと自分にはハードルが高かったため簡単な例を出しながら書いていきます。


抽象と具体の概念は相対的なものなので常にセットですが、まず抽象とは何なのか言葉の定義からしていきましょう。

本来抽象化とはどういうことかと言うと、
複数の具体的事象から本質を抽出することを抽象化と言います。

分かりずらいの下に図を添付してます↓
細谷さんの書籍から

例えば上記の図のように、現在世界には「80億近い特殊な個人」が存在しています。それを抽象化すると一言で「人」とまとめる事ができます。

このように2つ以上の関連のあるものから共通項を見つけて一つにまとめることを抽象化と言います。


よく話が理解できない時に抽象的と表現されますね。
特に「話が抽象的で分かりにくい」とはどういう意味でしょうか?

たまに「話がまとまっていないことを抽象的」と勘違いしている人がいますが、それは単純に話が整理されていない事によって分かりにくいだけで抽象的とは意味が違います。

美容室に行った例
美容師さん「今日はどんな髪型にされますか?😊」
お客さん「とりあえず可愛くふんわり系の清潔感がある感じでお願いします🥱」
美容師さん(嘘やろそれきっつ、オーダーめっちゃ抽象的やん・・😱)

これらの場合の抽象的とは自由度が高すぎてどう正しく解釈していいか分かりずらい事です。

一方この場合具体的なオーダーは、美容師さんにも伝わるような詳細を細かく説明することですね。

つまり、抽象とは自由度が高いことで、具体とは自由度が低いことです。


世界で最も美しい数学式と言われているオイラーの等式はご存知ですか?

オイラーの等式:𝑒 𝑖𝜋=−1

この公式を出すまでに、黒板を隅々まで使って計算式がなされるわけですが、まとめるとこんなシンプルにまとめる事が出来るそうです。

つまり、抽象とは単純シンプルであり、具体とは複雑であると言う事です。

そして更に言うと、この式を理解できるのは世界中探しても少数派でしょう。これを理解できない人の方が殆どだと思います。

つまり、抽象とは少数であり、具体とは多数であると言う事です。

ちなみにこの公式の意味は一切分かりません^ ^


ビジネスの現場で考えてみましょう。

例えば、ある経営者が自社の売上が堅調なので、「新規プロジェクトを立ち上げ、来期売上120%増を目指していこう」と大きな方向性を決めます。
その目標を達成するために、現場のスタッフが具体的な施策を実行します。

つまり視点が高い人ほど全体を俯瞰して見るので抽象度が高く、下流にいくほど部分的な具体が見えやすくなります
戦略を経営者が考え、戦術を現場のスタッフが実行するという意味では、
この場合、戦略=抽象、戦術=具体と言えるでしょう。

ちなみにワンピースはそれを如実に表した漫画ですね。
ルフィは「海賊王になる」「ワンピースを見つける」と抽象的な方向性を伝え、残りの優秀なメンバーが、ポーネグリフや航海術など使い、その抽象的な方向性を具体的な施策として落とし込んでいますよね。綺麗に統率された組織体制です。


世の中には多くのビジネスで溢れ変えっていますが、成功している企業を見て分析すると類似する方法や法則、原理原則が存在します。
大成功するかどうか時代的背景や運にも起因すると思いますが、失敗する企業の殆どは原理原則を無視してしまっていると思います。

原理原則の法則が抽象であるならば、無数の方法や手段が具体になります。


こんな感じで簡単にいくつか比較しながら具体と抽象について解説してみました。

この概念は奥が深いので、また次回以降どこかで深掘りしていこう思います。


今回も読んでいただきありがとうございました^ ^

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?